ここから本文です。
近年、気候変動等の影響により、国内の熱中症による救急搬送人員は毎年数万人を超え、死亡者数も高い水準で推移しています。こうした状況を踏まえ、熱中症への警戒を呼び掛けるため、環境省と気象庁は、「熱中症警戒アラート」を令和3年度から運用しています。
今般、気候変動適応法の改正により、深刻な健康被害が発生しうる場合に備え、一段上の「熱中症特別警戒情報」(通称:熱中症特別警戒アラート)が創設されました。
令和6年4月24日より、従前から運用してきた「熱中症警戒アラート」に加え、「熱中症特別警戒アラート」の運用が開始され、気温が特に著しく高くなり熱中症による人の健康に対する重大な被害が生じるおそれのある場合に発表されます。
香川県の状況 |
|
近年、夏期における暑さは厳しく、猛暑日、熱帯夜の年間日数も増加しており、今後も増加すると予測されています。2021年度から運用されている「熱中症警戒アラート」は、2022年、2023年ともに30回発表され、熱中症による救急搬送人員も増加傾向にあります。
総務省消防庁「熱中症による救急搬送状況」をもとに作成
環境省「熱中症予防情報サイト」の発表履歴をもとに作成
熱中症警戒アラート |
|
熱中症の危険性に対する「気づき」を促すものとして、香川県内において、いずれかの暑さ指数※1情報提供地点※2における翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する場合に発表します。
香川県では、2022年、2023年ともに年間30回発表されました。いずれも、月別では8月の発表回数が多く、6月下旬や9月上旬に発表されたこともあります。
熱中症特別警戒アラート |
|
香川県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合等に発表します。都道府県の枠を超えて広域的に暑い状況等が想定されますので、近隣の都道府県においても注意が必要な可能性があります。
(※1)暑さ指数(WBGT)とは、熱中症の危険度を判断するため、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に関係する気温・湿度・輻射熱を取り入れた指標です。
(※2)香川県内の暑さ指数情報提供地点は6地点(内海、高松、多度津、滝宮、財田、引田)です。
LINEアプリで、公式アカウントを友だち追加していただくと、 熱中症特別警戒アラート・熱中症警戒アラートの発表や暑さ指数の情報を、受け取ることができます。
登録方法などの詳細は、環境省「熱中症予防情報サイト」(外部サイトへリンク)でご確認ください。
1)熱中症予防行動の実施の徹底をお願いします。
※「熱中症弱者」とは、脱水状態にある人、高齢者、乳幼児、からだに障害のある人、肥満の人、過度の衣服を着ている人、普段から運動をしていない人、暑さに慣れていない人、病気の人、体調の悪い人など、熱中症にかかりやすい方のことです。
2)熱中症対策としては、涼しい環境への避難が大切なため、市町が事前に指定を行っている場合は、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)※が指定の時間帯に開放されます。自宅にエアコンがある場合等、涼しい環境が確保できる際には、クーリングシェルターへの移動は必須ではありません。
※クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)とは、暑さをしのげる場の確保として、市町村長が、冷房設備を有する等の要件を満たすことから指定した施設(公民館、図書館、ショッピングセンター等)となります。
3)管理者がいる場所やイベント等について、暑さ指数(WBGT)などの実測の上、責任者が、管理者がいる場所やイベント等において、適切な熱中症対策が取れていることを確認し、適切な熱中症対策が取れない場合は中止・延期の検討をお願いいたします。
出典:熱中症予防情報サイト(環境省)より
詳しくは、「環境省熱中症予防情報サイト」(外部サイトへリンク)等をご覧ください。
このページに関するお問い合わせ
(担当)カーボンニュートラル推進室