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12月7日(土)、香川大学幸町キャンパス研究交流棟にて、「香川大学生プロデュース講座」を開催し、15名が受講しました。本講座は里海について学んでいる香川大学の学生の皆さんが講座の企画・運営を行い、土壌生物の観察を通じて森と海のつながりについて学びました。
〈解説〉土壌生物を観察して土のなかの世界を知ろう!
はじめに、森と海のつながりについてお話がありました。海をきれいに保つためには森の土壌生物の役割が大切で、土壌生物によって分解された栄養素が川を通じて海へ運ばれることで海の豊かさにつながると説明がありました。
そして、土壌生物の種類を調べることでその土の豊かさを知ることができるそうで、今回は土壌生物を調べる方法として『ツルグレン装置』を用い、その装置の仕組みについて分かりやすく解説していただきました。仕組みはとても簡単で、土壌生物の光を嫌う性格「負の走行性」を利用し、ふるいから落ちた土壌生物だけを集めて顕微鏡で観察します。今回は近隣の山で採取した土を使い、2グループに分かれて交代でルーペや顕微鏡を使って観察しました。
〈観察①〉ルーペや肉眼で土壌生物を観察しました!
採取した土をふるいにかけ、肉眼で観察できる生き物を探しました。土の中をよく見てみるとミミズやムカデやコガネムシの幼虫などが見つかり、子どもたちは学生に質問をしたり、ルーペなどを使って興味深そうに観察していました。受講者からは、普段じっくり土を観察することがないので思った以上に生き物がいてびっくりしたと感想がありました。
〈観察②〉ツルグレン装置を用いて土壌生物を顕微鏡で観察しました!
ペットボトル製のツルグレン装置の底に集まった土壌生物を顕微鏡で観察しました。トビムシやダニやセンチュウなどが見つかり、図と見比べたり写真を撮るなど大人も子どもも観察に夢中になっていました。受講者からは、「土の中を観察することがこんなに楽しいとは思っていなかった」「こんなにも小さな土壌生物が森や海を豊かにしてくれることを改めて実感した」といった感想がありました。
講座の最後にまとめと振り返りを行い、受講者から見つけた生き物と講座の感想を発表していただきました。講座終了後のアンケートでは、「土壌生物について色々なことを学ぶことができた」「大人も子どもも楽しめた」という感想がありました。
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