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公開日:2022年11月17日

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知事記者会見 令和4年11月14日(月曜日)

知事定例記者会見録

  • 日時:令和4年11月14日(月曜日)11時00分から11時30分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 

 

報告項目

・前月の交通死亡事故について

報告事項

知事:まず私の方から、前月の交通死亡事故について御報告させていただきます。前月の交通死亡事故は、残念ながら1件発生しております。お手元に10月のマンスリーレポートをお配りしておりますので、これに基づきまして、御説明を申し上げます。10月20日、坂出市内で死亡事故が発生しております。この死亡事故は、夕暮れ時の視界が悪い状況の中で、交差点を横断しておりました歩行者を直進中の大型二輪車が撥ねてしまったケースでございます。今年は御覧のとおり、交通事故死者数25人のうち、歩行者が14人と、歩行者の死亡事故が非常に大きくなっております。そのうち夜間に5人が亡くなっておられます。ドライバーの方は、夕暮れ時の早めのライト点灯やハイビームの活用をお願いいたします。また停止可能な安全速度の遵守など、歩行者の安全確保に最善の注意を払っていただきたいと思います。また歩行者の方は、横断歩道などを利用して危険を回避していただくとともに、左右の確認、反射材や明るい服を着用して車両に自分の存在をアピールするなど、身の安全を守る行動の徹底をお願いしたいと思います。これからますます日没の時間が早まりまして、夕暮れ時、夜間の交通事故が多発する傾向にありますので、ぜひ以上のことにつきましてのもう一度の徹底をお願いしたいと思います。この後すぐ、マンスリーレポートを県ホームページのトップページに、緊急情報「交通死亡事故ゼロを目指す!2022」のページにアップをいたします。報道機関の皆さまにおかれましても、啓発にぜひ御協力をいただければと思います。

質問項目

1.鳥インフルエンザについて
2.新型コロナウイルス感染症について
3.観光振興とコロナ感染再拡大について

質問事項

幹事社:私の方から3点質問をさせていただきます。1点目、鳥インフルエンザに関してです。県内で養鶏場以外で見つかる鳥からの、鳥インフルエンザの陽性反応が相次いでいます。養鶏場などにウイルスが持ち込まれないようにするため、事業者側の「飼養衛生管理基準」について、立ち入り調査などから把握している遵守状況についてお伺いします。
2点目、新型コロナウイルス感染症に関して、新型コロナの感染者が増加の傾向にある一方、季節性インフルエンザも県内で既に発生しています。コロナの感染状況や同時流行の懸念を踏まえて、発熱外来や「陽性者登録センター」といった対応の拡充などの検討状況についてお伺いします。また、政府は今年の夏以上の感染状況になれば、都道府県が「対策強化宣言」を出し、外出自粛などの要請をできるようにするといった方針を示していますが、この方針について県の考え方、適用の判断基準などについてお伺いしたいです。
3点目、観光振興とコロナ感染再拡大についてです。全国旅行支援がスタートして1カ月が経過しました。現在の利用状況、制度の実施の効果などについてお伺いします。また知事が以前の会見でもお考えを示されていた制度期間の延長や予算追加に関する国への働き掛けについても動きがあれば合わせて教えてください。一方で、全国的に新型コロナの感染拡大傾向がみられる中で、県でも先週警戒レベルの引き上げが行われました。県外からの観光客に向けた呼び掛けや対応についての考えも合わせて教えてください。

知事:それではまず、鳥インフルエンザにつきましてお答えをいたします。今お話ありましたように、丸亀市のコブハクチョウと観音寺市のヒドリガモでいずれもH5亜型の高病原性鳥インフルエンザが確認をされたところでございます。このことから死亡野鳥などの確認地点から半径3km以内にある区域の養鶏場に対しまして、国の指針に基づく立ち入り検査を実施することにしております。まず観音寺市の件でございますけれども、確認された地点から半径3km以内には17の養鶏場がございます。このうち、先般発生しました養鶏場の鳥インフルエンザの区域内と重なる養鶏場が1養鶏場ございまして、この養鶏場につきましては、11月11日の金曜日に、先ほど言いました国の指針に基づく立ち入り検査を行いまして特段の異常がないこと、また対応の遵守についての確認が終わっております。残りの16カ所につきましてはですね、すみません、反対でした。1ヶ所が重複してないところでありまして、そこは11日に確認が終わりました。16養鶏場は、先般の養鶏場の件のところとダブっていまして、その16養鶏場については、先般の対応の中で、明日、清浄性の確認検査を行って、その後異常がなければ規制解除する予定になっておりました。明日そういう検査を行う予定でしたので、それに合わせて今回必要となる立ち入り検査についても行いたいと思っております。
それから新型コロナウイルス感染症の観点の御質問がございました。まず「陽性者登録センター」でございますけれども、現時点ではこのセンターを活用していただいて、自分で登録をして、医療機関へのあるいは保健所への負担を軽減していただく、これに協力していただいている状況でありまして、「陽性者登録センター」が順調に稼働しております。その中で、まだこの拡充という必要性は今の時点ではないと思っておりますけれども、今後インフルエンザとの同時流行や、今の新型コロナウイルスの感染の状況を踏まえますと、今後この「陽性者登録センター」の負荷が大きくなることが想定されますので、いつでも拡充できるように人材や機材についての準備を現在進めており、必要に応じて速やかな拡充ができるようにしたいと思います。このセンターを活用して、医療機関や保健所への負担軽減に、また御協力を引き続きお願いしたいと思います。それから先週ですね、政府の方の冬に向けての、これからに向けての報道がありました。この内容は国の新型コロナウイルス感染症対策分科会、国で開いているこの分科会の内容が公表されているものでありまして、私もその内容について承知をしております。この内容によりますと、ポイントとしては医療負荷が増大する場合に、都道府県が「対策強化宣言」を出すという内容になっていると承知をしております。一方、現時点においては、分科会のその内容、資料は公表されているものの、国からの方針については、現時点ではまだ示されておりません。今後示されると想定されます国からの方針、こういったことも踏まえながら、今後の県の方針、対応について至急取りまとめを行っていきたいと考えております。
それから観光振興、それとコロナ感染拡大との関連についての御質問がありました。まず全国旅行支援の利用状況、実施効果でございますけれども、現在まだ数値で利用者の数ですとか、そういったものについては、まだまとめられておりません。そういう中で、少し時間が経っているのですけれども、10月21日ですので、約10日経過した時にですね、県から宿泊施設や旅行会社に聞き取り調査を行いました。その時の状況では、年末までに向けて既に予約を含めてなのですけれども、予約を含めて全体確保している予算額の約87%がもう既にその予定になっているというような取材結果がございます。今後、こういう状況でありますので、既に今の時点でですね、先週時点でも予約をしようと思ったら、もう枠がいっぱいになっていて、受付ができないというような状況も出てきていると聞いております。予約ですので、またキャンセルになったら入るということもありますけれども、今そういう状況になってきております。予算については今、確保できている予算では不足する見込みが極めて強いですので、この12月20日以降の継続できる財源確保について、国の方へ要請をしているところでございます。具体的には、先月10月25日にも県庁の交流推進部長が観光庁に出向きまして、現在の状況やそれに基づいた予算の追加要望を行ったところでございます。それと実施効果ですけれども、これも数値的にはまだないのですが、瀬戸内国際芸術祭の秋会期の後半の状況や、宿泊施設の稼働状況等をいろいろな局面で聞き取りをしたところ、非常に国際芸術祭の方も、終盤、入り込みのお客さんが多かったことや、宿泊についても非常に施設の稼働状況が上がってきているということから、この旅行支援の実施効果は確実に表れていると認識をしておるところでございます。それから新型コロナウイルス感染症の再度の拡大傾向も見られる中で、県外の観光客に向けた呼び掛けでございますけれども、地道ではありますが、全国旅行支援の適用を受けようとされる場合に、予約をするという局面があります。それからその時に感染対策の徹底を、その局面でお願いする。それからもう一つは宿泊施設にチェックインする段階で、ワクチンの3回接種、またはPCR検査における陰性証明の提示がありますけれども、ここの徹底をしてもらう。こういったことを今、徹底のお願いをですね、予約の受付、それから宿泊の施設にお願いをしているところでございます。合わせて宿泊施設には、換気の徹底やアルコール消毒液の配置、設置の徹底等、御面倒なのですけれども、しっかりとやっていただくようにお願いをしているところでございます。

幹事社:追加で細かい部分、1点確認させてください。1点目の鳥インフルエンザの立ち入り検査等に関してなんですが、観音寺に関して具体的な計画を教えていただいたんですが、これ丸亀に関しても教えてください。

知事:丸亀市のコブハクチョウの関係につきましてはですね、半径3km以内に養鶏場はございません。

記者:コロナと観光の話で、先ほど知事がおっしゃっていたところなのですけれども、全国旅行支援の財源が上限に達しそうだということで、国の方に県の方からこの延長について要望をしているというふうなお話、先ほどされていましたけれども、今日午後から中四国サミットがあると思うのですけれども、例えば、この中四国の県で、こういった要望について、皆さん一緒に要望するとか、そういったのを提案したりとかという考えはあるのでしょうか。

知事:今日サミットで中四国の知事さんにもお会いしますので、そのようなことについては、話し合いをしたいと思います。

記者:1点目の養鶏場の件なのですけれども、1個確認で11月11日に17の養鶏場のうち、検査をしたのは結局16カ所で間違いないですかね。

知事:先ほど言い間違えたのですけれども、11日にしたのは1カ所。これが先日の観音寺で発生した養鶏場での陽性確認の対象になっていないところです。残りの16は観音寺の規制対象になっている養鶏場で、もともと明日ですね、先日の案件に関する立ち入りを予定していたので、そこで合わせて行うということにしております。

記者:全国旅行支援の件なのですけれども、追加の分を国に要請するというので、だいたい期間でいうと、その支援の期間とか何か具体的に考えられているものはあるのでしょうか。

知事:やはり年度末に向けてということが、まずはあると思いますが、要請としては継続要請ということで、具体的な期間を設けてということではありませんけれども、インバウンド需要がコロナの水準に回復するぐらいの間ということで、もうしばらくというふうに考えております。

記者:養鶏場以外からの鳥から鳥インフルエンザの高病原性のものが検出されていることを受けて、今シーズン養鶏場からは1カ所にはなっていますが、野鳥であったりとか、屋外の鳥でも広がっているということの受け止めについてはどのようにお考えでしょうか。

知事:非常に危機感を感じております。そういう中で、いわゆる鳥が立ち寄る可能性の高いため池、しかもそれが養鶏場に近いところのため池については、消毒を順次することとしておりまして、既に開始をしております。

記者:そのため池であったりとかで県内に多いところが西に集中していると思うのですけれども、それが広がらないために今、消石灰を配布したりだったりとか、対策もしていると思いますが、野鳥であったりとか、養鶏場に持ち込まれないために重要で、また改めて対応として呼び掛けたいというところはどういったところでしょうか。

知事:今のため池の他にはですね、やはり今度は守る方の、養鶏場自身の防護策だと思いますので、そこは消石灰をとにかく撒いてもらう。県内の養鶏場の分は今回県と農協で準備をして、取りに来てもらって撒いてもらうことをお願いしたところで、順次やっていただいております。それと先ほどの立ち入り検査は、立ち入り検査できちんと行いますけれども、その内容は働いている方の消毒だったり、入ってくる車の消毒だったり、野鳥が入ってこないためのネットに穴があいてないかっていうそういうことでありまして、それは検査するしないにかかわらず、この今の危険な状況に照らしてですね、県内の全養鶏場にそういうことをきちんとやって守ってねという話をしました。

記者:そういった立ち入り検査の状況であったりとかで、その事業者側での対応というのは十分といえるのか、それともやはり不備といいますか、やはり立ち入り調査では、すべて把握しきれないだったりとか、その把握という面での検証の必要であったりとか、対応の必要性というのはどういったところがありますでしょうか

知事:今申し上げましたように、やはり従業員が消毒をする、車両の消毒をする、穴があいてないかという、こういうことが中心ですので、これは検査によってかなりの程度で徹底されると思います。一方検査するしないに関わらず、今のようなことについては、事業者さん自身が非常に今回、危機感持っていると思います。2年前のこともありますし、こちらからはお願いしていますけれども、そういった点について事業者さんがやっていただけると思います。

記者:コロナの分科会が示した新たな「対策強化宣言」ですけれど、前回のBA.5の対策宣言は高齢者が対象でしたけれども、若い人も対象に行動制限をかけうるというものになっていると思いますけれど、そういうその世代を問わず全員対象に制限をかけるような宣言を分科会が示したことについてはどのようにお受け止めでしょうか。

知事:やはり今の状況は、世代を問わずというところは、感染の状況ですとか、その後の療養の状況ですとか、以前と比べて高齢者だけということではなくなってきているように思います。そういう中での国の方針だと、国の方針はまだなんですけれど、分科会の内容だというふうに、今の時点では考えております。いずれにしても国の方針を待って、しっかりと県としての方針を取りまとめたいと思います。

記者:新型コロナの件で再度お伺いしたいのですけれども、政府が新たにその「対策強化宣言」というところで、都道府県ごとに出せるという方針を示したっていうことについては、知事としてはどのようにお受け止めされていますでしょうか。

知事:重ねてですけれども、今の時点は分科会の内容でして、国の方針はまだなんですね。そういうことがございますので、今の分科会のことで言うと、都道府県がそういう判断をしてというようなことであります。私としてはやはり、かなり今のというかこれまでの感染状況をみても、県によってだいぶそれぞれのタイミングで状況が違いますので、国で一律ということよりは、そういう判断で行っていくというようなことが必要になってきている、そういうことは感じます。一方でやはり国民の生命を守るという観点で言えば、国の方でいろいろなこの新型コロナウイルスという病気としての特徴を踏まえたとるべき内容とか、そういったものは国の方で、その時々に最新の情報でですね、いろいろな考え方や基準を示していただきたいといつも思います。

記者:国としての方針はまだということですけれど、方針を示されたらどういう状況に応じて県内で適用するのか、そもそも前回もBA.5の対策強化宣言もありましたし、そうしたこれまでの宣言の効果を踏まえて、今後どういうふうに考えていくのかもお伺いできますか。

知事:国の方針が示されるのではないかと思いますけれども、そういったものを踏まえてですね、この冬に向けて準備はしておかないといけないので、できるだけ速やかにこの冬に向けての感染対策レベルの考え方をまとめていきたいと思います。

記者:BA.5の強化宣言、同じような都道府県ごとに発出するというものがありましたが、前回の効果としてはどのように受け止められていますか。

知事:香川県もかなり7波は結構厳しい状況がありまして、その中で香川県としての対策をとってきたわけですけれども、それによって9月に入って、中旬以降、感染者が落ち着いてきたということがありました。そこはこういうウイルスの病気のことですから、因果関係は難しいのですけれども、そういう厳しい自粛の要請、そういったことについて効果があったというふうに考えております。

記者:今のコロナに関連したものですけれども、BA.5の対策効果があったと今おっしゃりましたけれども、そうすると今回「対策強化宣言」の目玉となっているのが、外出自粛の要請といったところだと思うのですけれども、それに関して知事は外出自粛をやることで効果が上げられるとお考えですか。

知事:やはり外出の自粛でですね、効果というのはあると思います。ただそこを行うかどうかということについてはですね、やはり経済活動との両立という、もう一つの大きい命題もありますので、そこは先ほど言いましたが、一番注意しないといけないのは医療の体制の逼迫ですので、そういったものをしっかり見極めながらできるだけ行わないほうがいい、外出の自粛についてはですね、判断していきたいと思います。

 

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