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木曜午後の課題研究講座の時間で、香川漆芸の歴史などをテーマにした座学があります。講師は、香川県文化振興課に所属する美術コーディネーターの住谷晃一郎先生です。住谷先生は、玉楮象谷を中心とした香川漆芸の歴史に造詣が深く、綿密に研究され書き上げられた著書『玉楮象谷伝』(求龍堂)、『讃岐漆芸』(河出書房新社)は、香川漆芸の歴史を学ぶ者にとってバイブルとなっています。
研究生は、香川漆芸の成立ちをしっかりと学び、先人たちへの敬意を胸に、その技術を身に付けていくことになります。
また漆芸だけでなく、現代アートなどをテーマとする解説もあり、研究生は幅広く美術工芸を学ぶことが出来ます。
4月の入所後すぐに「象谷をしのぶ会」では、玉楮象谷の墓所を参拝し、その家系を学びます。
『玉楮象谷伝』(求龍堂)
多くの文献と作品カラー写真で香川漆芸の祖玉楮象谷に迫ります。
住谷先生のお話で、江戸時代の高松へタイムスリップ。香川漆芸を開花させた先人たちの活気が想像できます。
蒟醬の源流となった『籃胎蒟醬菓子器』(タイ製)香川県漆芸研究所蔵
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