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公開日:2020年12月10日

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農道の整備

農道とは

よく耳にする道の種類には「国道」や「県道」「主要地方道」「市町道」など色々な道路がありますが、ここでは「農道」について紹介します!

農家の人たちが育てた野菜などは、収穫後トラックへ積み込み、近くの集出荷場や加工場などへ運ばれます。集められた野菜などは、ここで大切に加工や包装された後、各出荷先ごとに仕分けされ、ここから再びトラックなどで長い道のりを運搬されます。そしてようやく八百屋さんやスーパーなどへ届けられることになります。このように、農作物が私たちの手元に届くためには、数多くの道路を通り運ばれたからであり、その役割の一つを「農道」が担っています。

「農道」の主な目的は?

  • 田んぼで収穫した農作物をトラックなどで運搬し出荷する。
  • 苗や肥料などの生産資材を農家や田んぼへ運搬する。
  • 農作業を行うためにトラクタやコンバインなどの農業用機械で田んぼに行く。
  • 農作業を行うために、農家の人などが田んぼへ行く。
  • 農家の人や一般の方々の生活用道路として、スーパーや病院、学校などへ行く。

まだまだ、ほかにも目的は色々ありますが、主にこれらの目的のために造られる道路のことを「農道」と呼びます。

農道の整備

まず、農道と言えば幅が狭く曲がりくねっていることが多いため、車のすれ違いが出来なかったり、また、舗装されていないこともほとんどです。こうした現状を解消することで…

  1. 作物の荷痛みを防止することができる。
  2. トラックなどを田んぼに横付けできるようになり、積込みの手間を少なくできる。
  3. 車のすれ違いが可能となる。
  4. 大型トラックなども通れるため、一度にたくさんの農作物が運搬ができる。
  5. 道幅が広いので農業用機械の運搬が簡単になる。
  6. 周辺住民の方々の交通手段として活用できる。
  7. 舗装することにより砂ぼこりが発生しなくなったり、雨の日に泥水が跳ねる心配が無くなり、作物の汚れも少なくなる。
  8. カーブが緩くなるなど以前より、安全に運転できるようになる。

このように「農道」を整備することで色々便利になります。

「農道」を整備する制度について

1.広域農道(広域営農団地農道整備事業)

農道の中でも規模の大きなものであり、点在している農業生産団地を農道で結び、広域の集出荷施設などを効率よく活用することや消費地への出荷などアクセスの向上を目的としており、地域の主要な農道(基幹的農道)としての役割を担っています。

2.農免農道(農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業)

整備前

整備後

3.一般農道(一般農道整備事業)

一般農道は田畑により密接した農道で、人で言えば隅々にまで張り巡らせた毛細血管のような役割を担っている農道です。広域農道や農免農道が動脈なのに対して規模は小さいですが、農作物と最初に関わる重要な農道です。

これら「農道」は農林水産省の助成を受けて実施する規模の大きな農道であり、実施に当っては、一定の要件を満たす必要があります。

4.規模の小さな農道

これまでの1~3の農道より、もう少し規模の小さな農道となります。これについても要件を満たす必要がありますが、代表的な助成制度であれば「農山漁村地域活性化プロジェクト支援交付金」などで整備可能です。

香川県の農道整備の歴史

香川県の農道整備に関して豆知識?

香川県で行った農道整備事業として一番古いものは、昭和40年に整備開始した旧豊浜町の「豊浜地区」農免農道です。2年の歳月をかけて昭和42年度に完成した3Kmあまりの農道で、JR箕浦駅とJR豊浜駅の間にあります。

  • 広域農道は県下で5路線あり内4路線が完了しています。(S45~整備開始)
  • 農免農道は県下で77路線あります。(S40~整備開始)
  • 一般農道は県下で12路線あります。(S47~整備開始)

 

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