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食品の安全性の確保は、適正な栄養の摂取とともに、国民の健康にとって極めて重要な課題である。特に近年は、食中毒の防止や食品添加物の安全性の確保など従来からの課題に加え、科学技術の発達に伴い、遺伝子組換え食品や内分泌かく乱化学物質による健康への影響、さらには昨夏の大手食品メーカーによる大規模な食中毒事故や食品への異物混入事故の多発、輸入食品の急増などから、国民の間に、食品の安全性確保を求める声が一層強まっている。
国においては、農薬や食品添加物に対する規制、遺伝子組換え食品の安全性の審査や表示の義務付けあるいは食品行政への消費者参加等、一定の施策が講じられているところではあるが、政策決定過程やその根拠となる考えやデータ等の情報公開などがまだ不十分であるとの指摘もなされている。
よって、国におかれては、食品のより一層の安全性を確保するため、次の事項を早期に実施されるよう強く要望する。
記
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成13年3月23日
香川県議会
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