ここから本文です。
・令和4年11月県議会定例会の招集について
知事:まず私の方から令和4年11月県議会定例会の招集について御報告をいたします。11月県議会定例会は、11月24日木曜日の午前10時に招集する予定でございます。提案する議案は補正予算の議案2件、予算外議案が10件の合わせて12件を予定しております。内容としましては、新型コロナウイルス感染症対策、コロナ禍における原油価格物価高騰対策に伴う補正予算及び香川県個人情報保護条例の改正などを予定しております。特にコロナ禍における原油価格、物価高騰に関しましては、先般県内経済の直近の状況把握を指示したところでございまして、今後その状況を踏まえた補正予算について早急に取りまとめて議会に提案をしたいというふうに考えております。
1.鳥インフルエンザについて
2.瀬戸内国勢芸術祭について
3.令和4年11月県議会定例会の招集について
4.新型コロナウイルス感染症について
幹事社:今回は2件質問事項としてあげさせてもらいました。まずは鳥インフルエンザについてです。観音寺市内の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザが確認されてからおよそ約1週間となりますが、発生状況の確認検査であったり、感染経路の調査など現段階の最新状況をお伺いしたいと思います。それに合わせて今回の発生を踏まえて、これまでの取り組みに加えて今後の感染拡大を防ぐ取り組みなどの検討状況をお伺いしたいと思います。
続いて瀬戸内国際芸術祭についてです。瀬戸内国際芸術祭2022が昨日閉幕したが、3会期を通じてコロナ禍での開催となりました。来場者数や運営についての課題や評価をお伺いしたいと思います。また会期の終了後に国際線が再開する中で、「アート県」としての国内外への発信や知事が就任時から構想を掲げていらっしゃる「県民の島内観光推進」について、今後どのように考えていくのかお考えをお伺いしたいと思います。
知事:まず1つ目の鳥インフルエンザの件でございます。11月1日、先週火曜日に高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されました観音寺市の養鶏場の防疫措置につきましては、11月4日金曜日の17時に完了をいたしました。発生状況確認検査についてですけれども、発生した養鶏場から半径3km以内の養鶏場、これは22ございますけれども、実際現時点で鶏がいる養鶏場は21養鶏場でございまして、この養鶏場において11月1日火曜日と2日水曜日に家畜防疫員が養鶏場に立ち入り、臨床検査を行うとともに、ウイルス分離検査及び血清抗体検査を実施しまして、全養鶏場について陰性であることを確認しております。また感染経路調査についてでございますけれども、国の疫学調査チームが11月1日火曜日に発生養鶏場とその周辺地域の調査を行ったところでございます。現在、その調査結果を待っているところでございます。それから今回の感染を受けまして、今後の感染拡大を防ぐ取り組みの状況でございます。今回のことを受けまして、これまでもしておりましたけれども、改めて県内の各養鶏場に対して飼養衛生基準を遵守・徹底することについて、まず指導をいたしました。またさらにJA香川県と調整をしまして、県内の全養鶏場に消毒のための消石灰の配布をすることにいたしました。発生日の11月1日火曜日から、発生養鶏場から半径3km以内にある養鶏場に対しては優先的に配布をして、養鶏場内の配布を既に完了しております。それより外の養鶏場につきましては、11月2日から養鶏場に散布してもらうために消石灰を配布していっておりますけれども、まずは三豊市、観音寺市を優先にしながら、県下全域の養鶏場に消石灰を配布しまして養鶏場内の必要な所への散布をお願いしているところでございます。中讃地域につきましては、JA香川県が本日7日から配布を開始しておりまして、その後高松地域、東讃地域と順次、配布していく予定でございます。さらに感染拡大を防ぐために、感染は鳥が持ってくるということで、その鳥が立ち寄る可能性の強い発生養鶏場周辺のため池について、これからですけれども消毒をしたいと思います。具体的には今回発生しました養鶏場から半径3km以内で養鶏場が近くにあるところのため池13か所について、明後日から消毒を開始したいというふうに思っております。このようなことでですね、さらなる感染の拡大を何とか防止するように取り組んでいきたいというふうに考えております。
それから瀬戸内国際芸術祭2022の件でございますけれども、昨日、春・夏・秋の3会期105日間にわたって開催されてきました瀬戸内国際芸術祭2022は盛況のうちに閉幕をいたしました。来場者数につきましては現在集計中でございますので、明日以降の公表を予定しております。秋会期の終盤にはですね、水際対策の緩和もあって、海外からの来場者が少しずつ増えてきているという、そういう印象を持っておりますけれども、全体としましては春・夏会期と同様に、前回2019年のですね、やはり約6割の入場者になっていて、その見込みでございます。それから運営についてはですね、今回も地域の方々や地元の市町、ボランティアの方々、それからフェリー等の航路の関係者、こういった方々に全面的に協力もいただきまして、心配されましたコロナ対策ですけれども、クラスター等の大きな発生も、混乱もなくですね、無事に閉幕を迎えることができました。総じて、今回の開催については成功であったというふうに評価をしているところでございます。
一方、課題につきましてはですね、特に連休中に大変混雑をして、島民の方の生活に影響も少しあったということも聞いておりますので、今後この2022の振り返りの中で分析をしてですね、また次に役立てていきたいというふうに思います。それから、今後高松空港の国際線も戻って、さらに国内観光も活発になってくる中で、この瀬戸芸は昨日閉幕しましたけれども、閉幕後もですね、常時鑑賞可能な屋外作品がございます。これをきちんと公式ホームページなどで紹介をして積極的にPRもしたいと思いますし、屋内作品につきましても、この瀬戸芸で非常に活躍していただいているこえび隊、こういった方を含むボランティアの方に引き続き御協力を、これからですがお願いをして、特にゴールデンウィークとかお盆とか、訪れる可能性が多い時期にはですね、できるだけ屋内作品を見ていただけるようにしたいと思います。そういった受け入れ側の体制も、閉幕後も整えつつですね、それをぜひ付加価値の高い観光商品、それを取り込んだ観光商品を作るとか、それをコンテンツにしたキャンペーンを行って、閉幕後もたくさんの方に瀬戸内の島や海岸、そういったところにおいでいただくように取り組んでいきたいとに思います。
このプロモーションについては日本のみならず、特に高松空港の国際線の再開が既に予定が決まっている韓国や台湾について、現地の旅行会社や現地でのプロモーションもしたいと思いますし、まだ具体的になっていない香港や上海などについても、そういったものをみながら働きかけを推進したいと思います。またその他、欧米やオーストラリア、こういったところにもですね、先ほど言った観光商品の造成やプロモーションについては、やっていきたいというふうに思います。そして県民の方々にこれまで以上に島に訪れていただいて、その県民自身が発信元となる、そういうプロモーションにもつなげていきたいというふうに思います。それと今回もですね、私も高見島、本島に行きましたけれども、やはり島の方々からは「いつもこのくらい来てもらったらいいな」とかですね、「もう少したくさん来てほしい」というような声もたくさん聞こえますし、この瀬戸内の財産である島々を今後とも守っていくには、そういう日常的な往来というのは必須だと思いますので、そういった面からも、そこを担っていけるのは香川県民ではないかなという思いがあります。そういう観光の推進のための発信元としてと、そういった守っていく守り手として、両面から県民の方がもっと訪れるような、そういういろんな工夫をしていきたいと思います。またまとまり次第、御発表させていただきますけれども、そういったことについては今回の瀬戸芸を契機に、より進めていきたいというふうに思っております。
幹事社:鳥インフルエンザの関係で、今回立ち入り調査というのを4月に一度されているというところなんですけれど、その後の調査とかは、される御予定というのはあるのでしょうか。
知事:とりあえず、これから今の陰性であるかどうかの調査ということについての予定はございません。何かまた変化があればというふうに考えております。
幹事社:瀬戸内国際芸術祭の点で追加でお伺いしたいと思うのですけれども、今回コロナの感染対策が一番の課題となっていたところではあるのですけれども、会場での感染の拡大というのが大きなものではみられなかったという中で、コロナ対策の面でいうと、今回、対策への評価であったりとか、受け止めというのはどのようにお考えですか。
知事:やはり実績としてですね、そういうクラスタ―の発生がない、大きなそういうコロナ感染に伴う混乱がなかったということでですね、取り組んできたことの成果があったというふうに評価をしております。このリストバンドによっての検温の確認、こういったものもですね、地道ですけれども、シンプルですけれども、効果的だったのかなというふうに思っております。
幹事社:今後国際線が再開される中で、屋外展示だったり、屋内についても今後も継続的な展示をというふうなところでしたけれども、ただ一方でその修復の点であったりとか、実際に運営する人員の確保であったりとか、なかなか地元だけでは難しいなというところもあると思うので、そういったあたり、県としてどのように今後も継続的に見ることができるようにサポートしていきたいなというふうにお考えですか。
知事:まさにそこが一番の課題であります。先ほどの県民の方にもっと島へというのと結果的に通じると思うのですけれども、今こえび隊の方を中心にボランティア活躍していただきましたけれども、そういった方に継続していただく。またこれからですね、この会期中には参加されなかったような、そういう方も新しいボランティアとして、閉幕中のですね、そういったいろんなお手伝い、こういったことをしてもらえるような、そういうような仕組みも市町と相談しながら考えていきたいと思います。それが結果的に島に行くきっかけになる部分がありますので、そういうことを広げていきたいと思います。
幹事社:瀬戸芸についてお伺いしたいことが1点あるのですけれども、私も高見島の方に取材には行きましたが、高見島、現在人口が20人余りということで、もう無人になっている集落もあると。瀬戸内国際芸術祭、「島を元気に」というテーマで、2010年から始まってもう12年5回目となったんですけれど、一部男木島などでは人口が増えたとか若い人が移住したというニュースを聞くこともあるのですが、高見島のように人口の減少に歯止めがかからない過疎高齢化の現実に向き合っているという島も多々あろうかと思います。県知事として、この瀬戸芸の「島を元気に」と開いた成果、それと一方での島の過疎の現実、これをどう見ておられるのかお伺いしたいのですが。
知事:やはり、瀬戸芸があったことで一時的にせよ島を訪れる、これは観光という意味でもそうですし、お手伝いという意味でもそうですけれど、そういう方が増えて、それ自身が島の大きな振興になっているというふうに思います。これから中期的、長い目で見てどうかというと、定住ということでみると非常に厳しい状況は当然ありますけれども、先ほど言いましたような、これから定常的に恒常的にそういう島へですね、まずは定住するという以前に訪れている、それは先ほどの今回の展示物の保守ということもありましょうし、それから発展して、もう少しいろいろな島の方のやらないといけない公共的な仕事を合わせてやっていくということもあろうかと思うんですね。まずはそういう関係人口と言えるかどうか分かりませんけれども、住むことはないのだけれども、島に行って、いわゆる仕事をするような人を増やしていく。そういう中で男木島、女木島でみられるような移住というようなこともまた出てくる、そういう流れを作っていってですね、何とかこの財産である島を守っていく、こういうことにしていくことが重要だなというふうに思います。
記者:瀬戸芸について追加でお聞きします。感染対策の方も無事にできたということでしたけれども、改めて当初からウィズコロナ時代のですね、地方の大規模イベントのあり方を示すものというふうな指摘もありましたけれども、終わってみて、そういったウィズコロナ時代のですね、イベントのあり方を示せたというふうな、その辺はどのように考えてますでしょうか。
知事:やはりこれだけの大規模なイベントで、しかも島という感染防止にとって非常に厳しいバックグラウンドの中で100日以上行って、そういうクラスターなども出ていない、大きな混乱もなかったということを持ってですね、先ほどのリストバンドなどを中心に取り組んできたこと、これ自身がこういう大規模イベントの時の新しいスタイル、モデル、こういったものを示していけたのではないかなというふうに考えています。
記者:あと、来場者は今後まとめが出ると思いますけれども、現状6割程度かなという見込みということですけれども、やはりこのウィズコロナの時代では、やはり前回のコロナ禍前のように人がたくさん来るというと、なかなか難しい部分もあったりするかもしれないんですけれど、国内のテーマパークとかだと、先日オープンしたジブリパークもそうですけれども、お客さんの数より単価を上げていくような戦略をとっているというふうな報道もあったのですけれど、今後の瀬戸芸、香川のアートとかそういった鑑賞のあり方で何か変更していくような考えは何かありますでしょうか。
知事:料金のあり方とかは、まさにこれからでありまして、今回のパスポートやワンデーチケットとか、いろいろな新しいチケットも出ましたけれども、そういったものがどうだったかということを分析してですね、できる限りやはりたくさんのチケット収入があった方が、さらにいいサービスができますので、そういうことは考えたいと思いますけれども、一方で言えば、これはもう一般論ですけれども、たくさんの方に楽しんでもらうということ、島を見てもらうというそういうことも大事ですので、一部の富裕層だけが高い料金で見られるという、そういう方向ではない、違うのかなというふうには思います。いずれにしてもよく分析して、次の開催がこれもまだこれからなんですけれども、そういったことに向けて料金のあり方も考えたいというふうに思います。
記者:まず冒頭報告について1点。提出予定の議案の一つに香川県個人情報保護条例の改正もあるとおっしゃっていましたが、それは具体的にどういった改正のものを提出する予定なんですか。
知事:誠に申し訳ないのですけれども、内容についてはですね、タイミングの時にまたきちんとリリースさせていただきますので、現時点ではお答えがちょっと難しいのですけれども、改めて間違いなく、きちんとお知らせ、タイミングを逸せずにやらせていただきますので。
記者:もう一つ、ちょっと話は変わるのですけれど、コロナについてなんですが、第7波のピークは過ぎて感染者も一旦は減ったと思うんですけれど、今現状として1週間の感染者の合計が前週を超えるケースがここ最近続いていると思いますが、病床率も20%を超えているという中で、改めて県民に呼び掛けたいこととか、今後、感染防止のために新しく何か対策をとる御予定とかお考えはあるのでしょうか。
知事:今おっしゃっていただいたとおり、感染者数自身も、前週の同じ曜日と比較して増加する日が多くなっている、一番注意して見ている病床使用率について、先週の金曜日の4日、5日と、一つ今の感染レベルのランクの判断基準となっている20%を2日超えた状況があるということで、非常に注意してみないといけない状況にあるというふうに認識しております。そういう中で、また今日以降の最新状況もよく見たいと思いますけれども、先ほど言いました、最も注意して見ている病床使用率についてですね、今後とも厳しい状況が続くようなことがあるならば、また県民への感染対策のさらなる強化についてお願いをしていく、こういうことも考えざるを得ないことも視野に入れながら、今、注視をしているところでございます。いずれにしても、その段階の前にも、これは県民の方自身が非常にこの感染状況を危惧されていると思います。基本的には感染対策についてはですね、私からもしっかりお願いをしたいというふうに思います。
記者:瀬戸芸のコロナ対策についてお伺いいたします。先ほど知事からはクラスターなど大きな混乱はなかったというお話がございました。ただ瀬戸芸の方で、開幕してからはスタッフだったりとか、あと参加者、来場者の方が感染した際は、その情報を公表したりということがあったのですけれども、途中からそういった感染者の情報というのは発表されなくなりました。また国がいわゆる全数把握をやめたということもございましたので、クラスターなどの情報はないということですが、そもそもそういった離島の感染状況について、マスコミ含め、ちょっと把握できない面もあったというふうな印象を持っているのですが、離島の脆弱な医療体制の中で、無事に瀬戸芸を終えられたと評価することができるのでしょうか。
知事:その感染の状況のお知らせが不十分であったとしたら、そこはもう一度そういった情報提供のあり方についてはしっかり振り返って、見直すべきは見直していきたいと思います。その中で実態として、離島において、また瀬戸芸の関係において、特に注意をするような感染の発生状況、こういったことがなかったという状況はございますので、そういう中で先ほど一定の成果があったというふうなことを評価しております。
記者:続けて瀬戸芸について違う観点にはなるのですが、知事の冒頭の御説明で連休中に混雑するなど、島民生活への影響は多少、今回もあったというお話がございました。瀬戸芸につきましては、特に前回2019年もですけれども、船の大変来島者が多くて、積み残しが発生してしまったりいたしまして、島民生活へ影響が多かったというふうに聞いております。今回コロナ禍ということでの全体の来島者約6割の見込みになるということで、そういったいわゆるオーバーツーリズムといいますか、混雑し過ぎて、地元の方へ御迷惑がかかるという事態が多少軽減されたような気もするのですけれども、こういった状況から何か今後の瀬戸芸開催について生かせるポイントなど、お気づきになったことがあればお聞かせください。
知事:やはり今回は、そういうコロナ禍ということがあって、おっしゃるように前回と比べると少なかったと思いますけれども、それでもゴールデンウィークの時にはですね、その積み残しのことも実際には少しあったということでございます。今後、次ということが仮に予定されるような場合にはですね、そういったことについては何らかピークをずらすとか、そういうような方策というのは、いろんなイベントで実績もありますので、そういうものをよく事例を学んで集中するような日取りというのは、カレンダーからも推定されるところもありますから、手を打ってですね、そういう積み残しのようなことができるだけおきないような、そういうような対策を、仮に次決定する場合にはとっていきたいというふうに思います。
以上
このページに関するお問い合わせ