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「本島の魅力発見!魚介と歴史を感じる島さんぽ」と題して里海体験ツアーを開催し、19名の受講生が集まりました。日本遺産のある本島ですが、受講生に聞くと、初めて訪れる人が7割以上でした。
本島は、塩飽諸島の1つで複雑な潮の流れから島の周囲では、おいしい魚がとれるようです。今回のツアーでは、これらの魚のことに詳しく、地元で漁業を営んでいる漁師さんの芦内さんご夫婦から島周辺でとれる魚介や島での生活について話をしていただき、漁で獲れた魚介を使った里海ランチを味わいました。
生きたタコを調理する実演の中で、初めてタコに触れる受講生からは驚きの表情があり、湯がいたタコの試食では、その甘みと柔らかさに舌鼓を打っていました。里海ランチのメニューとしてはタコを使ったタコ飯、唐揚げ、酢の物、チヌのフライやあら汁、小エビのかき揚げがあり、島では有名なタコだけでなく、市場では人気のない魚介(未利用魚)をふんだんに使った内容になっていました。
ランチを済ませた後は、芦内さんご夫婦から漁業や島の生活について話があり、長年の漁師生活での海の変化や朝が早く危険と隣り合わせの漁師の大変さ、島での生活の楽しさについて語っていただきました。受講生は話を聞きながら、非日常に近い島での生活をイメージしている様子でした。
子どもたちには、高橋氏によるタコに関するクイズ「タコの脳はいくつある?」「日本で一番タコを食べている都道府県は?」が大好評で盛り上がっていました。
歴史を感じる島さんぽでは、木烏神社、千歳座、塩飽勤番所跡、江戸時代、塩飽領を統治する「年寄」のお墓などを巡りました。
各所に塩飽大工の技術の高さが見られ、建築物のつくりや大きさなどから島が栄えていた当時の名残がありました。塩飽勤番所跡では織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らが、その当時領地を認めた朱印状などや塩飽水軍に関わる史料から島が重要な場所であったことを感じました。
参加者からは、「おいしいお料理、よく分かる案内をしていただき、本当に良い時間をすごせました」「本島の歴史、島民の方との食事を通じた貴重な機会が得られた」「本島に来ることも初めてだったのですが、とても歴史のある大切にしなくてはいけない地域だと思いました」などの意見がありました。
左から木鳥神社・千歳座、塩飽勤番所跡、集合写真
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