ここから本文です。
近年の頻発する大雨による災害や猛暑による熱中症、桜の開花の早まりなど、私たちの身のまわりでも気候変動の影響が顕在化していることを実感している人も多いのではないでしょうか。こうした気候変動は、自然災害以外にも、農作物の品質の低下・収穫量減少、熱中症や感染症の増加など、私たちの生活や社会、経済に様々な影響を与え、地球温暖化が進むと、その影響がさらにひどくなっていくかもしれません。
気候変動の影響及びその適応策は、次の主要7分野について「農業・林業・水産業」、「水環境・水資源」、「自然生態系」、「自然災害・沿岸域」、「健康」、「産業・経済活動」、「国民生活・都市生活」について取りまとめが行われ、国立環境研究所気候変動適応情報プラットホームで公開されてています。
現在、香川県でも、桜の開花日が徐々に早くなるなど、現在すでに表れている影響がありますが、その他の影響については、順次掲載してまいります。
細線(灰):平年の開花日からの差、太線(青):平年の開花日からの差の5年移動平均値、直線(赤):長期変化傾向
平年は1981〜2010年の30年平均
桜の開花日の経年変化 出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura003_06.html)(外部サイトへリンク)のデータより作図
気候変動の影響の将来予測は、温室効果ガスの発生抑制の程度や、予測するモデルによって異なります。国立環境研究所気候変動適応情報プラットホームでは、様々な条件で気候変動影響について予測することができます。
将来予測、影響評価に関する研究成果 https://a-plat.nies.go.jp/webgis/index.html(外部サイトへリンク)
たとえば、厳しい温室効果ガスの抑制を行った場合の、21世紀末のコメの収量(品質重視)の予測の場合は、この様になります。
このページに関するお問い合わせ