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公開日:2024年12月27日

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「海ごみリーダーって何なん?!講座」を開催しました!

講座の様子1

  • 日時 令和6年12月14日(土)14:00~16:00
  • 会場 坂出市万葉会館、沙弥海岸(坂出市沙弥島)
  • 講師 かがわ海ごみリーダー(森田 桂治 氏、岡内 博信 氏、髙嶋 光一 氏、谷 光承 氏、廣瀬 早起 氏、福﨑 二郎 氏、吉岡 純菜 氏)

 12月14日(土)、坂出市万葉会館、沙弥海岸にて、「海ごみリーダーって何なん?!講座」を開催し8名が受講しました。香川県の海ごみ対策を牽引する「海ごみリーダー」とはどんな活動をしているのか、海岸でのフィールドワークも体験し、実際に活躍中のかがわ海ごみリーダーからお話を伺いました。
 はじめに、かがわ海ごみリーダーの方々から日々の活動紹介がありました。海ごみリーダーとしての活動は、ビーチクリーンアップ、海ごみの調査、小学校での出前講座、企業の研修など多岐にわたります。活動を通じて参加者に楽しんでもらうことや、活動の最後に振り返りの時間を設けることで新たな気づきを得ることや、新しい仲間を作ることを大切にされているそうです。また、普段から趣味を兼ねてユニークな取り組みをされている方もおり、マラソン大会に参加してランナーが落としたごみや車道の普段回収できないごみを拾いながらマラソンを走ったり、プロギングと呼ばれるジョギングを行いながらごみを拾う新しいスポーツをしたりと日常生活でも楽しみながらごみ拾いをしているというお話に受講者たちは聞き入っていました。その後、2グループに分かれて沙弥海岸へ移動しました。

講座の様子2

〈グループ活動①〉マイクロプラスチック調査

 海岸の砂浜をよく見ると人工芝の破片、田植えで使用される肥料カプセル、プラスチックの原料となるレジンペレット、牡蠣の養殖で使用されるまめ管など、一見しただけでは見逃してしまいがちな小さなごみも多く、受講者たちは一つ一つ手作業で回収しました。次に、マイクロプラスチックの回収方法を海ごみリーダーの谷氏より教わりました。採取した砂をふるいにかけるとふるいの網目より小さな砂やマイクロプラスチックは下に落下し、ふるいの下の海水を入れたバケツに浮いている軽い物質を網を使って回収し、その中からマイクロプラスチックを探して回収します。作業を行った受講者からは、「マイクロプラスチックになってしまうと回収が難しい」といった感想がありました。

講座の様子3

〈グループ活動②〉プロギング体験

 プロギング(Plogging)は、スウェーデン語の「plocka upp(拾う)」と英語の「jogging(走る)」を合わせてできた造語で、スウェーデンが発祥のSDGsスポーツです。海ごみリーダーの福﨑氏が行うプロギングは、拾ったごみを他人のごみ袋に入れ、お互いに感謝の言葉を交わし、コミュニケーションを取りながら行います。海岸には元気な声が響き、活気あるクリーンアップ活動を行っていました。受講者からは、「ゲーム感覚で楽しい」「走った後に海岸がきれいになる爽快感がたまらない」といった感想がありました。

講座の様子4

〈グループワーク〉マイクロプラスチックの分別

 万葉会館に戻り、採集したマイクロプラスチックを種類ごとに仕分け、元の製品をみんなで推測しました。そして、講師より海ごみの現状について解説がありました。瀬戸内海の海ごみは、ほとんどが瀬戸内海沿岸で発生したもので、山や里(まち)やから川などを通じて海へ流れたものだそうです。受講者たちは、マイクロプラスチックの調査を通じて、日常生活でごみの発生を抑えることが海洋ごみの減少につながること、そして一度マイクロプラスチックとなったものは回収が困難であることを身をもって実感した様子でした。講座終了後のアンケートでは「座学だけでなく、フィールドでの活動があり、楽しかった」「プロギングを初めて知り、体験できた」等の感想がありました。

講座の様子5

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