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1.高松空港・国際線再開について
2.令和5年度政府予算要望について
3.新型コロナウイルスについて
4.鳥インフルエンザについて
5.マイナンバーカードについて
6.「一票の格差」訴訟について
幹事社:今日の会見の質問は4点あります。まず、高松空港の国際線の再開についてです。ソウル線再開まで1カ月を切りましたが、受け入れ体制の強化や利用促進などの面において、現在の準備状況をお伺いしたいと思います。また、2年半以上完全に止まっていたものを、再び動かすに当たって、浮上している問題や懸念など、課題として認識していることがあれば合わせてお伺いしたいと思います。
2点目が令和5年度政府予算要望についてです。新年度予算の編成にあたって、関係省庁の訪問を終えて、先方からの手応えなど所感をお伺いしたいと思います。また、今回の要望を踏まえて、まず具体的に取りかかりたい政策や、取り組みなどについてのお考えもお伺いしたいと思います。
3点目が新型コロナウイルスについてです。減少が続いていた新規感染者数が、10月11日以降に前週同曜日を上回るペースで推移しています。現在の状況を踏まえて、改めて県民への呼びかけをお伺いしたいと思います。また、9月から運用が始まった「陽性者登録センター」の登録や運用状況について、感染した人の登録によって、県内での感染状況や傾向は十分に把握できているのか、トラブルの有無などについてもお伺いしたいと思います。
最後に、鳥インフルエンザについてです。岡山県で鳥インフルエンザが発生している中で、香川県内の今シーズンの対策状況や養鶏場の点検状況などをお伺いしたいと思います。また、今後国内でもインフルエンザ拡大した際に、県内での発生に備えて懸念される課題についてお伺いしたいと思います。
知事:今4つ、幹事社から御質問ありましたのでお答えをさせていただきます。まず高松空港の国際線の再開についてでございます。ソウル線の再開まで1か月を切ったということでございますが、再開を決定した際にも、それが決め手になりましたが、高松空港においてはかなり早い段階、今年の7月末の段階で検疫などを含む国際線の受け入れ体制の準備が完了をしているところでございます。今月に入りましては、外国人観光客を受け入れることに備えて「香川県新型コロナウイルス健康相談コールセンター」に対して、来月1日からは、明日からですね、多言語の対応が行えるようにいたしまして、今後増える外国人の方が、万一不調になったような時の対応窓口の充実を図ったところでございます。また、利用促進策でございますけれども、ソウル発・高松発、双方を対象にした航空券の特価キャンペーンなどを実施しております。またインバウンド向けには韓国の現地旅行会社と連携をいたしまして、香川県の旅行商品の販促プロモーション活動を行っております。またアウトバウンド向けにはパスポートの取得や更新に関する経費の一部助成を行うなどの活動を今後実施していく予定にしております。現時点でこのエアソウルの高松支店のお話では、「予約状況についてはコロナ禍前のエアソウルの予約の、いわゆる事前の状況と、ほぼ同様の予約が入ってきている」ということでございますので、大きな懸念は今のところないかというふうに思っております。今後とも日韓双方でですね、「コロナ禍前と異なる出入国に必要な手続き」、大きなものはないのですけれども、そういったことも含めてですね、きちんと不安の払しょくは引き続き行って、順調な運航、順調な利用になっていくように努めていきたいというふうに思います。
それから、2つ目の先週行いました政府予算要望の御報告でございます。まず今回の政府予算要望については、国の経済対策が先週閣議決定をされましたけれども、その予定を受けましてですね、この今の段階から県に対する補正予算のできるだけ要望に沿った確保していただくことを最大の目的として行いました。合わせて来年度の予算についてもですね、要望を行ったところでございます。まず国土交通大臣からですけれども、特に今年度の補正予算についてですね、インフラ整備の予算について、令和3年度の補正予算同様以上のですね、しっかりとした確保を全体としてお願いをしたいということを要請いたしました。さらにですね、本県についてでございますけれども、橋梁の老朽化対策の現状と今後の見通しをお話して、しっかりと通れなくなるような橋梁が出ないための措置を今後していきたいので、この補正予算が成立した際にはですね、それに必要なものを要望していくので、予算化について国の方でも御配慮いただきたいというようなお話をいたしました。それぞれ全体の補正予算におけるインフラ整備、いわゆる公共事業予算確保について及びそういった確保全体された中での香川県での要望に対しての措置は、合わせて前向きな回答をいただいたというふうに思います。それから来年度以降のことといたしまして、本町踏切の渋滞対策につきまして、高松環状道路を東へ延伸して、踏切を高架で越えていく計画を進めていってほしいというお願いをいたしました。これについてもですね、非常に御理解いただいた。先日も大臣には港のオープンの式典での出席に際してそういった踏切の物流に関してのネックの状態、状況をお話させていただいたこともありますので非常に御理解いただきまして、できるだけ早期の国における調査開始の返事をいただいたところでございます。3つ目はですね、四国の新幹線についても、広域的な人流を香川県に呼び込んでくるには、不可欠な基本インフラであるというお話をさせていただきまして、早い段階での法定調査の実施をお願いいたしました。大臣からはですね、現在整備が進んでいる、北陸新幹線や北海道新幹線に続いてという、そういう意味での、この四国の新幹線への次への取り組みについては御理解をいただけたというふうに感じております。それを受けましてですね、先ほどの予算関係につきましては、しっかりとこれから要望していくわけですけれど、補正予算ですね、そういったしっかりとした要望、それから予算がついた時に、円滑に実施に移せる準備を進めたいというふうに思います。また本町踏切につきましても、国の方にこれからルートや構造についての御相談をしていくことになります。国の計画に県の意向もしっかり反映されるように取り組んでまいりたいと思います。それから四国の新幹線については、国レベルでの具体的な動きが少しでも前にいって、1日も早い法定調査に着手していただくことにつなげないといけませんので、四国の他の3県及び岡山県、こういったところとの連携の強化、それとJR四国との連携の強化に、今後早急に積極的に取り組んでまいりたいというふうに思います。
それから3つ目の新型コロナウイルスの件でございます。直近でいいますと感染者数の下げ止まりがみられるということについては、私も承知をしております。経済活動との両立が重要であります。改めて正しいマスクの着用など、基本的な感染防止対策について、県民の皆さまには、引き続きお願いをして、経済活動との両立についても図っていっていただくということを、引き続きお願いをしていきたいと思います。もう1点については、今、新しい新型コロナワクチンの接種も本格的に動き始めております。できる限りの早い接種、それとインフルエンザについての同時流行の懸念もありますので、インフルエンザワクチンの接種、このワクチン接種についてお願いをします。新型コロナワクチン接種については、県庁の21階の方でも接種会場を設けて、医療機関での接種と合わせて接種の促進が図れるような準備もしますので、そういったものも利用していただきながら、早期の接種をお願いしたいということでございます。
それから「陽性者登録センター」の運用状況の質問がございました。9月26日から全数届出見直しということの中でですね、いわゆる届出対象外の方は医療機関で陽性と判明した時も自らが「陽性者登録センター」に登録する、あるいは自主的に検査ができた方で陽性が判明した方も、自分で「陽性者登録センター」に登録をしていただく、こういうお願いをずっとしてきているところでございます。現在の状況でございますが、9月26日、全数見直しの対応が始まった日ですけれども、9月26日から10月28日の間におきまして、香川県下で新規陽性者数が9,418名になります。「陽性者登録センター」に自分で登録された方が6,858名おられます。今までどおり医療機関から保健所の方に登録をされた方が1,507名おられまして、9,418名の陽性者がいて、約89%方はいわゆる「陽性者登録センター」で病状が把握されているか、保健所で登録されているか、どちらかということになっているというこういう状況でございます。後程、また今の御質問について、さらに抜けがありましたらですね、お聞きいただければと思います。
それから、鳥インフルエンザの件でございますけれども、本日午前中に観音寺市の養鶏場約4万羽を扱っている養鶏場ですけれども、死亡する鳥が増加してきたとの報告がありまして、家畜保健衛生所において鳥インフルエンザの感染について13羽簡易検査を行って、11羽の陽性があることが確認されました。現在、国に報告をして、国においてこの事象が防疫措置の準備を開始する事象に該当するかどうかの確認を行っていただいております。現時点では、国の判断を今待っている状況でございます。今後、今回の事象が防疫措置の準備を開始する事象に該当すると判断された場合には、県において、直ちに対策本部を設置しまして、防疫措置の準備を開始いたします。対策本部会議の開催については、改めて情報提供を逐次させていただきたいというふうに思います。
幹事社:今日、「疑われる事例の確認」ということで、今シーズンでいうと全国で2件目になる可能性があると思います。これを受けて県内で、こうした事例が今発生したということについて、知事としては、お受けとめはいかがでしょうか。
知事:岡山県での発生の報告を受けてですね、非常に近隣でございましたので、養鶏場にもしっかりとした、今の時点での確認ですとか、やれることをやってくださいというお願いを先週したばかりでございまして、祈るような気持ちでございましたけれども、今回こういうことが分かってきて、現在時点ではまだ判断を待っている状況でございますけれども、その結果において抜かりなくですね、しっかりとした措置をとっていきたいというふうに思います。
幹事社:今回、観音寺市の養鶏場で発生したことを受けて、別の他の養鶏場に対して、今日改めて通知であったりとか、周知の文というのはいかがでしょうか。
知事:現時点では、この事象が今後防疫措置を行っていく事象かどうかの確認を待っている段階でございますので、当該の養鶏場からは外に鳥や卵を出さない、そういうお願いはもちろんしておりますけれども、他についてはですね、今後、国がこれは準備をしないといけないという事象だと分かった段階で、他のところについてもですね、これまで決めてきた範囲の養鶏場について外に出さない措置を、これはまずは要請なのですけれど、直ちに要請をしたいと思います。最終的に疑似患畜(ぎじかんちく)というのですけれども、いわゆるこの鳥インフルエンザの防疫措置として、はっきりするという事態や状況が確認された場合には法的な規制として外に持ち出さない、該当する養鶏場についてですね、そういうことは徹底することにしたいと思います。
幹事社:鳥インフルの件なのですけれど、農場の概要で、採卵鶏約4万羽ということが書いてあるんですけれども、この4万羽を全て殺処分するとかそういうことはもう決まっていたりするのでしょうか。
知事:今申し上げましたように、今、そういう措置をする必要がある事象かどうか、確認を国の方がしております。それがはっきりしてくればですね、直ちにそういう措置をする予定にしております。
幹事社:この農場には卵の搬出とかとか制限するようにお願いしたということはおっしゃっていたと思うのですけれど、それは半径10キロ圏内ということで、大体そうだと思うのですけれど、それでよろしいですか。
知事:まず今はですね、この事象がそういう防疫措置に該当するかどうか確認中でありますので、現時点では、今該当する養鶏場だけにそれを出さないような指導をしています。今、国の方でですね、これはもうそういう事象に該当する可能性が強いので準備をしないといけないというような、そういう段階になったら規制の前なのですけれども、半径3キロ以内の養鶏場全てについて外に出さないような、これは強い要請をしたいと思います。法的な規制はもう一段階はっきりとした決定がされてということになるわけですけれども、それを待たずして要請したいと思います。
幹事社:全く別の質問で申し訳ないのですけれど、マイナンバーカードに関していくつかお伺いしたいのですが、政府が2024年の秋に現行の健康保険証を廃止して、マイナンバーカードを一体化させる方針を発表したと思うのですけれども、その政府の方針に対して、知事としてはどう受けとめているかをお聞かせ願えないでしょうか。
知事:マイナンバーカードについてはですね、行政の手続きを中心に国民の方自身のそういういろんな手間ひまが非常に簡略化されるというようなことになるので、できるだけ早く普及をすることが望まれているというふうに私も思っております。国の方でもいろんな普及措置が進んでおりますけれども、県の方でもですね、マイナポイントを作った方、あるいはもう既に作られた方にもですね、後からも付与できるような、そういうサービスも開始したいと思っております。他にもいろんな県内への出張をしてですね、いわゆるマイナンバーカードを作るのをお手伝いする、そういうサービスも始めておりまして、そういったことで、できるだけ早いマイナンバーカードの取得を進めていきたいというふうに思っております。
幹事社:なかなか2024年までということで、もう2年しかないと思うのですけれども、香川県はまだ確か50%にも満たないと思うんですけれども、どういったところに課題があると認識されているかお伺いしたいのですが。
知事:やはりカードを作ること自身が、非常にこう何ですか、面倒だというのはあると思うんですね。それ自身が無くてどうしても困るというようなことが一方で少ないということで、後でいいかというようなことで、どんどん先へいっているということがあると思います。そういう意味で先ほど言った、スーパーとか、そういったところへ行ったときに、いわゆるそういうコーナーがあってですね、お作りのお手伝いしますよということがあるとですね、せっかくやってくれるのだったらこの機にやってもらおうかという動機付けだったり、自分がやる面倒さを解消できたりということに繋がると思うので、そういったところを一生懸命やっていくことで広げる。なかなか決め手というのはなかなか難しい面もあるのですけれども、一歩一歩進めていくしかないかなと思っています。
記者:鳥インフルエンザの件で、もし陽性が確定すれば、養鶏場での発生というのは今期全国で3例目ということでよろしいでしょうか。全国で岡山、北海道に続き3例目という。
知事:後で御確認いただければと思います。3例目というふうにちょっと聞いておりますが、後程担当課にも事実関係確認いただければありがたいです。
記者:あと話が変わって恐縮なのですが、今日1票の格差訴訟が高松高裁で午後4時から言い渡されます。これまで6件判決が出ていて、4件違憲状態で、2件合憲という判断が出ていて、今回参院選なので、衆議院議員の方は区割り審で10増10減の法案も通る見込みとなっていますけれども、知事個人として、県としてというよりも、知事個人としてこの地方選出の議員が減るという懸念もある中で、香川は今回の10増10減の区割り案でも、特に影響はないというふうに思いますけれども、判決はさておき、この個人的なお考えがあれば。
知事:香川県知事としてのこの会見の場ですので、ちょっと個人的な意見は差し控えさせていただけないかなというふうに思います。一般論としてはやはり選挙制度といいますか、そういう議員の配分についてもですね、常にできるだけ国民の意見が反映される方法についてはですね、不断の検討がいるのではないかなというふうには考えております。
記者:鳥インフルについてですけれども、今のところ当該の農家さんにのみ移動の自粛を要請しているということですけれど、それ以外の県内の養鶏農家さんに対してですね、要請とかではなくて、例えば異常がないか確認してくださいとかいうことを周知しているのか、あるいはそれ以外のところから何か異常の報告みたいなのがあるのかないのかあたりはいかがでしょうか。
知事:岡山県のことが起こった段階で、県内の養鶏場には異常のあるなし、そういったことについてもう一度しっかり見るようにという話はしております。現時点では、この今御報告させてもらった養鶏場の他に、異常の報告は上がってきておりません。
記者:先ほどの国からの今回の防疫措置に当たるかどうかの対応の結果というのはいつ頃出る見込みなのでしょうか。
知事:まだ具体には来ていないのですけれども、こういう案件ですから早急な判断をしていただけると思います。
記者:あと先ほど同じ鳥フルの関係で、法的根拠がはっきりした決定を待たずしてその要請を行うというお話をされていたのですけれど、それはどういうタイミングでどんな要請か。
知事:まず、これまでのことからみますとですね、これはそういう防疫措置をやるに値する事象だというような、可能性が強い段階で国の方でそういった1回、準備をすべきという判断をされてきております。その判断があるなし含めて、早急にされるものだと思います。それがもしこれはやらないといけないと判断された段階で、他の養鶏場についても持ち出しをしない要請をします。ただこの検査自身が、先ほど冒頭言いましたように、簡易検査になっていまして、精密の検査については少し物理的な時間がかかるので、それを待った形でもう一度これはもう鳥インフルエンザとしての防疫措置が必要な措置であるという判断をこれまでのことでいえばもう1回されるというそういう段取りになります。
記者:その段階で、県として他の養鶏場にも注意を喚起するとかそういったことも考えられているのでしょうか。
知事:1回目の段階で他の養鶏場にも出さないでと。3キロ以内ですね。養鶏場については、そういうことを強くお願いしたいと思います。
以上
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