鳥インフルエンザ(消毒について)
鳥小屋や鳥かごを消毒しましょう!
これまでの科学的知見によれば、鳥インフルエンザウイルスは多くの種類の鳥類に感染しますが、国内で鳥インフルエンザが発生したためにこれまでペットとして家庭などで飼育していたニワトリや小鳥が直ちに危険になるということはありません。
しかし、鳥は鳥インフルエンザに限らず、ヒトに感染するその他のウイルスや細菌などの病原体を持っている可能性があります。鳥を飼う場合は衛生状態に注意を払い、鳥に触った後の手洗いや糞尿の速やかな処理などを行うことが勧められます。
1 実施頻度
消毒は1週間に一度程度を目安に!(掃除は毎日!)
2 消毒薬
- 逆性石鹸(液体)「成分名:塩化ベンザルコニウム」
いろいろなメーカーのいろいろな容器に入れたものが、薬局等で販売されていますので、容器に記載されている用法、用量、使用上の注意をよく読んで使用してください。
- 消石灰(粉末)「成分名:水酸化カルシウム」
消石灰は、運動場のライン引きや土壌の中和剤、凝集剤としても用いられ、園芸店などで売られています。
注意しなければならないことは、水溶液はアルカリ性を示すため、粘膜・皮膚を侵します。特に目に入った場合は角膜・結膜に障害を起こすことがあるので、速やかに流水で十分に洗眼し、緊急に眼科医の診察を受けてください。
3 消毒方法
- 鳥小屋(かご)の消毒
手押し噴霧器、電動噴霧器、スプレー(霧吹き)、ジョウロ等で散布し、鳥小屋(カゴ)全体を消毒してください。鳥小屋の出入口や鳥カゴの設置場所の周囲も消毒してください。
※消毒の前に、大切なこと!!
- 消毒作業に取りかかる前には、ゴム手袋、マスク、帽子、ゴーグルなどを着用しましょう。
- 消毒の前には、まず掃除をしましょう。食器やおもちゃなどを片付け、ごみ、ほこり、糞便などを除去しましょう。
消毒剤の噴霧の前に掃除を行わないと、消毒薬の効果が十分に発揮されなかったりします。
片付けた食器や玩具は、その材質に適した消毒方法を行いましょう。例えば、熱に耐えられる布や小さいものは熱水消毒(80℃ 10分間)を行うのがよいでしょう。
- 床面、土面の消毒
室内の場合は、床の材質にあった消毒薬の噴霧が可能ですが、土面は消毒薬の効果が著しく損なわれるので、消石灰を薄く散布します。園芸用で市販されているものを利用できます。強いアルカリ作用による消毒効果があります。
※消毒の後に、大切なこと!!
- 掃除で出たゴミは、ゴミ袋に密封して確実に処分してください。
- 消毒薬の誤飲や誤用に注意して、薬剤はきちんと保管しましょう。
- 消毒の際に用いた手袋やマスク、ゴーグルなども、使い捨て廃棄処分するか、確実に洗浄、消毒しましょう。
最後まで責任を持って飼いましょう
愛がん鳥を飼育している皆様は、飼育中の鳥を野山に放したり、処分するようなことはせずに、冷静に対処していただくようお願いします。