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有機農産物など環境にやさしい農業により生産された農産物の販売価格は、収量の低下や労力の増大等から、慣行栽培の農産物に比べて、一般的に高い傾向にあり、需要は限定的となっています。このため、有機農産物などは、その生産工程において環境への負荷低減に貢献していることを消費者や流通関係者等に理解してもらい、積極的に選んでもらえるように、理解や関心を高める取組みを行っています。
令和4年10月に「かがわの『環境にやさしい農業』推進セミナー」を初めて開催し、県内で有機農産物等を積極的に取り扱う販売施設の代表者による講演と、有機農業者や流通事業者など関係者によるパネルディスカッションを実施しました。
令和5年度は、9月15日に「令和5年度かがわの『環境にやさしい農業』推進セミナー」を開催し、みどりの食料システム法に基づく新たな「みどり認定」制度の概要説明、生活協同組合コープかがわ・木村理事長様の「エシカル消費のすすめ」と題した講演、エコファーマーなど関係者によるパネルディスカッションを実施しました。
令和5年度かがわの「環境にやさしい農業」推進セミナー(令和5年9月15日開催)
これからを担う子供たちに「環境にやさしい農業」への理解を促進し、将来的にも、価格面だけでなく「環境への負荷低減」という価値を重視した購買行動につながるように、学校給食での有機農産物等の利用に向けて、令和4年度から学校校給食関係者等との意見交換に取り組んでいます。
こうした中、さぬき市にある認定こども園では、令和5年1月から、地元の有機農業者が化学農薬及び化学肥料を使用せずに栽培したニンジンなどの納入が始まり、園児たちの給食に利用されています。
また、高松市では、令和5年10月の学校給食(小中学校全70校)に、化学農薬と化学肥料の使用量を低減して栽培された県産の「特別栽培さつまいも」が初めて利用されました。
特別栽培さつまいもの栽培風景(坂出市:令和5年7月下旬) 高松市立栗林小学校での給食(令和5年10月13日)
児童・生徒に「環境にやさしい農業」への理解を深めてもらうために、令和5年度から新たに、環境森林部の「環境キャラバン隊」の取組み(環境学習を行う訪問教室)と連携して、小中学校への「環境にやさしい農業」に関する出前講座を行うこととし、令和5年11月8日に綾川町立陶小学校の4年生のクラスで、初めて出前講座を実施しました。
綾川町立陶小学校での出前講座(令和5年11月8日)
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