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公開日:2020年12月10日

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家族経営協定

~あなたも家族経営協定で、やりがいのある農業経営とくらしの実践を~

「家族経営協定」とは?

働きがいや生きがいのある農業、くらしやすい生活を創り出すため、農業生産面での家族間の約束事や、望ましい家族像についての目標など、家族で話し合ってルールを決め、それを文書にしたものです。

家族の話し合いから「家族経営協定」を結ぼう

  1. 家族の中で一人一人の意見を十分に聞き、話し合ってみましょう
    家族の就業、生活をめぐる課題や経営の計画を明らかにする。
    ↓↓
  2. 実現するための方法を考えましょう
    問題点・課題の解決や目標の樹立のために、どのような取り決めが必要か、ルールを作る
    ※実際に、現状や目標を整理してみましょう!(→整理表(PDF:26KB)
    ↓↓
  3. 家族のルールを文書化しましょう
    我が家の実態に合った協定書をつくる
    第三者立会のもとで協定を結ぶ
    ↓↓
  4. よりよいくらしの実現に向けて協定書の見直しをしましょう
    実行状況を点検し、経営やくらしの改善・充実に努める
    経営計画の変更、家族構成やくらし方の変化などに伴って協定を再検討する

家族経営協定締結数の推移

家族経営協定数の推移

話し合いの度合いと満足度

「家族経営協定に関するアンケート調査結果」(平成16年2~3月調査)等から抜粋

家族経営協定は、家族の話し合いが基本

十分に話し合いがされるほど、満足度は高い傾向にあります。

家族経営協定は、家族構成や経営の形態などに制限なく誰でも結べます。

ライフステージに合った協定内容を考えてみましょう。

後継者が就農する時期

後継者にやる気・興味・自信を持たせる

  • 親子の話し合いにより、経営目標が明らかになり、経営に主体的に参画できる。
  • 後継者が給料をもらうことで責任を持って経営に取り組む。
  • 休日を決めることで、労働時間もはっきりし、仕事に張り、くらしにゆとりが生まれ、計画的作業につながる。
  • 配偶者を迎えるとき、仕事のやり方・くらし方が、目に見える形で示せる。

【キーワード】

経営計画、経営・生活の役割分担、労働時間、休日、農業技術研修

後継者が結婚する時期

配偶者を迎え、円満な人間関係を作る

  • 経営において、各個人が適正な評価を得ることができる。
  • 収益の分配により報酬が支給されることで、生活面の計画が立てやすく、精神的ゆとりにつながる。
  • 経営移譲の時期や内容が明確になり、将来の経営計画が立てやすい。
  • 家事・育児も労働の一部として位置付けされ、気兼ねなく、安心してできる。

【キーワード】

経営・生活の役割分担、収益の分配、経営移譲、後継者の妻の報酬、産休・育児期間の保護、農業・生活技術研修、財産分与、高齢者介護

夫婦2人で農業経営する時期

自立した農業者として対等な立場の経営を

  • お互いが共同経営者として認め合い、十分な話し合いをしつつ、経営にそれぞれの視点から、積極的に参加する。
  • 移譲や老後の生活について話し合い、経済的、精神的にも安心できるくらしの設計図を描き、実践できる。

【キーワード】

経営計画、経営・生活の役割分担、収益の分配、経営移譲、老後の生活

経営移譲をする時期

経営・家事の移譲と親夫婦の生活保障に配慮

  • 後継者は「任された」ということで、経営に対する意欲が高まり、同時に責任が持てるようになる。
  • 移譲後の扶養、介護が明確になり、老後の保障ができ、精神的、経済的に安心できる。
  • 親夫婦は体力にあった作業分担ができる。

【キーワード】

親夫婦の扶養・介護、相続、夫婦の住まい方、経営・生活の役割分担、収益の分配

家族経営締結農家378戸の現状

  • 認定農業者がいる81.2%〈307戸〉
  • 法人5.6%〈21戸〉
  • 女性が参画している95.2%
    (平成29年3月、農業改良普及センター調べ)
  • 農家により協定内容はさまざま

家族経営協定の取決め内容

家族経営協定のめざすもの

  • 農業経営が家族の話し合いと共同参画によって、充実・成長していくこと
  • 家族のひとりひとりが尊重される家族関係をつくっていくこと
  • 農業が次の世代に引き継がれていくこと

「パートナーシップ経営」

「パートナーシップ経営」とは、家族ひとりひとりがお互いにかけがえのない対等な共同経営者として営む経営です。

最近の農家のくらしと経営の変化

職業意識 「家が農家だから農業を継ぐ」と言う考えは変わってきました。職業として農業を選び、その結果として、農家を継ぐ人が増えています。
くらし 親夫婦と後継者夫婦では、財布を別にする、別棟に住む、同じ屋根の下に住んでもお互いのプライバシーに干渉しないなど、家族の間でくらしのルールを作ることが多くなっています。
農業経営 これまでの経営では経営主が主導権をとり、家族は補助的な関係が当然であるように思われてきました。現在では、経営の中で女性や若者の意欲と能力を発揮する場が多くなり、農業経営を共に担いたいという意識を持つ女性や若者が増えています。

パートナーシップ経営とはなに?

家族一人一人が、お互いにかけがえのない対等な共同経営者的な考えで営む経営です。

「家族経営協定」がめざすものは?

(1)最近の農家のくらしと経営の変化

職業意識 「家が農家だから農業を継ぐ」という考えは変わってきました。職業として農業を選び、その結果として、農家を継ぐ人が増えています。
くらし 親夫婦と後継者夫婦では、財布を別にする、別棟に住む、同じ屋根の下に住んでもお互いのプライバシーに干渉しないなど、家族の間でくらしのルールを作ることが多くなっています。
農業経営 これまでの経営では経営主が主導権をとり、家族は補助的な関係が当然であるように思われてきました。現在では、経営の中で女性や若者の意欲と能力を発揮する場が多くなり、農業経営をともに担いたいという意識を持つ女性や若者が増えています。
協定を経営発展に活かそう!

協定により、休日や労働報酬などが改善されたり、経営や家事の役割分担が明確になります。やりがいが能力発揮につながり売り上げが増加したり、自分名義の資産ができたケースも見られます。

協定を締結した後で、経営面でどのような変化があったと思いますか

協定を締結した後で、生活面にどのような変化があったと思いますか

また、経営をある程度任されている人は指示された作業に従事している人より、農業に生きがいを感じている人が明らかに多い結果でした。特にこれからの時代、農業が次の世代に引き継がれていくためには、女性や若い農業者がそれぞれ個人として尊重され、経営のパートナーとして位置づけられることが重要です

農業経営への参加状況と生きがいの感じ方

農家相互の意見交換と見直しで、実効性の高い協定を!

(2)変化を踏まえて経営改善につなごう

意見交換会農業に関わる家族一人一人のやる気が経営改善につながります。

一人一人の意欲と能力が十分に発揮できる環境づくりのためには、それぞれの役割と責任が明確になることが効果的と考えられます。県内の農業者を対象に行ったアンケートの結果でも、経営をある程度任されている人は指示された作業に従事している人より、農業に生きがいを感じている人が明らかに多い結果でした。

特にこれからの時代、農業が次の世代に引き継がれていくためには、女性や若い農業者がそれぞれ個人として尊重され、経営のパートナーとして位置付けられることが重要です。

家族経営協定の実行状況

協定書の内容として今後必要と思う項目(男女別)

なぜ、協定を文書化するの?
  • 取り決めたルールが明確になり、協定を守ろうという自覚が高まります。
  • 内容について意見交換し、経営改善への方向を検討します。
  • 報酬や労働時間が具体的に表現され、簿記記帳等の計数管理とタイアップできます。

経営やくらしに対するひとりひとりの夢や思い

  • 自分自身のけじめと自覚ができた。共同経営者として相談して、責任分担している。(60歳代男性)
  • 法人化、経営移譲の目標ができた。(50歳代男性)
  • 協定3年目、家族で話し合っていろいろな考え方があることに驚いている。もう少し具体化した目標を設定したい。(50歳代男性)
  • 何事もあいまいにせず、明確にするようになった。家事や地域の行事も仕事と考え、体調などにより、労働時間の調整や休日を気兼ねなく取れる。(50歳代女性)
  • 子供が就農するときには、いろいろな項目を取り入れる必要がある。(40歳代男性女性)

協定書の書き方は決まっているの?

参考となる様式はありますが、協定内容は農家によりさまざま・・・。

様式例

「家族経営協定」についてのお問い合わせ

「家族経営協定」に興味のある方、詳しく聞いてみたい方は、お近くの農業改良普及センターまたは、各市町の農業委員会へ、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先
普及センター名 所管区域 住所 TEL
東讃農業改良普及センター 高松市、さぬき市、東かがわ市、三木町、直島町 〒769-2401
さぬき市津田町津田930-2
0879-42-0190
小豆農業改良普及センター 小豆郡 〒761-4301
小豆郡池田町池田2519-2
0879-75-0145
中讃農業改良普及センター 坂出市、丸亀市、善通寺市、綾歌郡、仲多度郡 〒765-0014
善通寺市生野本町1-1-12
0877-62-1022
西讃農業改良普及センター 観音寺市、三豊市 〒769-1503
三豊郡市中町笠田竹田438-1
0875-62-3075
 
 
 

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