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公開日:2020年12月1日

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令和2年度受賞作品「ウィズコロナと税」

「ウィズコロナと税」

宇多津町立宇多津中学校2年女子

こんなに不安に思ったことは生まれて初めてです。突然学校が休校になり、緊急事態宣言が出て、今までの生活が一変してしまいました。テレビをつけると新型コロナウイルスのニュースばかりが流れ、これからどうなるのだろうと思いました。私たち個人の力で解決できるようなことではありません。私には外出自粛とマスクをすることぐらいしかできません。

このような「緊急事態」の時こそ私たちひとりひとりが力をあわせるときだと思います。個々の力は小さくても、それを合わせると大きな力になります。それが税金だと思います。
新型コロナウイルスの検査、入院費、特別定額給付金、GOTOトラベルキャンペーンなどすべて税金が使われています。身近なところでは、学校の各教室に消毒アルコールが設置され、マスクが配られ、非接触型体温計で検温できるようになりました。これも税金が使われています。

そこで私は国税庁の『キッズページ』で税金のことを調べてみました。税金は私たちの生活のいたるところで使われています。たとえば病院では一部負担金を支払えば、あとは公費負担です。学校では無料で勉強することができます。安心安全に生活するための警察や消防も税金が使われています。また、道路の整備やゴミ処理など私たちが生活しているいたるところのものが税金でまかなわれています。そして、宇宙開発や海洋開発などの科学技術の振興や、開発途上国の自立支援に協力していることは初めて知りました。どれもたくさんの人の力を合わせた税金だからこそ大きな力になります。

しかし、気になることもあります。それは国債費です。国の予算の約三分の一は公債金です。それは将来私たちが支払わなければならない借金です。先送りにした負担のことを考えると、税金は適切に大切に使ってほしいと思います。

また、納める方に目を向けると税金にはたくさんの種類があることがわかりました。所得税や自動車税、住民税、法人税などは聞いたことがありますが、私が一番身近に感じるのは消費税です。しかし、消費税が地方消費税(地方税)と消費税(国税)を合わせて十パーセントだということは知りませんでした。

納付についてもいろいろな制度があります。今年のような新型コロナウイルス感染症の影響や、地震や豪雨災害などで納付が困難な時は、納付を猶予してくれる制度もあります。また、医療費をたくさん払ったときの医療費控除、寄附金控除、障害者控除など、ひとりひとりの様々な事情を考えてくれている細やかな制度だということもわかりました。

私たちも将来納税者になります。もっともっと税のことを学ばなければならないと思いました。

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