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公開日:2022年3月29日

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STEP4 自らの地域に合ったハウスを建てる

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台風や大雪等によるハウスの被害を防ぐためには、できるだけ頑丈なハウスを建てるとことが必要ですが、

頑丈にするほど費用が嵩むだけでなく、柱が太くなる、柱の本数が多くなることにより、採光性が低下し、

作物の生育に悪影響を及ぼします。農業者は、自らの地域と経営に照らして、納得のいく強度と仕様を選び

ましょう。
(一社)日本施設園芸協会から、ハウスの強度の考え方(1~3)が示されているので参考にしてください。

 
1.自らの地域の気象条件を知る

本県のアメダス地点における風速と積雪深の再現期間は

次のとおりです。(過去20年以上の観測データをもと

に算出)

例えば、高松では、最大瞬間風速30m/sの強風が吹く

年が「15年に1回」起きます。

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2.経済性と安全性のバランスを考慮して再現期間を選択する

一般的には、クラス2の安全度(再現期間が標準耐用年

数の1.4倍程度)がよいとされています。

例えば、高松で標準的なパイプハウス(耐用年数10年)

を建てる場合は、再現期間が15年の気象条件、すなわち

風速30m/s、積雪深12cmに耐えうるハウスを建てれば

よいことになります。

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3.ハウスメーカー等と議論して、必要な強度を確保するための仕様を決める

損壊のリスクとともに、経済性・採光性・換気性・作業性等を勘案して仕様を決定します。必要に応じて複数の業者に相談することも一つの方法です。(一社)日本施設園芸協会から、フレーム形状・部材と最大瞬間風速・最大積雪深の関係を構造計算によって求めた一覧表が示されているので参考にしてください。例えば、高松で標準的なパイプハウス(耐用年数10年)を建てる場合、風速30m/s、積雪深12cmに耐えうるハウス、すなわち、パイプ径φ25.4mm×肉厚1.2mm、アーチピッチ50cmのパイプハウスを建てればよいことになります。

 

 

 

 

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本県では、近年、採光性を高めるため、アスパラガスを中心にφ31.8のパイプ(断面係数※がφ25.4の1.6倍)を用いたハウスが主流となりつつあります。
パイプ1本あたりのコストは高くなりますが、アーチピッチを80cmに広げることで、φ25.4×1.2・50cmピッチと同等の強度と経済性を確保することができます。
※パイプの曲がりにくさの目安となる数値

 

〇アスパラガスで主流となりつつある

φ31.8×1.2mm・80cmピッチのハウス

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パイプの寸法・重量及び断面性能

(機械構造炭素鋼鋼管JISG3445STKM)

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(地中押し込み式パイプハウス安全構造指針

(社)日本施設園芸協会より抜粋)

 

また、本県では、ほかにもいろいろなタイプのパイプハウスが建てられています。

〇採光性をさらに高めたφ42.7×1.6mm・150cm

ピッチののハウス(東かがわ市)

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〇香川農試と(独法)農研機構が開発した足場鋼管

(φ48.6×1.8mm、2.4mm)を利用したハウス(丸亀市)

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〇トラス構造を利用したハウス(綾川町)

413t

 

 

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