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漆芸作品は、素地・下地・塗り・加飾の各工程を経て完成します。
存清の制作工程のうち、1が素地工程で、漆芸作品の原型となる素地を成形する工程です。2~7(1)が下地工程で、下地をつけることにより、素地を堅固にして破損や変形を防ぎ、整形をするとともに、表面を平坦に整える工程です。7(2)~8が塗り工程で、漆を塗り重ねて漆膜を厚く仕上げ、表面を滑らかにする工程です。9~10が加飾工程で、存清の技法により表面を装飾する工程です。
【1網代素地】
漆芸作品の原型を素地といい、表皮を取り除いた無節部分の竹ひごを蓋と身の木型に接着させ、網代に編み上げてつくります。素地の合口と身の底の糸尻は、トチ材でつくり網代に接合します。
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