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Q「漆芸」とはなんですか?
A漆芸というのは「うるし」の芸術ということで、漆を器に塗って漆器を制作し、それに装飾を加えて芸術的な作品を作ることです。香川県の漆芸は全国的にも有名で、特に「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」という3つの装飾技法は香川県にしかない伝統漆芸技法です。
国が技術の高さを認めた重要無形文化財保持者(人間国宝)の山下義人先生、大谷早人先生は主任講師として指導に尽力いただいています。
Q香川県の漆芸の歴史について教えてください。
A江戸末期に鞘塗師の家に生まれた玉楮象谷(たまかじぞうこく)が家業を継ぎ、漆塗りと彫りの技を身につけた後に、京都に行き、唐物(からもの)漆器を見て、中国の彫漆・存清や東南アジアの籃胎蒟醤(らんたいきんま)を研究しました。そして、帰郷した後に玉楮象谷は高松藩の宝物の保存修理に当たりながら、「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」の3技法を確立しました。
玉楮象谷が始めた漆工芸は、磯井如眞、音丸耕堂、香川宗石、そして、現在の山下義人先生、大谷早人先生らに受け継がれています。香川県は日本の伝統工芸の重要な拠点となっています。
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