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香川大学経済学部の西成 典久(にしなりのりひさ)教授をコーディネーターにお招きし、多方面の学部から自主的に集まった香川大学・大学院の学生12名と国際的な視点を持つG7各国出身のオブザーバー7名の計20名にて、G7サミットさながらの熱い議論を交わしました。
学生サミット本番に向けて、二か月にわたり事前ミーティングを重ねてきた出演者たちはG7各国の都市づくりや都市政策について、グループ毎に分かれて調査し、理解を深め、互いにアドバイスし合いながら、より柔軟な発想や、地域特性に合わせた課題解決の必要性について意見交換することができました。
学生サミット本番では、初めに斉藤 鉄夫(さいとうてつお)国土交通大臣からの応援メッセージを御紹介しました。
次に、学生らがG7各国の都市の成り立ちや都市づくりの特徴について、県民の方々に分かりやすいよう解説し、発表しました。
発表のあとは、知識を深める中で浮き上がってきた日本と諸外国との違いや、その都市づくりに至った経緯など、学生からオブザーバーに疑問を投げかけました。国によって人種や歴史が異なり、多様な価値観をもった人間が混在していることが都市計画において、大きな影響を及ぼしていることを意見交換の中で認識することができました。
学生サミットには85名もの方に観覧の御参加をいただき、同時通訳レシーバーを用いて、耳元のイヤホンで会場音声が日本語・英語のどちらでも聞くことができる貴重な機会で、多くのお子さんや諸外国出身の方にも聴講していただきました。
10分の休憩を挟んで議論は再開。
これまでの議論を踏まえて、学生たちから都市が持続的に発展するために必要なことについてまとめた「提言書(案)」を発表しました。
提言書(案)は4つの大項目から構成されており、都市大臣会合の議論テーマであるインクルーシブ・レジリエンス・ネットゼロ・デジタルなどへの対応を含む内容を提示しました。
オブザーバーからは様々な意見や助言が示され、持続可能な都市の在り方はそれぞれ異なり、解決するには多大な労力と時間を要することなど、正直な意見が出る一方、日本の若者が真摯に熱意をもって、この難題に立ち向かう姿に感銘を受け、1人1人が持続可能な都市を目指すために出来ることに取り組み、違いを持った他者と当たり前に共生していくことや、最善策を模索し続けることが日本の最重要課題であると明言しました。
提言書(案)が代表学生から読み上げられたのち、会場全体の拍手を持って承認されたため、正式な提言書として香川・高松から世界へ発信されました。
最後に来賓である佐々木 俊一(ささきしゅんいち)国土交通省大臣官房審議官(都市局)より学生サミットにおける議論内容について御講評をいただきました。提言書の主語は「私たち」から始まっており、学生たちの主体的な姿勢に、これからの都市づくりの未来に明るい希望を見出すことができたと前向きなお言葉をいただくことができました。
学生サミット参加者によるリレートークはこちら(国土交通省:G7香川・高松都市大臣会合ホームページより出典)(PDF:1,062KB)
完成した提言書
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