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12月4日〜10日は「人権週間」です。
香川県・香川県人権啓発推進会議では、一人ひとりの人権が尊重される社会の実現をめざし、「人権啓発テレビCM・ポスター」を制作しています。我が国のインターネット利用者は、総務省発表の「平成26年通信利用動向調査」によれば、2014(平成26)年末時点で、1億18万人、人口普及率は82.8%となっています。また、スマートフォンなどの普及により、いつでもどこでも気軽にインターネットにアクセスすることができ、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)をはじめさまざまなサービスが盛り上がりを見せています。情報化社会の進展の中で大きく発達したインターネットは、もはや私たちの生活になくてはならないものとなっています。一方で、インターネットの匿名性を利用した誹謗中傷や個人情報の漏えいなど、様々な問題が起こっています。気軽に発信できるがゆえに、深く考えずに不適切な書き込みをしてしまってトラブルに巻き込まれるケースや、誤解やすれ違いからいさかいを起こし、いわゆる「ネットいじめ」につながるなどの深刻な問題も発生しています。インターネットは使い方によっては生活に潤いを与えることもあれば人を傷つける凶器にもなりえます。ネット社会と呼ばれる現代だからこそ、その使い方をあらためて見つめなおし、お互いがお互いを傷つけることのない、人権の視点に立った節度ある使い方をこころがけていく必要があります。ポスターにはスマートフォンが描かれ、中央に人物の顔のシルエット、横にはその知人と思われるアイコンと吹き出しが並んでいます。知人たちからは心ない書き込みが次々に書き込まれ、それを見た人物からは大粒の涙が流れています。スマートフォンの持ち主自身を画面に登場させることで、単なる書き込みであっても、それは人を直接傷つける言葉そのものなのだということを視覚的に表しています。キャッチコピーは、「消せない言葉は見えない凶器。」とし、書き込まれた言葉は人を傷つけ、消し去ることができないということを示しています。そして、「その言葉、本当に送信してもいいのですか?」と続けることにより、相手の立場に立った、節度あるインターネット利用を呼びかけています。
みんなで築こう 人権の世紀 〜考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心〜
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