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【28分11秒付近の知事の回答を次のとおり訂正します。】
誤)現在、その方の所在や、どのように連絡ができるかなどの調査は、並行してすでに開始をしているところであります。
正)今後、その方の所在や、どのように連絡ができるかなどの調査を、並行して開始をしていくところであります。
【29分58秒付近の知事の回答を次のとおり訂正します。】
誤)ここを今もうすでに調査を開始しているところでございます。
正)ここをこれから調査を開始していくところでございます。
【30分52秒付近の知事の回答を次のとおり訂正します。】
誤)市町でまずやっていただいているところでございます。
正)市町でまずやっていただくところでございます。
【30分59秒付近の知事の回答を次のとおり訂正します。】
誤)はい、そうです。
正)これから市町に協力を依頼します。
・前月の交通死亡事故について
知事:まず私から前月の交通事故の報告をさせていただきます。お手元のマンスリーレポートをご覧ください。昨年ですけど12月の交通死亡事故は残念ながら、5件発生し5人の方がお亡くなりになりました。その中でも薄暮の時間帯に、自転車が道路を横断中、左から進行してきた自動車に衝突し、自転車の高齢の運転者が亡くなられました。ここにありますようなシチュエーション、こういう場面で2件、死亡事故が発生しております。この2件を含めまして、昨年の令和6年中に自転車乗車中の死亡事故は8件ありまして、そのうち夜間が6件、この図のような道路を横断中に、左から進行してきた自動車との衝突が6件、高齢者が7件、ヘルメットを被っていなかった方が7件と、こういう特徴がございます。今日は、この左から進行してくるケースについて、特に今後、注意をしていただこうということで、少しお話をさせていただきたいと思います。自転車を運転する方の注意について、これは全体的なポイントですけれども、交通ルールの遵守、安全確認の徹底のほか、夜間の事故はやはり相変わらず多いということで、特に暗くなり始め、ライト点灯を早めに、できたら反射材をつけるなど、自分の存在をドライバーにアピールしてもらうこと。そして、ヘルメット。ヘルメットがあれば助かる命があります。ヘルメットの着用をお願いいたします。それから運転者ですけれども、安全確認と安全速度の遵守ということ。それと、早めのライトとハイビームの活用ということでございますけれども、特にこういうシチュエーションの場合は、対向車がいる関係で対向車に目が行きがちで、死角で見落としやすいということですとか、右ハンドルの車が多いわけですけど、右側の車の上部を支える柱状の部分「Aピラー」と言われているものが死角になりがちで、思った以上に、このような場合に右から来る自転車が見落とされるということがありますので、特にこういう場合、ドライバーの方にはご注意をお願いしたいということでございます。
令和6年が終了し、年が変わりましたけれども、令和6年1月から12月の交通事故死者数は31人となりまして、全国の人口10万当たりの死者数は全国ワースト11位ということで10位から脱却はしましたけれども、まだまだこのような事故が多く、ゼロを目指して取り組みたいと思っております。皆様にも、またいろいろな機会にお取り上げいただき、県民全体の安全意識の向上にご協力をいただければと思います。私からは以上です。
1.インバウンドの増加について
2.南海トラフ地震の発生確率引き上げについて
3.香川県産業廃棄物処理等指導要綱の一部改正について
4.県立アリーナ開館前の進捗状況等について
5.旧優生保護法に係る補償等について
6.経済政策について
7.四国新幹線について
【1.インバウンドの増加について】
幹事社:まず1つ目ですが、インバウンドの増加についてです。政府観光局が今月15日に、2024年の訪日外国人客数の推定値を発表しました。それによると、累計3,686万人で過去最高でした。一方でインバウンドの増加は、歓迎されることばかりではなくて、オーバーツーリズムの問題も生じています。香川県として瀬戸芸など大型イベントが間近に控える中で、知事の所感をお聞かせください。
知事:インバウンドの増加、香川県も非常に顕著に増加をしておりまして、県経済の発展、そして交流の拡大ということで、非常に喜ばしいことと前向きに受け止めております。今オーバーツーリズムの話がございました。特に全国的に京都、鎌倉といった観光地のオーバーツーリズムの問題が出てきていると承知をしております。一方、本県におきましては、小豆島のエンジェルロード、それから三豊市の父母ヶ浜、こういった特に本県でも人気の高い観光地の周辺の駐車場の渋滞、入れない車が道路に並んで、その他の通行の障害にもなる、そのような事例が発生してきております。いろいろな工夫と利用者の協力、こういったことでこれまで全国でも解決してきた例もありますので、すでに小豆島において取組みも始まっておりますけれども、この駐車場混雑の解消については、さらに今後インバウンドを含め観光は増えると思いますので、取組みを促していき、また県も一緒に入ったりして支援をしていきたいと思います。
それから、ご質問いただいたので瀬戸芸が近づいてきておりまして、今回は万博と同時期の開催でもありますし、このような全体的にインバウンドの増加の流れがありますので、前々回の2019年以上の来場者も想定されると思っております。今、芸術祭の公式ウェブサイトで多言語対応の混雑予想カレンダーをすでに公開しておりまして、このページに対しましては多くのアクセスが寄せられているところであります。旅行日程を考える上で、ぜひ役立てていただきたいと思いまして、引き続き全国の方、できれば世界の方にも、この混雑日程を見ながら平準化にご協力をいただけるように引き続き取り組みたいと思います。それから旅行会社に対しましては、旅行商品として平日を中心に混雑期を避けた商品を売り出していただくなどのお願いを引き続きしていきたいと思いますし、旅行会社からもいろいろな混雑解消に向けたいろいろなご協力の旨を呼びかけてもらえればと思っております。それから、瀬戸芸のときの混雑として、よく話題になるのが、島へ行って戻ってくるときに積み残しのようなことが起こらないか、ということでございまして、これについては懸念のある直島と豊島について付け船という、最終便については、もう1隻余分に港に船を置いて一隻目で乗り切れない場合に、付け船の方に乗ってもらう、このことをやっていただく予定にしております。それからもう1つは、島内の特に小豆島、直島、豊島について、会期中の混雑期にバスが非常に混雑するということが前々回もございました。今回については、会期中、芸術祭来場者用のためのバス、もちろん一般の方も乗車はできますけれども、そのバスを運行するように準備をしておりますし、特に土日祝日ですとか繁忙のシーズン、ゴールデンウィークとか夏休みとかの場合には、できるだけそのバスの便を多くして、キャパシティを増やしていきたいと考えております。私からは以上でございます。
【2.南海トラフ地震の発生確率引き上げについて】
幹事社:2点目の幹事社質問です。南海トラフ地震の発生確率の引き上げについてお尋ねいたします。政府の地震調査委員会は今月15日、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率について、これまでの70~80%から80%程度に引き上げました。そこで、引き上げについての受け止めと、県民への注意喚起等があればお聞かせください。
知事:先日、国において南海トラフ地震の今後30年以内の発生確率が80%(程度)に引き上げられたところでございます。先週13日の南海トラフ地震臨時情報の発表もございましたが、この80%(程度)になったということを受けて、この南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくない状況であるということを改めて思いを強くしたところでございます。そして県民の皆様には、香川県でも南海トラフ地震の想定で震度7のエリアもあります。揺れは間違いなく発生すると想定されますので、家具の転倒防止、そして家具の上に物を置かない、または固定する、それからどうしても駄目なときでも、そういう部屋で、家具の近くでお休みにならないようなことについて、もう一度お願いしたいと思います。それから、自分が万一のときはどこの避難所へ逃げるのか、そしてそこまでの経路についてのご確認をお願いいたします。そして、耐震化がされていない木造の住居についての耐震化の取組みを、現在、県庁職員、市町の職員と一緒にお願いにいっているところでございます。やはり揺れて木造の非耐震の家屋倒壊でお亡くなりになるという危険性が高いと思いますので、ぜひこの機に耐震化について取り組んでいただきたいということでございます。
【1.インバウンドの増加について】
記者:オーバーツーリズムの件で質問させていただきます。先ほど、特に小豆島での駐車場での取組みに県も入ることがあれば支援したいとありましたが、こうした駐車場での混雑解消に向けて取組みを完了したい時期と、もしくは県が入るとしたらどういったことを支援していきたいかというところはありますでしょうか。
2点目といたしまして、今回来場者用のバス、島内でのバスについても言及がございましたが、こちら事業の主体としては県が実施していくということになるのでしょうか。
知事:まず小豆島の取組みは、すでに土庄町で関係者と連携して、一番混んでいた駐車場の有料化を図って、少し離れたところに無料駐車場を設定して、できるだけ他の車の通行の障害にならないような協力を利用者にお願いするようなことをしております。これはいつまでというよりは、さらにより良い方法が追加できないか、引き続き、今後増える想定がまだありますので、取り組んでまいりたいということでございます。そして、県の方では、全国でも1点集中の観光地への駐車場の問題、そしてまたアプローチの道が一本道であるようなときにそこへ並んで困るというのは、これまでも事例はありまして、遠くに止めてシャトルバス等で運ぶとか、一方通行にして渋滞の緩和を一時期に図るとか、いろいろなことをその他の地域でも行ってきておりますので、そうしたこれまでの取組み事例なども小豆島にはお知らせをし、また県内の他の市町の1点集中型の駐車場渋滞などについても、いろいろな情報提供をして取組みを促していきたいと考えております。
それから2点目の島内のバスですけれども、これはバス事業者の方に依頼して、限定的な期間ですけれども開催中に増便をしていただく、こういうお願いをして内々その方向で進めていただく旨、返事をいただいているところであります。
記者:バスについては時期なども決まっておりますでしょうか。
知事:きちんとしたものはまだなのですけれども、できるだけ早く、開催が迫っておりますのでお知らせをしたいと思います。
【3.香川県産業廃棄物処理等指導要綱の一部改正について】
記者:昨年の11月県議会の答弁の中でありました廃棄物の指導要綱の改正についてお伺いします。今まで例外規定の中にあったものの明文化というのにプラスして、土地造成目的の安定型産廃の搬入を認める方針ということですけれども、安定型産廃のものについては今までは認められなかったであろうものが新たに加わるということで、その搬入量の増加に対する懸念が特に豊島問題に取り組まれた方々を中心にあると思っております。その中で、今後、改正した後に、ある種の量の歯止めですとか、行き過ぎないような規制ですとか、ここに関する県の考え方が現時点であればお伺いしたいのですが、いかがでしょうか。
知事:量の総量については、県内の安定型の、県内で発生する産業廃棄物の処分が必要になりますので、その処分が行き詰まるようなことにならないように一定量の空きを確保する範囲内でと考えております。
記者:そこの監視ですとか指導については、県が責任を持ってやっていくということですか。
知事:今回は県外から持ち込む場合には、きちんと1件1件その量であるとか、中身であるとか、それを職員がしっかりと現地で確認をしながらやりますので、総量についてもそうですし、中身についても1件1件入る前に確認したいと思っています。
記者:もう1点その問題に関連して、今回の件、要綱の改正ですので、多分議会とかでの議論を経ずに改正することにはなろうかと思うのですけれども、この要綱の歴史的経緯を踏まえますと、住民からの関心が高い問題なのかなと思っております。この改正に向けた議論ですとか改正後の県民への周知のあり方について現時点でお考えのことあれば伺ってよろしいでしょうか。
知事:今のように、今回の県外の産業廃棄物の限定つきの受け入れについては、大丈夫かというようなご心配の声もあると聞いておりますので、しっかりこういうやり方で、1件1件、職員が現物を見ながら認めていくというようなことをさらに周知したいと思いますし、県の設置しております環境審議会にも、このやり方についてお諮りもし、審議会の委員の方を通じての周知ということもお願いしてまいりたいと思っております。
【4.県立アリーナ開館前の進捗状況等について 】
記者:話題が変わってサンポートのことについてお伺いしたいと思います。県立アリーナが今週の24日でちょうどオープンまで1ヶ月ということになろうかと思います。現在、もう建物が完成して最後の最終だと思うのですが、今の進捗状況であったり、今、改めてになると思いますが、知事のアリーナにかける期待であるとかサンポート地区全体への展望など、ありましたらお伺いします。
知事:オープンになりますと、イベントによって、そのイベントに必要な資材を搬入するとか、その設営のための準備がイベントの事業者によって行われるわけですけれども、そういう場合に必要となってくるようなことが何なのかということをイベント事業者からも聞いて、分担というのはもちろんあるわけですけれども、そういったイベントが行われるときにスムーズに設営ができるように、今からやるべきことをやる、そのようなことが今、行われているところでございます。
そして、期待ですけれども、もちろん今明らかになっているビッグアーティストや、そういった大規模イベントの開催が今後とも引き続いて断続的に行われることで、この香川県に、県内の人もそうですが広域的にもたくさんの交流人口が増えてくる、こういったことに大きな期待があります。それと、イベントが行われないときも、アリーナの中もガラス張りで瀬戸内海が見渡せる交流エリアという良い空間もありますので、それから外、周辺も海が展望できる良い空間でありますので、日常的に県民の方がサンポートエリアを訪れて憩いを感じられるような時間を過ごしていただいたり、いろいろな楽しい時間を過ごしていただいたり、そんなことが日常的に、このエリアがそういう場所になるということを非常に大きく期待しております。
記者:アリーナでイベントがあるとき、例えば、今週末にはプレオープンイベントがあったりだとか、そのあと内覧会があったりということで、その時にイベントがある時に公共交通の利用を促されていると思います。今、公共交通機関との連携っていうのはどの程度進んでらっしゃるのでしょうか。
知事:公共交通については、できるだけ公共交通を使ってもらうためのいろいろな商店との連携とか、そういったことも準備をし始めているのと、あと特に1万人規模のコンサートなどのイベントの際に、帰りの電車の便が足らない、そんな想定がされますので、そこの増発、こういったことの今調整をしているところでございます。
記者:その知事がおっしゃったみたいに、最大1万人規模の人が来たときに、サンポート地区だけではなくて、もうちょっと市街地に人を流すという動きも、南北の人流の動きというのも大事になってくるかと思うのですが、その点について知事、お考えなどがありましたらお願いします。
知事:もうこれは以前からの大きなこの地の、香川高松の課題であります。この開館を機に、この検討とその実施が促進されるように、今年は今まで以上に力を入れて、この両地区の連携を進めていきたいと思います。
【5.旧優生保護法に係る補償等について】
記者:話が変わって17日に施行された旧優生保護法補償金等支給法についてお伺いします。担当課に確認をしたところ、国の統計資料では、本人の同意がなかったのは161件、保護者のみの同意で行われたのが19件、つまり、本人の同意がない手術が180件あったと伺っています。一方で、大部分の方については、県が個人情報を把握できていない、その資料がないために、というような話も聞いています。被害者の掘り起こしというのが全国的な課題になっていると考えています。実際に、県独自で改めてその被害の掘り起こしの調査というのをされるところもあるようですけれども、この被害者の掘り起こしについて、知事のお考え、現状認識も含めてお聞かせください。
知事:まず17日から相談窓口を県に設置をしまして、給付等についての受け付けを始めたところであります。そして今、ご質問ありました県が保有をしている資料から個人が特定できる方については、給付対象になる可能性がある方でありますので、今後、その方の所在や、どのように連絡ができるかなどの調査を、並行して開始をしていくところであります。一方で、所在がわかった場合にも、被害者個人個人の状況も異なりますので、1人1人の状況に応じた対応が必要でありますから、どのように、特定できた場合にも連絡をしていくかについては、1人1人の状況を見ながら判断をしていきたいと考えております。
記者:ちょっと掘り起こしというか、実際にその過去の資料にはなるそうなのですけれども、180件のうち、当時の調査だと1件にとどまっていると。その個人が特定できる資料については。この点について、要するに179人の方については、ご存命なのかどうか、あるいは実際今どこにお住まいなのかということがおそらく把握できてないと見られるのですけれども、ここの残っている方々の被害認定というか確認というのはどのように進めていかれる予定ですか。
知事:平成30年に県が実施しました調査で、今県の方で持っている書類で優生手術を受けることが、当時、適当と判断された、確認できた方は67名いらっしゃいます。その方については、先ほど申し上げましたように、今どこにお住まいなのか、どのようにしたらアクセスできるのか、ここをこれから調査を開始していくところでございます。その他については、こちらから掘り起こすというのは、ちょっと今の時点では極めて難しい状況でありまして、その方々についてはぜひこれを並行して、今回の給付についての広報をしっかり行いまして、窓口を設けておりますので、そちらでの受付によって、適切な対応をしていきたいと考えております。
記者:その67人の方の調査についてなのですけれども、具体的には、市町に戸籍の照会とかをすることをされていくということですか。
知事:そうです。市町でまずやっていただくところでございます。
記者:市町に照会を依頼していくという理解でよろしいですか。
知事:これから市町に協力を依頼します。
記者:先ほど知事のお話しのあった、一人一人の事情に応じて、その通知のあり方というのを考えていきたいというお話だと思うのですけれども、国の通知ですと、いわゆるその一時金の支給の対象者の方と、その一時金の支給を受けていらっしゃらない方々で、微妙に国の通知は棲み分けがされているように考えていまして、まずその一時金の支給を受けられた方についてなのですけれども、この方々については個人の氏名とか住所とか連絡先がおそらく把握できていると思うのですけれども、この方々についてはもう個別の通知をされるという方針なのでしょうか。
知事:現時点で認定がされている方がもう県内で10名いらっしゃいますけれども、その方については、個人通知を国の方からの指示に従って始めたいと思います。
記者:もうご本人さんに通知されるという理解でよろしいのでしょうか。
知事:ちょっと今、具体のやり方をここでいろいろご説明できないのですけれども、決められた通りに適切に10名の方については個人通知をしたいと思います。
記者:お知らせを、方法を検討した上で。
知事:そうですね、国の示されたルールに従って、本人さんの事情などもあるかもわかりませんけれども、きちんとできるだけもう早い時期にお手元に届くようにということを大前提に対応していきたいと思います。
記者:他の方々については、今後、照会をかけていく、それでまた、現在のお住まいであるとかということがわかってきた時点で、また個別の状況に応じて、通知のあり方というのを考えていきたいということですか。
知事:はい、その通りです。
記者:その個別の通知のあり方についてなのですけれども、結構他の自治体でもプライバシーとか、本人さんが家族にも伝えていらっしゃらないかもしれないとか、さまざま難しさがあるということなのですけれども、この通知の課題について、難しさについて、知事いかがお考えですか。
知事:これはもう本当1人1人千差万別だと思いますので、一番はご本人さんが一番困らない方法を1つ1つ考えながら進めていくことになると思います。
記者:そのプライバシーというものに配慮した上でと。
知事:もちろんそうです。
【6.経済政策について】
記者:経済政策について、2点伺わせていただきたいです。今年1月に入ってから、パンなどの値上げでしたりとか、あとはガソリン税も高くなることが見込まれております。こうしたことを受けて、県として何か支援等をしていく予定はあるのでしょうか。
また2点目といたしまして、明日、日本時間で就任予定のトランプ氏が、アメリカ大統領に就任されることになっております。今のところ見通しは不透明ですが、日本にも関税をかけるといった発言がある中、香川県でもさぬきの夢など、アメリカへの輸出などがされているかと思うのですけれども、こうした関税がされた場合、県としてどのような方針・対策をとっていきたいと考えておりますでしょうか。
知事:まず1点目の物価高騰の件でありますけれども、やはりこれがいわゆる経済的に弱い世帯に直撃をするということが一番課題であると考えております。まず、県の方で、昨年の定例会で議決をしましたけれども、児童扶養手当支給等の世帯に対しまして、児童1人当たり2万円の県独自の特別給付金を支給することにしております。今、準備中でございますけれども、できるだけ早期にお届けできるようにしたいと思います。なお、国の補正予算が年末に通りましたけれども、その中では、非課税の世帯について、1世帯当たり3万円、子ども1人当たり加算の2万円、これが支給されることになっておりまして、すでにスタートしている市町もございますけれども、これもできるだけ早く届くように促していきたいと思います。このようなことで、引き続き、この物価高騰はよく見ながら、特に経済的に弱い世帯にはよく目を配って、引き続き対応していきたいと思います。
そしてトランプさんの大統領の就任が日本時間で明日ですか、予定されているということで、今おっしゃられた関税についても、世界中がかたずをのんで、見守っているところであると思います。本県経済への影響については、なかなか見通せないところもございます。いずれにしても先ほどの物価高騰のことも含めて、かなり不透明感のある今年のこういう経済状況ではありますので、1つ1つの状況をつぶさに見て、時機を逸することのない、県としての政策、国と連携しての政策を、今後きちんと対応していきたいと思います。
【7.四国新幹線について】
記者:また別のことで、もう1件失礼いたします。先週、高松市の市長会見で四国新幹線について、サンポート地区周辺で新たな駅の立地可能性について検討したいという発言がありました。こうしたことを受けて、香川県でも高松市の動きに連動したものはあるのでしょうか。また明後日、要望に行かれるかと思いますが、要望は具体的にどのようなことを国に要望していきたいと考えておりますか。
知事:高松市の新幹線駅についての調査は非常に県としても歓迎すべき意向だと思っておりまして、この市の調査に対しては、何が応援できるか考えていきたいと今、思っております。それから明後日の要望では、まずは今、基本計画路線になっていまして、整備計画路線に格上げをしないといけないので、1日も早く、この整備計画路線への格上げを要望すること、そして今、国土強靱化に関する法律が一昨年改正され、実施中期計画というのをまとめる、これが年度末にもというような政府からの情報が流れておりますが、その中に、この新幹線計画を位置付けてもらうこと、これは在来線が南海トラフ地震などのときには、四国もかなり被災をして、しかも1回被災すると、熊本地震のときの豊肥本線のように4年以上かかるとか、こういうことが実証されていますので、とにかく早く新幹線を、この四国の島内においても整備をしていかないと、いざというときに、四国の人流がずたずたになって、それが長くなるということになりますから、国土強靱化を国が進める中での大きな1項目であると思いますので、そこをぜひ盛り込むようにという、この2つをお願いしたいと思っております。
記者:高松市の調査につきまして、また、県として今後のすべきところは協力というところもありましたけれども、具体的に何か、こういった方面で協力をしたいといったような方向性などはありますでしょうか。
知事:まだちょっと具体のことはこれからですけれども、特に通るところについても、もちろん県の持っている土地もたくさん駅の周辺にはありますし、そういう内容的なものは当然出てくると思いますし、その他、ぜひ市の調査が良い内容になるように全面的に支援をしていきたいと思いますが、具体的にはこれからであります。
以上
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