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【地勢と気候】
本県は、四国の東北部に位置し、地形は東西92.1km、南北61.3km、東西に長い半月形で、南部には讃岐山脈が連なり、北部には1万2千余のため池が点在する讃岐平野が展開しています。
面積は約1,876平方キロメートルで、全国に占める割合は0.5%と都道府県の中で最も小さい県ですが、山地と平野との面積はおおよそ相半ばしており、土地の利用度や人口密度は極めて高く、約95万人(令和2年国勢調査)の県民が暮らしています。
河川は一級河川が2水系、二級河川が79水系ありますが、そのほとんどは讃岐山脈に源を発し、瀬戸内海に流れ込んでいます。勾配は急で流路延長も短く、流れは短時間に流下し、雨量も少ないことから、降雨がない時にはほとんど流れが見られません。
また、本県は瀬戸内式気候に属し、高松市での年間平均気温の平年値は16.7℃と温暖で、年間日照時間の平年値も2,047時間と、札幌市、東京、那覇市などと比べると約120~330時間長く、晴れの日が非常に多い地域です。
高松における最近30年(平成3年~令和2年)の年間平均降水量は1,150mmで、梅雨期と台風期に集中しています。本県の降水量は瀬戸内式気候の中でも少なく、特に夏季においては他県に比べて一段と降水量が少なくなっています。
水資源賦存量は、降水量のうち河川水あるいは地下水として利用可能な水量の目安となるもので、降水量から蒸発散によって失われる量を差し引いて、これに面積を乗じて算出します。本県の水資源賦存量は、渇水年で年間約3千万立方メートル、平水年で年間約8億立方メートルと推定されます。
これを人口一人当たりの水資源賦存量に換算すると、渇水年で30.8立方メートル/(人・年)(全国平均:2,377立方メートル/(人・年))、平水年では821立方メートル/(人・年)(全国平均:3,388立方メートル/(人・年))と、全国平均を大きく下回っています。
その上、降雨は梅雨期や台風期の限られた時期に集中し、かつ、河川流路が短く急勾配であるため、実際に水資源として利用可能な水量は、渇水年の水資源賦存量の概ね6~7割程度であると推測され、かなりの量が利用されないまま海に流出しています。
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