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3月16日(日曜日)、特別名勝栗林公園は、明治8年3月16日に県立公園として一般公開されてから150年を迎えました。この記念すべき日を祝い、そして、次の50年、100年に向けて新たなスタートを切るため、園内の商工奨励館において記念式典を開催しました。
式典には、公募参加による50人の県民の皆さまをはじめ、地元の栗林小学校と亀阜小学校の児童の皆さん、栗林公園の運営管理に様々な形で関わっていただいている方々など、約130人のご臨席をいただきました。
藩政時代に大名家の下屋敷として「栗林荘」と呼ばれていた庭園は、近代化の流れの中で、西洋の公園のようなスポーツや娯楽、産業振興の機能も加わりましたが、近年の都市化に伴い、それら機能は園外へと移され、今では、日本を代表する大名庭園として、国内外から高い評価を得ています。このように、先人たちによって守られてきた栗林公園の庭園美や歴史・文化を私たちも次世代に継承できるよう、児童らが宣言する声にあわせ、一人ひとりがそれぞれの立場でできることに取り組んでいくことを出席者全員で宣言しました。
栗林公園には、こうした価値ある大名庭園の見どころや歴史・文化の解説を交えながら、ボランティアで来園者を案内しているガイドさんがいます。式典では、その活動歴が20年を迎える3人の方に私から感謝状を贈呈いたしました。また、150周年プレイベントとして今年度実施した俳句やエッセイなどの作品募集において、見事入賞された方々の表彰式も行いました。どの作品も、栗林公園の魅力が作者の感性や言葉で表現された素晴らしいものです。
栗林公園が愛され続けてきたのは、このように、運営管理を支えてくださる関係者やボランティアガイドの皆さま、そしてご利用してくださる県民や国内外からの多くの来園者の皆さまのおかげだと改めて感じました。今後とも、世界に誇れる栗林公園の庭園美や歴史・文化などの魅力を発信していくとともに、次世代に継承していけるよう、先人にならい、しっかり取り組んでまいります。
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