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令和5年2月県議会定例会の開会に当たり、県政運営の所信及び令和5年度当初予算の概要と主要施策等について御説明し、議員各位、県民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと思います。
新型コロナウイルス感染症が確認されてから、3年余が経過いたしました。
この間、医療、介護現場で働く医師、看護師、介護職員の皆様、事業者の皆様、そして県民の皆様の御理解と御協力を頂きながら、感染の波を乗り越えてきたところであります。改めて皆様に感謝申し上げます。
5月8日から、ウイルスの病原性、感染力の評価等を踏まえ、感染症法上5類感染症となります。これにより、あらゆる場面でウィズコロナへの移行が本格化されることになります。
コロナ禍の3年間、例えば少子化やそれに伴う労働力不足、社会とのつながりの希薄化など、様々な社会課題の存在を改めて認識いたしました。一方で、デジタル技術を活用したテレワークやオンライン会議の活用など、コロナ禍であったからこそ進んだ分野もあり、人々の価値観、行動の変容も出てきているところです。災い転じて福となす、との気持ちで、どのような時にも前を向いて進む、そのような力が、香川県の持つ潜在力を活かし、それを次の世代につないでいくために求められる時代となってきていると考えます。
今年は卯年。ウサギ年であります。ウサギが飛び跳ねることから、跳ね上がるという意味があり、何かを開始するのに縁起がよく、物事が好転する良い年になるとも言われます。
私は、今年一年を、これまでの新型コロナウイルス感染症によりもたらされていた閉塞感を払拭し、香川県の経済、社会、文化が新しい飛躍を遂げ、人生100年時代のフロンティア県の実現に向け、跳び出す年にしたいと考えております。
県議会はもとより、県内の8市9町との緊密な連携のもと、全力で取り組んでまいりますので、引き続き、議員各位の格別の御理解と御協力を心からお願い申し上げます。
人生100年時代のフロンティア県の実現を計画的に行うため、県の総合計画を見直すこととし、先般、その骨子案を取りまとめました。
骨子案では、基本方針として、安全・安心で住みたくなる香川をつくる「県民100万人計画」、活力に満ち挑戦できる香川をつくる「デジタル田園都市100計画」、多くの人が行き交い訪れたくなる香川をつくる「にぎわい100計画」の3つを掲げております。
今後は、この基本方針に沿った各種施策に取り組むことにより、直面する喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症対策、コロナ禍における原油価格、物価高騰対策はもとより、令和4年の出生数は全国で80万人を割り込む見込みとなるなど、急速に進展する少子化局面の打開、経済と財政の好循環を生み出すための企業誘致やスタートアップ支援、防災・減災、国土強靭化にも資する物流・人流を支えるネットワークの整備、ウィズコロナに向けた観光誘客やにぎわいづくりなどを的確に進めてまいりたいと考えております。
総合計画の見直しにあたりましては、本県の強みや魅力を見つめ直すとともに、急速に変化する社会情勢を踏まえた課題の変化にも対応し、本県の将来にとって必要と考えられる新しい取り組みにもチャレンジする内容となるよう、県議会はもとより、県内各市町や各界、各層からの御意見、県民の皆様の声を十分に踏まえながら進めてまいりたいと考えておりますので、引き続き、議員各位の格別の御理解と御協力を心からお願い申し上げます。
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