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【水需給の現状】
本県の水需要について見ると、人口減少や産業構造の変化などにより水道用水、工業用水、農業用水の全てにおいて、近年、緩やかな減少傾向を示しています。
平成18年度における水需要量の現状は次表のとおりで、水道用水、工業用水、農業用水を合わせた総需要量は年間533,786千立方メートルとなっています。
水需要の推移
一人一日当たりの使用水量の推移(水道用水)
平成18年度における本県の水供給は、年間569,732千立方メートルと推定されます。そのうち、県内水源が399,620千立方メートル(河川水72,456千立方メートル、ダム・ため池233,760千立方メートル、地下水93,404千立方メートル)、県外からの受水が170,112千立方メートル(香川用水168,445千立方メートル、岡山県からの受水1,667千立方メートル)となっています。
また、全用水供給可能量に占める香川用水の割合は約30%で、水道用水に限れば約46%となっています。
香川用水は、吉野川水系の水資源の有効利用を目指す、吉野川総合開発計画の一環として計画されたもので、県内の山間部及び島しょ部を除くほぼ全域に、農業用水、水道用水、工業用水を供給する目的で建設されました。
その水源として吉野川上流に建設された早明浦ダム(左岸;高知県長岡郡本山町、右岸;同県土佐郡土佐町)によって新たに開発された年間水量8億6,300万立方メートルのうち2億4,700万立方メートルの水が、徳島県三好市池田町に建設された池田ダムから、讃岐山脈を貫く8kmの導水トンネルで香川県三豊市財田町に導かれます。そして、そこから東西に延びる幹線水路によって県内各所へ送水され、農業用水、水道用水や工業用水として利用されています。
香川用水の導水により、本県の水事情は画期的に改善され、本県の重要な水源、ライフラインとして、県民生活や経済活動などに多大な恩恵をもたらしています。
しかし、近年、気候変動に伴う少雨化や降水量の変動幅の増大などにより、早明浦ダムの貯水状況が不安定となり、香川用水の取水制限が頻発化する傾向にあります。
新規用水の四県配分及び香川用水計画取水量
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