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公開日:2022年11月24日

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知事記者会見 令和4年11月21日(月曜日)

知事定例記者会見録

  • 日時:令和4年11月21日(月曜日)13時00分から13時29分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

一部音声が乱れているところがありますが、ご了承ください。

報告項目

  • 県内での鳥インフルエンザ疑い事例の発生について

報告事項

知事:本日午前中に、観音寺市の約2万4,000羽が飼育されている養鶏場から死亡した鶏の増加があるという報告がございまして、家畜保健衛生所におきまして簡易検査を実施いたしましたところ、鳥インフルエンザ感染について13羽中11羽の陽性が確認されました。現在、この内容を国に報告をいたしまして、明日、遺伝子検査の結果が判明する予定になっておりますけれども、県においては、直ちに防疫措置の準備を開始したところでございます。なお県の対策本部会議の開催などにつきましては、準備でき次第、改めて情報提供させていただきたいと考えております。この状況におきまして、当該農場から約3km以内の農場については、現在、鶏の移動規制、または自粛の要請をしているところでございます。該当する農場は13農場ございますけれども、11月1日の発生事案に関係しまして、このうち12農場については、現時点でも移動の規制が続行中でございます。これに該当しない1農場については、今の時点から移動の自粛要請をしているという状況でございます。

質問項目

  1. 新型コロナ対策について
  2. 国際線の再開について
  3. JR四国の路線の存廃について
  4. 県内での鳥インフルエンザ疑い事例の発生について
  5. JR四国の運賃値上げについて

質問事項

幹事社:本日の質問内容3点ありまして、1点目に新型コロナ対策について伺います。現在、国が全額負担しているワクチン接種は今年度末までとされている中、ワクチン接種にかかる費用について県の考え方を教えてください。また、国は感染拡大時に外出自粛や会食の自粛を要請できるといった方針にしていますが、県がこうした判断を行う際に、宣言発出の基準や対策内容について国が示す考え方の整理が不足していると感じる点があれば教えてください。
2点目に国際線の再開について聞きます。いよいよ今週、高松空港の国際線が約2年9カ月ぶりに再開します。ソウル発、高松発の予約状況及び宿泊施設など関連する施設等の利用見込みについて、現在把握している状況を教えてください。合わせて、空港グランドスタッフなど、受け入れに際しての人手の問題に関して、課題などがあれば教えてください。また、改めて再開への期待感と、今後のインバウンド回復に向けてどのように取り組んでいきたいか教えてください。
3点目にJR四国の路線の存廃について伺います。JR四国は先日、2021年度の線区別収支を公表し、2年連続で全8路線が赤字となったことを明らかにしました。西牧社長は、深刻化する経営難の中で、収支が極端に悪化している路線の存廃を巡る協議を国や自治体と始める意向も示していますが、香川県としてどのように対応していくのか、最後に教えてください。

知事:ではまず、新型コロナ対策に関する御質問がございました。まずワクチン接種にかかる費用の観点の御質問がありました。まだこの新型コロナ対策、収束の出口が明確に見えない中で、ワクチン接種も含めて、コロナ対策全般の国費助成については、現段階においては見直すことは不適切、適切ではないと考えております。継続した国の助成が不可欠であると考えております。この点につきまして、先週17日に全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部が開かれましたけれども、私の方からもこの点について、特に国の方には全国知事会としても要請をするべきということを発言させていただきました。ワクチン接種は感染拡大防止の大きな手段でありますので、全額国費負担の今の制度をしばらく継続して、感染拡大防止を図る、このことが非常に重要であると思いますので、引き続き、国の方には、継続した費用負担の実施を求めていきたいと考えております。
次に、今後の感染拡大時に向けての対応の御質問がございました。11月18日に、厚生労働省の方から、この秋以降の感染拡大で保健医療の負担が高まった場合の対応として、感染拡大が著しい都道府県が医療ひっ迫防止対策強化宣言を行いまして、今御質問にありました、外出や会食に向けての自粛の要請ができるといった内容の方針が示されているところでございます。今週にも、この先週18日に示された方針の詳細な取り扱いについて、厚生労働省からさらに御連絡が来ると想定をしております。私のこの18日の方針をみた段階におきましては、先ほど申しました、外出自粛や会食自粛につきまして、より明確な国の考え方について示していただきたいと思っております。また、社会経済活動を維持しつつ、このような行動の自粛の要請を行うといったことについての考え方、整合性についての考え方についても、できるだけ国の方で、明確な考え方が示されるべきではないかと考えております。このことにつきましても、先ほど申しました、先週の全国知事会でも発言をさせていただいたところでございます。
それから2つ目でございますけれども、国際線の再開の御質問がございました。明後日、11月23日に予定されております「高松-ソウル線」の定期便が2年9カ月ぶりに再開をいたします。この予約状況について、エアソウル高松支店からは現時点では順調に推移をしていると伺っております。「11月の予約の率は約85%、12月の分については約70%である」と伺っております。県としても、再開後に安定した航空需要の回復が続くように、引き続きインバウンド、アウトバウンド、両面において積極的な利用策を実施していきたいと思います。また効果でありますけれども、現地の旅行会社により、エアソウル高松線を利用して本県を訪れて、本県の代表的な観光地、栗林公園、屋島、小豆島などの観光地をめぐって県内で宿泊する団体旅行商品が現地で販売されておりますけれども、「非常に売れ行きが好調であり、想定以上に集客ができている」と伺っております。なお、このソウル線の再開に向けての高松空港のグランドハンドリングなどの人員体制については、「現在、十分な対応ができる体制が確保されている」と聞いております。しかしながら、今後他の便の回復に従いまして、このグランドハンドリングなどの人員体制の整備が必要であります。先月10月25日に国土交通省の方に私自身が出向きまして、このグランドハンドリングの人材確保などの措置を国の方としてもしっかりとってほしいという要望をしてきたところでございます。先般、国の方から発表されました、今年度の第2次補正予算の概要につきまして、訪日外国人旅行者受入環境整備のための緊急対策事業として、「空港関係の人材確保等に向けた対策の推進」が盛り込まれており、非常に期待しているところでございます。今後、国会での審議を経て、速やかな実施を求めていきたいと思います。今回、「高松-ソウル線」が再開されることについては、大きな期待を持っております。これによりましてビジネス・観光両面で、再び韓国と香川県の相互交流が活発に行われると思います。また来年の1月19日からは、台北線も再開する予定になっております。他の地方空港よりも先んじて、運航を再開することが予定されている高松空港の今のアドバンテージを生かして、韓国・台湾の方の来県、あるいはこちらからの御訪問、両面に向けて、促進活動を積極的に行いたいと思いますし、台湾や韓国の旅行会社、消費者に向けて、香川県と台湾・韓国の両エリアで、本県の魅力のアピールも取り組んでいきたいと思います。
次にJR四国の路線存廃の関係の御質問がございました。現在、国の方から路線存廃の協議につきまして、その協議会を国と地方自治体と関係するJRで作って、協議をしていこうという、そういう枠組みが示されているわけでございますけれども、この協議会の対象になる目安も示されておりまして、輸送密度が千人を下回る線区ということで示されておるところであります。香川県には輸送密度が千人を下回る線区がございません。そういったことの中で、現時点におきまして、JR四国様から香川県に対して、この協議会について具体的な働き掛け、設置のお話は、お聞きはしてないところでございます。現在については、香川県のJR四国の路線、その他ことでん、公共の鉄道全般については、「香川県鉄道ネットワークあり方懇談会」というものを設けておりまして、JRさんやことでんさんも入っていますけれども、そこで県、市町、あるいは利用者団体である観光協会、こういったところが入って利用促進に向けたいろんな協議を行って、できる限りの手をうっていこうという、こういうことを進めているところでございます。今回の協議会については先ほど申しましたように具体的な話はございませんが、JR四国さんから、今回の協議についてもお話がある場合には、適切に対応していきたいと考えております。

幹事社:先ほどJR四国の対応についてですね、知事の方から「ネットワークのあり方懇談会」の話が出たのですけれども、この「あり方懇談会」について、中間報告がなされた後に、コロナなどありましてですね、具体的な会合などはそれからしばらく開かれてないというような理解でいるのですが、今後その懇談会を具体的に何かの、来年の春からJRも10%以上の値上げというのも表明しておりますし、そのことに公共路線の維持についてですね、香川県の方でJRと何か支援なり、協議なりされるという御予定は、今のところあるのでしょうか。

知事:現時点では具体的なものはございませんが、今おっしゃられたような状況がありますので、運賃値上げのことですとかございますので、日常的にJRさんとはいろんな意見交換の場がありますので、そういう中で、次の取り組みについては考えていきたいと思います。

記者:冒頭で報告がありました、県内今季2例目の養鶏場での鳥インフルの発生ですけれど、改めてですけれど、2例目ということで、知事はどのような所感をお持ちになっていますでしょうか。

知事:1例目の時にも非常に残念なことで、直ちにできる限りの措置をしたところであり、さらにこの2例目が発生しないように、周辺の養鶏場や渡り鳥の伝播の場所になるため池の消毒、こういったところについての消毒、こういったものを強化してきたところであり、何とか2例目の発生がないようにという思いでおりましたけれども、今回このようなことになり、非常に残念といいますか、そういう思いでいっぱいです。できるだけ次は出ないように、今できることを最大やっていきたいと思います。

記者:特に西讃地域で発生が相次いでいますけれども、全国的にも結構発生が相次いでいて、県内全域の養鶏場に新たに何か具体的な対策をするとか、今後の対策本部会議を開くということですけれども、今のところ、どのようなことを考えてますでしょうか。

知事:1例の時にすでに西讃に限らず、県内全体に消石灰の配布をして、養鶏場周辺の消毒に努めたところであり、一定の時期が来ればまたこういったことも考えないといけないと思いますし、日常的な消毒や、そういう侵入の防止策がございますが、これについても1例目の後、徹底をお願いしたところですけれども、もう一度さらに自衛策を徹底してもらうようにお願いをしたいと思います。

記者:JRのことについてお聞きします。この存廃の話とちょっと外れてしまうのですけれども、先月、国交省が料金値上げに関する公聴会を確か予定していたかと思うのですけども、それに県としては出席をされなかった、開かれなかったということで、どこからも出席の質問の要望がなかったということだったと思うんですけれども、物価高騰する中で、県民からはかなり値上げに反対するような声もあるかと思うんですけれども、そういう中で出席されなかったというのは、県としては料金値上げを容認されたというような考え方でいいのでしょうか。

知事:今回の値上げへの内容につきまして、事前にJR四国からも御説明を受けました。今の経営の状況、コロナによる落ち込みによるかなり厳しい状況があると理解をいたしました。もちろん、物価の高騰ですとか、県民の生活に対しての影響は大きいと思いますけれども、今回の値上げにつきましては、しっかりと理解を求めるように、県民にですね、丁寧な説明を求めたところであり、この内容について県として理解できないものではないと考えております。

記者:新型コロナ対策で、先ほど国が負担している対策全般について、国費助成を継続すべきであるとおっしゃいましたけど、ワクチンはもちろんですし、全般ですから全般なのでしょうけれども、ワクチン以外でどういったものが挙げられるでしょうか。

知事:やはり医療体制の確保が、非常に重要な今後の対策であると思っております。いわゆる確保病床というものが重要ですけれども、用意しておくということですね、そのためには空けておかないといけないわけで、それに対して、病院に対しての助成が必要なわけですけれども、こういったものについて、引き続きの全額国費の対応というのが続く必要があると思っております。

記者:まず冒頭報告にあった、鳥インフルエンザの件に関してお伺いします。御説明にありました、今回新たな移動制限ですね、3km以内にあるところが13農場あって、そのうち12は先般発生している農場のことで、移動制限がずっと続いているところになると思うのですが、このあたりその周辺で制限が長期化しているような部分に関して懸念されていることであったりとか、そのあたりについては、お考えがあれば教えてください。

知事:今、12が前回からの規制ですね、予定どおりいけば、今週末にも解除ができる予定になっていたわけですけれども、それが明日の結果をみての判断になりますけれども、そういう明日の判断で陽性であるということが確認されれば、予定された規制が解除されずに、引き続きということになります。非常にいわゆる養鶏という運営にとってみると、大きな痛手になると思います。一方で、今の時点でも、許可をとっての限定したルートでの搬出ということは、続けていただいておりますので、そういう制約のある中ですけれども、そういう中で何とか経営を続けていただいて、県内の養鶏の継続を図っていただきたいと、こういったことに対して、県としてもしっかりと取り組んでいかないといけないかなと思います。

記者:あと細かい部分ですが、先ほど御発言の中で、今日の簡易検査結果、国への報告をしたので、県として防疫措置の準備を開始されたという話があったのですが、具体的にどういった準備を。

知事:はっきりすれば、直ちにいわゆる殺処分ということをしないといけません。そのためには人を集めたり、資材を集めたり、現地での場所の確保が要ります。こういったことを今日の時点から進めていくということでございます。

記者:別の点でもう1点、国際線再開に関してです。知事の御発言にありました、ほかの地方空港に先んじて運航再開できるということで、今のこのアドバンテージを生かしてというお話がありました。イメージとして、アドバンテージを生かしてどんな事みたいなところがあれば、少し聞かせていただければと思います。

知事:まず高松空港に来て、瀬戸内海、中四国の観光エリアを回るということが非常に効率的なルートになると思いますので、そういったことを促進するようなこと、旅行商品の造成ですとか、そういったルートのPRですとかをしていくと、こういったことが中心かと思います。

記者:国際線の再開について、予約率のところで、11月の予約率が約85%、12月が70%とあったのですが、これは高松発のものなのかソウル発のものなのか、どちらの数字になるのですか。

知事:足し算です。

記者:コロナについて、国の18日に示された方針のところで外出自粛だったり、外食自粛についてより明確な国の方針について、国に示してほしいと思っているとお話されていました。具体的にどういった点が不足しているとお考えなのでしょうか。

知事:18日に示された方針の中ではですね、対応の、例示のような形で示されております。そういったことよりも、もう少し明確な自粛要請の内容とか、そういったものを示していただくことが必要かなと思っております。

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