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本業務の目的は、地域気候変動適応センターが主体となって、地域で農林水産業に従事する方や企業、学校等と連携した観測及び意見交換、地域住民向けのアンケートやワークショップ等を通じて、日頃の業務や生活の中で感じている気候変動影響に関する情報を収集し、地域特有の気候変動影響を分析・抽出するとともに、その結果をホームページやリーフレット等を通じて情報提供することで、地域の気候変動影響に関する理解促進を図ることとしています。
1年目は、地域気候変動適応センターの活動の一環として、地域住民を巻き込んだ地域の気候変動影響に関する情報を広く収集・分析するとともに、地域住民に分析結果等をフィードバックすることで、地域の気候変動影響への理解を促進する取組を実施します。
2年目は、1年目に収集・分析した地域の気候変動影響に関する情報の中から、地域にとって優先的に対応が求められる気候変動影響を抽出し、過去及び将来の気候変動影響や適応策に関して、さらに詳細な情報の収集・分析を実施します。
3年目は、気候変動影響に関する将来予測計算を実施して、地域気候変動適応計画の充実に向けた科学的知見の創出を目指します。加えて、引き続き地域住民に分析結果等を周知することで、地域の気候変動影響や適応策に対する理解の醸成を図ります。
農業分野に関する気候変動影響について幅広く情報を収集し、気候変動への理解を深め適応策の取り組みを推進するため、県内の農業士の方々の協力のもとアンケート調査を実施しました。
県政モニター制度を活用して、身の回りにおける気候変動の影響や「適応策」に関する意識・考え方などを把握し、地域の実情に応じた気候変動適応に関する施策を展開するため、アンケート調査を実施しました。
本事業で得られた情報を取りまとめた「香川県の気候変動と適応」を作成しました。
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香川県の気候変動と適応(PDF:4,123KB)
成果報告をご覧いただけます。
ニンニクの不結球と気候変動の関連を解明するため、不結球発生頻度の異なる系統について、県内4箇所で10月上旬から栽培試験を行い、りん片分化時期の確認と温度条件を調査しました。また、過去の気象データと合わせて、ニンニク栽培方法や不結球等病害の発生状況を調査し、関連を解析しました。
夏期の飼養環境における暑熱状況や畜産への影響を調査するため、7月下旬から10月末まで、香川県畜産試験場の畜舎(牛舎、豚舎、鶏舎)内にWBGT計及び温湿度計を設置し、飼養環境におけるWBGT、温湿度等を測定し、夏期の暑熱状況を把握しました。さらに、過去の気象データと合わせて、乳量、鶏卵生産量、受胎率等の相関を解析しました。また、畜産業を営む農業士、青年農業士を対象に、気候変動の影響に関するアンケート調査及び電話によるヒアリング調査を実施しました。
香川県特有の気候変動影響等についての理解を深めるため、県民を対象に、有識者2名を講師に迎えセミナーを開催し、気候変動影響に関する関心を深めるとともに適応策の普及啓発を図りました。
気候変動影響に関する動画を作成しました。
環境学習等に活用するための子ども向けパンフレット「気候変動って知ってる?」を作成しました。
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気候変動って知ってる?(PDF:4,449KB)
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現在の主な栽培地域の気温、地温等の実測データの解析やその他必要な気象データ等の情報収集により国立環境研究所(NIES)の「CMIP6をベースにしたCDFDM手法による日本域バイアス補正気候シナリオデータ」(NIES2020データ)をもとに将来の気候予測を行い、栽培に適した自然条件等と比較することにより、将来のニンニク栽培への影響を予測しました。
また、得られたニンニク栽培における将来影響に関する情報をもとに、農業関係者へのヒアリングもあわせて今後の適応の取組推進につなげるための情報を整理しました。
本業務で得られた成果を取りまとめたリーフレット「香川の気候変動と影響~ニンニク栽培への気候変動影響と適応~」を作成しました。
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香川の気候変動と影響~ニンニク栽培への気候変動影響と適応~(PDF:3,482KB)
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