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人権啓発テレビCM・ポスター制作にあたって（平成29年度）
おもてなしの国になぜ偏見と差別が生まれるのだろう。
近年、特定の民族や国籍の人々を排斥する差別的言動、いわゆるヘイトスピーチが大きな社会問題として取り上げられており、平成28年6月に「ヘイトスピーチ解消法」（※）が施行されました。
また、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、外国人の方々と交流する機会は今後ますます増加することが予想され、さらに、香川県においても瀬戸内国際芸術祭などの効果で外国人の宿泊客数も増加し、外国人住民も1万人を超え、その数も年々増加傾向にあります。
そこで今年度は、「外国人の人権」をテーマとしました。
『おもてなし文化』という美意識が育った私たちの国で、誤った認識や偏見から、外国人の尊厳を傷つける言動が生まれている現実。
そこで、ポスターでは、初対面にも関わらず四国遍路巡礼の際にやさしく丁寧に対応してくれたお接待の方に、外国人のお遍路さんがお礼を言う、そんな日本人と外国人の間に生まれるあたたかいコミュニケーションの場面。
「おもてなしの国になぜ偏見と差別が生まれるのだろう。」
と問いかけ、心ない差別に悲しむ外国の人が増えている日本について、考えてもらい、私たちひとりひとりが外国の文化を尊重し、多様な価値観を受け入れて、民族や国籍等の違いを超え、互いの人権を尊重しあい、笑顔を交わし合える社会と未来を築いこう、というメッセージを込めて制作しました。
（※）「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」
みんなで築こう 人権の世紀 〜考えよう 相手の気持ち 未来へつなげよう 違いを認め合う心〜
「人権啓発テレビCM・ポスター制作にあたって」バックナンバー
- 28年度「支えてたはずが、支えられてた。」
- 27年度「消せない言葉は見えない凶器。」
- 26年度「「虐待」を告発できる子は、まれです。」
- 25年度「行ける場所は、増えている。活躍できる場所は、どうだろう？」
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