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1.年頭にあたっての知事の抱負等について
2.韓国の務安(むあん)国際空港で発生した航空事故の影響について
【1.年頭にあたっての知事の抱負等について】
幹事社:年頭にあたっての知事の抱負等について1点お伺いいたします。
先ほどの年頭訓示でもございましたけれども、仕事始めにあたり、今年は特に県立アリーナの開設、瀬戸内国際芸術祭、大阪・関西万博など大きなイベント等を控えております。この1年どのような方針で県政運営に臨むのか、知事の決意をお伺いできればと思います。よろしくお願いいたします。
知事:皆さんあけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。年頭に当たっての抱負を述べさせていただきたいと思います。昨年はコロナからの回復、社会経済の回復が実感できる年であったかと思います。そして今年は、それをさらに進めて、新しい未来を拓く年にしたいと思います。これから未来を考える際に、人口減少下において発展できる県をどのように作っていくか、これが最も重要なことであります。
1つ目は、人口の減少のスピードを緩める、これが重要なことであると考えております。人口の減少のスピードを緩めるためには、出生率を増加させていかなければなりません。そのために、女性や子育て世代の方の経済、そして生活の環境を向上させること。それから、定住をして若い方が香川で働き、人生を送る、このような政策を進めること。それから、県民一丸となって健康づくりに取組み、健康寿命を長くして人生100年時代を生きる、こういった県にすること。福祉政策の充実もあわせて、そのようなことを進めてまいりたいと思います。
それから2つ目は、稼げる香川県を作っていく。この基盤を着実に前に進めたいと思います。これまで進めてまいりました企業の誘致につきましては、今年もさらに誘致できる企業が増えるように、全力で取り組みたいと思います。また県内企業の設備投資、事業の拡大、これが昨年度から顕著に現れておりますが、今年も県内企業の設備投資意欲が続くように、国の補正予算も活用しながら支援をしてまいりたいと思います。農林水産業の振興も含め、稼げる香川県、この基盤を今年も着実に積み上げていきたいと思います。
3つ目は、今年は2月の県立アリーナの開館、瀬戸内国際芸術祭の開催、全国高等学校総合文化祭の開催、大阪・関西万博の開催、大きなイベントが続きます。イベント開催後にも、この香川県にたくさんの方がおいでになるようなイベントとできるように、このイベントを県民一丸となって成功させたいと思っております。そしてそういった取組みにおいても、2つほど特に留意が必要なことがあります。
1つ目は、災害への備えであります。地震そして風水害への備え、この中で地震に対する備えとして、未耐震住宅の耐震化、昨年より取り組んでおりますけれども、今年も耐震化に全力を挙げたいと思います。そして、万一発災したときに最も重要になる避難所の環境改善、この点について今年は特に備えを充実したいと思います。それから2つ目は、人手不足対策であります。稼げる県を作っていく上で、乗り越えていかなければならないのは、この人手不足対策であります。いろいろな業態、いろいろな分野で人手不足が顕著になってきております。この解決はいろいろなことを進めないといけませんけれども、特に今、進展が目覚ましいロボット、特にAIというのを合わせた中でのロボットの導入。これが企業で進むように進めたいと思います。
それから高齢者、障害者、外国の方、女性。このような方々にこれまで以上に能力を発揮していただけるような政策を、働き方の柔軟性を向上して、これまで以上に能力を発揮していただく、いわゆるダイバーシティの社会の実現。これによって、人手不足対策の解決の一助にもなると思いますので、この点についてもしっかり進めたいと思います。
以上、主要なものについて述べましたけれども、県政においての課題は山積をしております。この1年においても、いろいろな状況も出てくるかと思いますけれども、ぜひ県民の皆さんと、また県民の皆さんの声を聴きながら、一緒に心を一つにして新しい未来を拓く1年にしたいと考えております。私の今年の県政方針については以上でございます。
記者:今最初におっしゃっていた人口減少下での政策ということなのですけれども、その中でも具体的に知事が進めていきたい取組みとして挙げられるものというのは何かありますでしょうか。
知事:まずは、子育ての環境の充実であります。出生率の減少が続いておりますけれども、これをできるだけ早期に増加に転じるようにしたいと思います。このためには経済的な助成と、子育てをする方の不安を取り除くこと、これが一番重要であります。それと共稼ぎをしながら子育てもできる職場環境のサポートもいるかと思います。この点について、企業と連携して進めていきたいと思います。
記者:何らか企業に対して支援をするようなことも考えていらっしゃるということですか。
知事:はい。企業についての支援ということも考えたいと思います。それと企業にいろいろな柔軟な雇用をお願いしてまいりたいと思います。企業も人手不足のこともありますので、女性や高齢者や障害者、外国の方もそうですけれども、ぜひそういったいろいろな立場の方を短時間の正規雇用でありますとか、柔軟な形で雇用していただけるように粘り強く働きかけたいと思います。
記者:それをまず進めていくことで香川県がどのような県になっていくことを一番理想として描いているのでしょうか。
知事:今、地方創生ということも言われますけれども、地方が今後、日本を引っ張っていくためには、私は地方の力というのは生産能力であると思っています。
製造業を中心とした工業の生産、それから農林水産業の生産、こういったものは都会にはない地方の力であると思いますので、これを伸ばすことが重要であり、香川県もそういったものを伸ばして稼いでいける県、これが一番重要である、香川県の今後の方針かと思っております。
【2.韓国の務安(むあん)国際空港で発生した航空事故の影響について】
記者:ちょっと話が変わりまして、去年末にありました韓国の務安国際空港で発生した飛行機事故についてなのですけれども、乗員乗客合わせてほとんどの方が亡くなるという事故でした。まずこれについて知事の受け止めを伺いたいと思います。
知事:昨年末の29日に韓国の務安国際空港で発生した事故でたくさんの方が亡くなられました。事故で犠牲になった方々のご冥福を心よりお祈りしたいと思います。負傷された方の回復も併せてお祈りをしたいと思います。まだ原因については究明中ということでございます。しっかりとそのような原因究明も受けて、日本においてもできることを進めて、このような事故の再発が起こらないようにすることが重要であると考えております。
記者:今回バードストライクが原因という考えがあって、胴体着陸のような形になりました。高松空港で現状、どれぐらい発生しているかとか、それからそれについての対策をどのように講じているのかというのはどうでしょうか。
知事:バードストライクについては、高松空港でもそのような状況があると伺っております。対策について、これまでも進めてきておられますけれども、これからも今回のことも踏まえながら、できる限りの対策をとっていただくように空港管理者にはお願いをしたいと考えております。
記者:現時点では、まだ何か指導であるとか確認事項ということはなされていないということですか。
知事:はい。現時点ではございません。
記者:わかりました。あと、この辺りがあやふやではあるのですけれども、滑走路の長さということも一部では指摘があって、務安国際空港よりも高松空港は国際線専用ではないですけれども300メートルほど短い、今2,500メートルの滑走路ということで、今、国際線エリアの建物内の増改築というのを進めていこうという予定になっていますが、この辺りの必要性についてのお考えというのはいかがですか。
知事:空港の安全対策については一番重要な空港の運営の事項だと思います。
今回のことも踏まえて、今一度、高松空港の安全についての確認は管理者である国の航空局及び高松空港株式会社において、しっかりと取っていただくようお願いしたいと考えております。現時点で今のターミナルの拡張計画と安全の関係については、私がその関係について考えているものは現時点ではございません。
以上
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