香川における希少糖研究等の歩み
これまで、希少糖のほとんどのものは市販されておらず、また、されていても大変高価であるため、研究に必要な量の供給が困難でした。
このような希少糖を自然界に多量に存在する単糖から生産して、その機能を解明し、その成果を事業化に連結するプロジェクトが香川大学を中心とした香川の産学官連携で進んでいます。
★希少糖研究ロードマップ(PDF:415KB)
イズモリング
希少糖含有シロップ
- 平成3年
香川大学農学部の何森健教授(当時)が、農学部の土壌から、果糖を希少糖(D-アルロース)に変換させる酵素を持つ微生物を発見。(希少糖研究の始まり)
- 平成11年~
希少糖の有用性に関する基礎的研究開発(産学官連携による希少糖研究スタート)
- 平成13年
香川大学が、学内に「希少糖研究センター」を設置
「国際希少糖学会」設立
- 平成14年~
D-アルロース生産の基盤確立
希少糖事業化の基盤的研究開発⇒希少糖が香川県地域資源に指定
希少糖生産戦略図Izumoring公表
- 平成18年
香川大学発ベンチャー企業「希少糖生産技術研究所」設立
香川大学が、「希少糖生産ステーション」を建設
- 平成19年
「三木町希少糖研究研修センター」開所
- 平成20年~
D-アルロースの事業化⇒D-アルロースを特定保健用食品に申請(平成22年)
- 平成21年~
希少糖含有異性化糖の事業化⇒希少糖含有シロップの商品化(平成23年)
- 平成24年
希少糖含有シロップの香川県内での一般向け先行販売開始
- 平成25年
希少糖含有シロップを製造する工場が宇多津町内で本格稼働
希少糖含有シロップの全国での一般向け販売開始
- 平成28年
香川大学が「希少糖研究センター」を再編整備。全学体制で希少糖研究を推進する「国際希少糖研究教育機構」を設置
D-アルロースを生産する固定化酵素製造棟が希少糖含有シロップの製造工場内に竣工
- 令和元年
香川県内の事業者がD-アルロースを使用したスウィーツを販売開始
メキシコにD-アルロースの製造工場が竣工
D-アルロースの北米での販売開始
- 令和2年
香川大学が、D-タガトースを用いた新しい概念の農業用資材開発の研究成果を発表
- 令和3年
香川大学が、県内事業者との共同研究開発によるD-アルロースを用いた新たな糖尿病治療食について、研究成果を中間報告
D-アルロースの国内事業者への供給開始
- 令和4年
香川大学と県内製薬企業が包括的連携協定を締結
- 令和5年
香川大学 国際希少糖研究教育機構が、第12回地域産業支援プログラム表彰事業(イノベーションネットアワード2023)の文部科学大臣賞を受賞
D-アルロースの一般向け機能性表示食品の販売開始
国際希少糖学会
希少糖生産ステーション
松谷化学工業番の州工場