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県では、脱炭素につながる取組みを促進するため、CO2排出量を削減する優れた取組みを行う企業を表彰する「かがわ脱炭素促進事業者表彰事業」を実施しております。
このたび、令和6年度の受賞企業4社を決定したため、表彰式を以下のとおり行います。
大 賞1社:大倉工業株式会社(丸亀市)
優秀賞3社:神島化学工業株式会社 詫間工場(三豊市)
高松日清食品株式会社(高松市)
株式会社富士印刷(観音寺市)
<大倉工業株式会社>
丸亀第五工場において熱回収ヒートポンプの導入や蒸気ボイラーの燃料転換など省エネに取り組むとともに、詫間工場や丸亀第四工場ではPPAモデルによる太陽光発電設備の導入を行った。物流時においては、配送先に応じてトラック1台で2か所に配送する2か所降ろしの採用や、輸送の一部でCO2排出量の少ないRORO船や内航船を活用している。また、グループ内の優れたCO2排出量の削減施策を表彰する「CO2排出量削減コンテスト」を実施し、その施策を横展開するなど、会社一丸となって脱炭素経営を推進している。
<神島化学工業株式会社 詫間工場>
製造工程で発生する排ガスに含まれるCO2を回収し、アルカリ廃棄物と反応させることで生成した炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムを建材の原材料や化成品製品に利用する循環型の製造プロセス「神島化学工業CO2リサイクル製造システム」が「2024年度グッドデザイン・ベスト100」に選出され稼働を開始した。2026年までに工場からのCO2排出量を50%削減し、2030年にはゼロとする計画としている。
<高松日清食品株式会社>
生産活動におけるCO2排出量を削減するため、麺茹で工程における廃熱を回収し、再利用することで燃料使用量を削減するとともに、冷凍保管庫の霜取り周期の見直しや、事務所棟への空調制御システムの導入により電力消費量を削減するなど省エネの取組みを進めている。また、グループ会社全体でRE100(※1)に参加し工場及び事務所に再生可能エネルギー100%のグリーン電力を導入することで使用電力におけるCO2排出量ゼロを実現している。
<株式会社富士印刷>
「ネットゼロ社会実現に向けた攻めの脱炭素経営」を実現するため、専門家による調査をもとにCO2排出量を可視化し、CO2排出量を2030年度までに2021年度比で30%削減し、2050年度にはネットゼロを目標とするSDGs行動宣言を行っている。また、令和6年1月には、省エネ型の照明や空調設備、自家消費型太陽光発電設備などを備えた新工場を竣工し、更に国際イニシアティブであるSBT(※2)の取得にも取り組むなど、積極的に脱炭素経営に取り組んでいる。
※1 企業が事業活動で用いる電力を全て再生可能エネルギー由来の電力で賄うことを目指す枠組み。
※2 Science Based Targets。パリ協定が求める水準と整合した温室効果ガス削減目標。
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