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2017年度(平成29年度)事業概要
事業名:香川らしい国際協力プロジェクト「ハイフォン市における生活習慣病対策のモデル事業構築プログラム」
実施期間:平成27年度〜平成30年度
ベトナム社会主義共和国ハイフォン市は、ハノイ市やホーチミン市などと並ぶ中央直轄市で、ベトナム北部最大の港湾都市です。香川県とハイフォン市とは平成17年度から訪問団の相互往来などの交流を図ってきており、JICA草の根技術協力事業として、平成19〜21年度に行政改革、平成23〜25年度に感染症対策をテーマに協力事業を実施してきました。
現在、ハイフォン市では、急速な経済成長や都市化によるライフスタイルの変化に伴い、糖尿病や高血圧など生活習慣病が急増していますが、一方で、地域住民の生活習慣病に対する理解や予防意識は低く、保健指導者やノウハウが不足している状況です。そこで、香川県ならではの取組みである「子どもの生活習慣病予防に着目した取組み」を活かしながら、ハイフォン市の生活習慣病対策の推進を目指すため、平成27年度から新しく「ハイフォン市における生活習慣病対策のモデル事業構築プログラム」を実施しています。
派遣先 | ベトナム社会主義共和国(ハイフォン市) |
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派遣者 | (1)第1期(8名) プロジェクトマネージャー(香川県国際課長補佐)/藤崎健治 サブプロジェクトマネージャー(保健師)/佐野昌美 香川短期大学生活文化学科教授/次田一代 宇多津町立宇多津小学校栄養教諭/愛染麻水 香川県健康福祉部医療主幹/横山勝教 香川県西讃保健福祉事務所副主幹/前田ひとみ 香川県教育委員会保健体育課指導主事/山西達也 調整員(香川県国際課主任)/久米純子 (2)第2期(9名) プロジェクトマネージャー(香川県国際課長補佐)/藤崎健治 サブプロジェクトマネージャー(保健師)/佐野昌美 元栄養教諭、管理栄養士/村井栄子 香川短期大学生活文化学科教授/次田一代 香川県健康福祉部医療主幹/横山勝教 香川県立保健医療大学准教授/辻よしみ 香川県中讃保健福祉事務所主任/松田映理子 香川県教育委員会保健体育課指導主事/山西達也 調整員(香川県国際課主任)/久米純子 (3)第3期(3名) 香川県国際課長/谷口英二 サブプロジェクトマネージャー(保健師)/佐野昌美 調整員(香川県国際課主任)/久米純子 |
派遣期間 | (1)平成29年8月6日〜8月10日 (2)平成29年11月22日〜11月28日 (3)平成30年2月6日〜2月9日 |
内容 | (1)生活習慣病対策に関するセミナーの開催、新モデル校でのヒアリング調査、職種別グループ学習等 (2)新モデル校での保護者向け集団指導実施、職種別グループ学習のフォローアップ等 (3)翌年度の取組みについて打合せ等 |
【第1期:親子ヒアリング】2年目の新しいモデル校で、親子10組を対象に、生活習慣に関するヒアリング調査を実施。食事や運動、睡眠など、日々の生活の様子を伺いました。
【第1期:セミナー】モデル校の先生や予防医療センターのスタッフ100名を対象にセミナーを開催。生活習慣病予防の大切さ、子どもの健康や食事について分かりやすく伝えるとともに、食育の模擬授業も体験してもらいました。
【第1期:職種別グループ学習】一般の先生、体育の先生、メディカルルームのスタッフに分かれて、少人数でのグループ学習を実施。体育の先生のグループでは、実際に体を動かしながら実技指導しました。
【第2期:モデル校での集団指導】
現地モデル校で、生活習慣病予防のための健康診断(生活習慣のアンケート調査や血液検査)を実施。11月には、健診結果を活用しながら、保護者向けの健康教育を実施しました。
【第2期:モデル校での集団指導】
健康教育には、保護者約120名が参加。保護者参加型の食生活チェックのコーナーを設けるなど、効果的な健康教育を実施することができました。
受入機関 | 綾川町立陶小学校、株式会社タダノ、県立保健医療大学香川県健康福祉総務課、香川県教育委員会保健体育課、香川県東讃保健福祉事務所、中讃保健福祉事務所等 |
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受入研修員10名 | ハイフォン市予防医療センター副所長/フン・アィン・ホァー ハイフォン市予防医療センター試験部副部長/カォ・ハィン・アィン ハイフォン市予防医療センター健診コンサルティング及び予防治療部長/グェン・ティ・ホォン ハイフォン市予防医療センター職業健康管理部長/ファン・ティ・トゥー・ハ ハイフォン市教育局学生活動部職員/グェン・ティ・トゥー・ハン レー・ホン・フォン小学校長/ファン・ティ・ジェン ディン・ティエン・ホアン小学校副校長/レー・ティ・キム・ズン ハイフォン市ゴクエン地区ヘルスセンター所長/ブー・ティ・ルォン 外務局国際協力部副部長/グェン・ティ・ゴック・ビック 同行通訳/ダン・ティ・フォン・トゥイー |
受入期間 | 平成29年6月19日〜7月2日 |
研修内容 | 香川県の取組みの視察、講義 モデル校(2校)向けのアクションプラン作成等 |
【講義の様子】
今回の研修テーマは、「生活習慣病対策」。講義のひとつでは、現地モデル校の健診結果を使って、データ集計や分析の手法を学びました。
【健康教育の模擬体験】
保護者向けの健康教育を模擬体験しました。料理カードや血管パネルなど、楽しく学べる工夫が満載!健康教育のノウハウを学ぶ良い機会となりました。
【小学校の見学】
体育の授業を見学させていただきました。ベトナムの体育の授業は、簡単な体操が中心。香川の子どもたちがボールや棒を使って楽しく運動している様子に驚きの様子でした。
事業名:香川らしい国際協力プロジェクト「ラオスうちわ産業振興支援プログラム(フェーズ2)」
実施期間:平成27年度〜平成30年度
本事業は、ラオス国におけるうちわ生産技術の習得と生計向上を目的として、平成24年度から、独立行政法人国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業を活用し、香川県がFUNFAN実行委員会(香川県、丸亀市、(公財)かがわ産業支援財団、香川県うちわ協同組合連合会、香川県デザイン協会、(社)日本グラフィックデザイナー協会(香川地区))に委託して実施しているものです。
ラオス国ビエンチャン県周辺の住民は、農業や漁業を主な産業として生計を立てていますが、乾季の閉農期には、竹細工を作って販売し、現金収入を補っています。一方、香川県では、丸亀市を中心にうちわづくりが伝統産業として発展しており、この事業を実施するFUNFAN実行委員会は、うちわの製作技術やデザインに関する高度な知識と技術を持ち、国内外でうちわに関するイベントやワークショップなどを開催してきた実績があります。
そこで、FUNFAN実行委員会の構成メンバーが中心となり、平成24年度〜平成26年度に現地の人々へそれぞれの強みを活かしながら、うちわの製作技術を移転するプロジェクトを行い、地域住民の所得の向上を図りました。平成27年度からはフェーズ2として、対象地域を増やし、更なる技術の習得や販路の拡大等に関する支援を行っています。
派遣先 | ラオス人民民主共和国(ビエンチャン、バンビエン、ワンモン、ルアンパバーン、パクセ) 中華人民共和国(桂林) |
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派遣者 | (1)第1期(4名) プロジェクトマネージャー/出渕光一 香川県うちわ協同組合連合会長/山下清 防虫対策指導/武藤和博 FUNFAN実行委員会事務局/冨野博厚 (2)第2期(6名) プロジェクトマネージャー/出渕光一 香川県うちわ協同組合連合会長/山下清 デザイン専門家/池田清史 防虫対策指導/武藤和博 管理運営/六車桂 FUNFAN実行委員会事務局/喜多知里 (3)第3期(4名) プロジェクトマネージャー/出渕光一 デザイン指導/清水泰 FUNFAN実行委員会事務局/大津佳裕 FUNFAN実行委員会事務局/白井幹二 (4)第4期(3名) プロジェクトマネージャー/出渕光一 香川県うちわ協同組合連合会長/山下清 防虫対策指導/武藤和博 (5)第5期(5名) プロジェクトマネージャー/出渕光一 香川県うちわ協同組合連合会長/山下清 デザイン指導/清水泰 デザイン指導/小笠真美 FUNFAN実行委員会事務局/冨野博厚 |
派遣期間 | (1)平成29年4月27日〜5月6日 (2)平成29年8月6日(8月13日)〜8月19日 (3)平成29年10月12日〜10月22日 (4)平成30年1月2日〜1月7日 (5)平成30年1月31日〜2月11日 |
内容 | (1)中国のうちわ生産地視察(防虫対策)、各種PRうちわの製作状況確認、現地体制等に関する協議 (2)うちわ製作研修、うちわ貼り指導、防虫対策指導、漆の植生調査、輸出等の手続きに関する協議 (3)漆うちわ製作研修、ハンディクラフトフェスティバル出展 (4)都うちわ等新種うちわ生産技術研修、輸出用うちわの品質管理等に関する協議 (5)ジャパンフェスティバル出展、うちわ受注研修、ラオスフェスティバル2018等に関する協議 |
ラオスフェスティバル2017でPR用のうちわを製作中。
小さなうちわを5つぶらさげたモビール用のミニうちわづくりを練習中。
あともう少し完成度が上がれば、発注につながるところまできています。
ラオスでジャパンフェスティバルに出展。多数の来場者が訪れてくれました。
受入機関 | 香川県うちわ協同組合連合会、坂出第一高校、穴吹デザインカレッジ、栗林庵等 |
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受入研修員(9名) | ラオス農林省林業局副局長/ブアーリ・パームアン ビエンチャン県農林業課長/プーヴォン・ブンースウ ラオス農林省林業局森林センター職員/アンカム・アルンサワット ラオス農林省林業局森林センター職員/ブンツアン・ヴィライヴォンサー ラオス農林省林業局森林センター職員/ダヴォン・ポンマスリデート プロジェクト現地調整員/カムラ・ヴィライ プロジェクト現地業務補助員/ポーンティップ・コーンマニー 現地協力者/チッパソン・カッタヴォン 現地協力者/アーヌソーン・シーラッタナクン |
受入期間 | 平成29年9月7日〜9月19日 |
研修内容 | うちわ市場研修、デザイン製作研修、うちわ製作所・販売所視察研修等 |
丸亀うちわの歴史や現状、将来について説明を受けています。
今後のうちわ販売の参考とするべく、栗林庵の視察を行いました。
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