ホーム > 組織から探す > 知事公室国際課 > 多文化共生 > 災害から身を守るために

ページID:5438

公開日:2019年5月10日

ここから本文です。

災害から身を守るために

災害時に役立つ情報などをまとめた「外国人住民のための防災ガイドブック」を作成しました!

・ガイドブックPDF版はこちら

・ガイドブック電子書籍版はこちら

災害から身を守るために

1年中おだやかな気候で知られる香川県ですが、2004年には、9個の台風に襲われ、大きな被害が出ました。2018年には6個の台風が四国地方に接近しました。
また、これから30年以内に、必ず大きな地震が起こると言われています。このような災害による被害をできるだけ少なくするためには、災害のことを知っておくことがとても大切です。特に、外国人のみなさんは、地震について知らないことが多いので、「もし、地震が起きたらどうしよう?」と一度考えてみてください。

  1. 地震(じしん)
  2. 台風(たいふう)
  3. ふだんから用意しておくこと

1.地震

(1)地震について知っておきましょう

日本は、地震が多い国です。2011年3月には東北地方で大きな地震と津波があり、たくさんの人が死んだり、けがをしたりしました。2016年には熊本県でも大きな地震がありました。
地震は、地面の中でプレート(板のような岩)が動くために起こります。地面が激しく揺れ、大きな地震の時には、建物がこわれて火事になったり、海岸では津波(つなみ)(大きな波)が起きたりすることもあります。

地震の揺れの大きさを示すために「震度(しんど)」ということばが使われます。震度は0から7まであり、その震度ごとの感じ方や被害のようすは10段階で表されています。また、地震そのものの規模やエネルギーを表すものとして、「マグニチュード」ということばもあります。

震度
震度0 揺れていると感じない。
震度1 建物の中にいる人の何人かは、少し揺れていると感じる。
震度2 建物の中にいるたくさんの人が、揺れていると感じる。部屋の中につり下げている物が、少し揺れる。
震度3 建物の中にいる人のほとんどが、揺れていると感じる。こわいと感じる人もいる。
震度4 眠っている人のほとんどが、目を覚ます。つり下げてある物は大きく揺れて、たくさんの人がとてもこわいと感じる。
震度5弱 揺れている時に体をうまく動かせない人もいる。部屋の中で食器や本が落ちることがある。
震度5強 たくさんの人が、揺れている時に体をうまく動かせない。大きなタンスや家具が倒れることがある。建物がこわれて、ドアがあかないこともある。
震度6弱 立っているのがむずかしくなる。建物の窓やタイルが落ちることが多い。
震度6強 立っていることができない。重い家具も倒れる。ドアがはずれて飛ぶこともある。
震度7 激しく揺れるので、自分の思いどおりに動けない。大きな地割れや山くずれなどが起きる。たくさんの建物で、タイルや窓ガラスがこわれて落ちる。

(2)地震が起きたらどうするの?

  1. まずは自分を守ろう!
    落ち着いて帽子やクッションなどで頭をガードして、テーブルの下などに入り、家具からはなれましょう。
    がけや海辺、川のそばにいるときは、できるだけ早くその場所からはなれましょう。
    建物がこわれて、ドアがあかなくなるかもしれません。ドアを開けて、逃げるための出口を作りましょう。
    あわてて外に出ると、ガラスなどが落ちてきてけがをすることがあるので、まわりのようすをよくたしかめましょう。
  2. 火を消して火事を防ごう!
    コンロ、ストーブなどに火がついていたらすぐ消しましょう。ガスの元栓をしめ、電気のブレーカーを切りましょう。もし、火事になったら、「火事だ!」と大声でまわりにしらせましょう。
  3. 家族の安全をたしかめて安全な場所に逃げよう!
    家族がけがをしていないかたしかめて、あなたの住んでいる場所があぶない時は、安全な場所に逃げる準備をしましょう。道はとても混むので、消防車(火を消す車)や救急車(けがをした人や病気の人を運ぶ車)が通れるように、歩いて移動しましょう。外では、高いところから落ちてくるものに気をつけましょう。また、せまい道、塀のそば、がけや川へは近づかないようにしましょう。
  4. 正確な情報を手に入れよう!
    大きな地震の後は、まちがった情報が流れやすくなります。テレビやラジオなどのニュースをよく聞き、うわさ話を簡単に信用しないようにしましょう。まわりで困っている人がいたら、みんなで力を合わせて助けあいましょう。

(3)こんな場所で地震が起きたら?

  • 町の中で
    建物のそばからはなれて、安全なところへ逃げましょう。高いところから落ちてくるガラスなどに気をつけてください。
  • 車を運転していたら
    地震を感じたら、ハンドルをしっかり持ってゆっくりと車をとめてください。道の左に車をとめ、エンジンを止めましょう。逃げる時は鍵をつけたまま、車検証を持ち、連絡先のメモを残して歩いて逃げましょう。
  • 電車やバスに乗っていたら
    駅の係員や運転手のいうことをよく聞き、落ち着いて逃げましょう。
  • 高いビルの中にいたら
    エレベーターは使ってはいけません。階段を使って落ち着いて逃げてください。
  • 夜、寝ていたら
    上からものが落ちてくることがあります。電気がつかず真っ暗になることもあるので、足元に気をつけて逃げてください。

2.台風

(1)台風について知っておきましょう

台風は、暖かい海で生まれた熱帯低気圧のうち、中心部の最大風速が17m/s以上になったものをいいます。
台風は一年中発生していますが、日本に近づくのは秋が多くなっています。香川県は、台風の被害が少ない県でしたが、2004年には、合計9個もの台風に襲われ、大雨(おおあめ)(たくさん雨がふること)や高潮(たかしお)(海の水があふれて建物にまで入ってくること)、暴風(ぼうふう)(とても激しく強い風)のために、大きな被害を受けました。

台風の勢力は「大きさ」と「強さ」で表します。

  • 大きさ・・・エリアの大きさ(半径)で区別
    「大型」、「超大型」の2種類
  • 強さ・・・最大風速で区別
    「強い」、「非常に強い」、「猛烈な」の3種類

ただ、台風の被害は、大きさや強さだけでは測れません。小さな台風でも、大きな被害が出る場合があるので注意しましょう。

(2)台風が近づいたら!

  1. 台風情報に注意しましょう。
    テレビやラジオから流れる情報をよく聞きましょう。注意報や警報に十分注意してください。
    • 暴風警報・強風注意報・・・とても強い風が吹くのであぶない
    • 波浪警報・注意報・・・・・・・強い風のために海の波が高くなりあぶない
    • 高潮警報・注意報・・・・・・・海の水があふれて建物に水が入るかもしれない
    • 大雨警報・注意報・・・・・・・たくさん雨が降って建物に水が入ったり、山が崩れたりするかもしれない
    • 洪水警報・注意報・・・・・・・たくさん雨が降って川の水が増えてあふれるかもしれない
  2. 家のまわりのあぶないものは片付ける。
    家の外に置いてある植木鉢など強い風で飛ばされそうなものは、家の中に入れてください。ガラス窓をテープでしっかり止めて、カーテンやブラインドをしめておきましょう。
  3. 非常用品などの準備
    水や食糧、非常用持ち出し袋を準備し、風呂に水をためておきましょう。
  4. 危険な場所には近づかない。
    山の斜面などは、大量の雨で地盤がゆるんでいます。山や、がけがくずれるかもしれません。海や川にも近づかないようにしましょう。
  5. 強い風で飛んでくる物に注意する。
    強い風のために転んでけがをしたり、看板や屋根の瓦が飛んできてけがをすることもあります。
    どうしても外に出なければならないときは、ヘルメットや帽子をかぶりましょう。

(3)台風が襲ってきたら!

  1. 常に最新の台風情報をチェック
    テレビやラジオなどで情報をきちんとつかみましょう。家の中でじっとしているか、逃げるかは、落ちついて決めるようにしましょう。
  2. できるだけ外へ出ない
    雨で水の量が増えて、川や排水路などで、落ちてけがをすることがあります。外には出ないことが一番ですが、家にいて身の危険を感じたら、すばやく逃げる準備をしましょう。

(4)避難する時は!(逃げるときは)

市や町から「この地区に住んでいる人は、家にいるとあぶないので、逃げてください。」というお知らせ(避難勧告(ひなんかんこく)や、避難指示(ひなんしじ)といいます。)が出たら、できるだけ早く逃げましょう。お知らせがなくても、もし、自分があぶないと感じたら、安全なところに逃げましょう。

  1. 逃げる前に確かめること
    • 火を消したか確かめる(ガスコンロ、タバコの火など)
    • 家のとじまり(かぎはかけましたか?)
  2. 持っていくものは
    • 荷物はできるだけ少なくする
    • 両手が自由に使えるように荷物はリュックに入れる
    • 頭はヘルメットや帽子でガードする
    • はだしや長靴はやめて、ひもでしめられる靴をはく
  3. 逃げる時の注意
    • 一人で逃げないで、近くの人たちと一緒に、決められた近くの避難所(ひなんじょ)(にげるばしょ)に行く
    • 逃げる時には、あぶない場所には絶対に近づかない
    • 川や海の水が増えていることがあるので気をつける

3 ふだんから用意しておくこと

(1)防災訓練(災害が起こった時の練習)

もし、地震や火事がおこったら、あなたはどうしますか。どこに逃げますか。防災訓練は、そんなときどうしたらいいのかを体験し、考えることができます。住んでいる市や町では、防災訓練を行っています。ぜひ一度参加してみてください。

(2)家族で話し合おう

台風は近づいてくる時期がだいたい予想できますが、地震はいつ起きるかわかりません。もしもの時にどうするか、家族で話し合っておきましょう。

  • 避難場所はどこにあるか
  • どこを通って避難場所まで行くか
  • 家の中でどこが安全か
  • 逃げるときに、だれが何を持ち出すか
  • 家族がどこで会えるようにするか
  • 連絡方法の確認

災害伝言ダイアル171のかけかた(外部サイトへリンク)

(3)非常用持ち出し品チェックリスト

地震や台風などの災害が起きると、電気、水道などが使えなくなることや、何日も必要なものが買えなくなることがあります。そうなっても困らないように、早めに準備をしておきましょう。
準備したものは、すぐに持ち出せるようにリュックサックに入れておきます。
次のチェックリストは一つの例です。自分の家族に合わせて、必要なものを考えましょう。
また、年に1回はチェックして、新しいものと交換しましょう。

  • □飲み水
  • □食料品
  • □貴重品(銀行の通帳、印鑑、お金)
  • □病気やけがをなおすための薬
  • □ヘルメット、帽子
  • □厚手の手袋
  • □下着・着がえ
  • □FMラジオ、予備の電池
  • □懐中電灯(手に持つ電灯)
  • □ティッシュ
  • □えんぴつ、ペン、メモ用紙
  • □紙おむつ、粉ミルク(赤ちゃんのいる家庭)
  • □マッチ、ライター
  • □めがね
  • □ラップフィルム

※この原稿は、香川県監修により四国新聞社から発行された「わが家の防災対策BOOK『台風編』『地震編』」から一部抜粋して加筆修正したものです。

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室国際課

電話:087-832-3027

FAX:087-837-4289