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公開日:2016年2月17日

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ウエストナイル熱に関する情報

ウエストナイル熱ってどんな病気?

現在のところ日本では感染例は認められていませんが、ウエストナイル熱(脳炎)は、ウエストナイルウイルスによっておこる疾病です。このウイルスは1937年に初めて、ウガンダのWestNile地方で発熱した女性から分離されました。鳥と蚊の間で感染環が維持され、主にを介してヒトに感染し、発熱や脳炎を引き起こします。

  • 媒介蚊は主にイエカの仲間でありますが、我が国では、日本脳炎のベクターであるコガタアカイエカやヤマトヤブカなどもなり得ると考えらています。
  • 近年まで報告のなかったヨーロッパやアメリカなど西半球に1990年代中頃から流行が発生しており、北米の流行では従来と異なり、感染鳥の発病や死亡率、ウマとヒトにおける流行、重篤な脳炎患者の発生が顕著であり、本ウイルスが日本に侵入すると、蚊や鳥を介して広範囲に拡がる可能性がありますので、新興感染症・輸入感染症として、注意が必要となります。

1.臨床症状

ヒトにおける潜伏期間は3〜15日です。感染例の約80%は不顕性感染に終わります。発症した場合多くは急性熱性疾患であり、短期間(約1週間)に回復します。一般的に、3〜6日間程度の発熱、頭痛、背部痛、筋肉痛、筋力低下、食欲不振などがみられます。皮膚発疹が約半数で認められ、リンパ節腫脹を合併します。時にデング熱と似た熱型を取ります。

  • 重篤な症状として、頭痛、高熱および方向感覚の欠如、麻痺、昏睡、震え、痙攣などの髄膜炎・脳炎症状が挙げられますが、重篤な症状を示すのは感染者の約1%といわれています。これらは主に高齢者にみられ、致命率は重症患者の3〜15%とされています。アメリカ合衆国の患者のデータでは、筋力低下を伴う脳炎が40%、脳炎が27%、無菌性髄膜炎が24%にみられています。

2.病原体

フラビウイルス科フラビウイルス属に属し、日本脳炎ウイルスやセントルイス脳炎ウイルスに近いウイルスです。鳥類(野生と飼育の両方)に感染しますが、発病したり、死んだという報告は過去にはあまりみられておりません。哺乳類に対しても時に感染し、ウマ科では脳炎をおこすこともあります。ヒトでも発病します。

3.治療と予防

一般に、臨床症状を呈したヒト、ウマなど動物における本症に対する治療法はありません。実験感染動物(マウス)においてゲンタマイシン、メラトニン、ステロイドなどによって回復例

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