男性因子
男性因子は不妊原因の3分の1を占めるといわれています。
また最近は環境ホルモンの影響で男性不妊が増えているという報告もあります。
1.原因
- 性交障害-インポテンツなどがあり神経性や心理的要因が背景にあります。
- 精液異常
- 造精障害-睾丸で精子を作る過程に問題があり精子の数が減少したり、精子の運動性が弱かったりします。
- 精路障害-精子の通る道筋の問題があり睾丸で作られた精子は精路と言う細い路を通って精液と混ざり射精によって放出されます。この路が障害されれば精液中に精子がいなくなります。
- 精索静脈瘤-睾丸は体の外にあり温度が少し低くなっています。ここに精索静脈が垂れて来ますと温度が上昇し精子の作る課程に悪影響が出て来ます。
2.検査
精液検査
- 数-1cc中に2000万以上あります。
これ以下だと精子減少症です。
- 運動率-50%以上です。
3.治療
- 漢方療法-精子減少症には補中益気湯、精子無力症には八味地黄丸。
- 手術療法-精索静脈瘤、精子路障害が適応となります。
- 人工授精-頚管粘液が少ない時やフーナーテストが悪い場合も人工授精の適応となります。
- 体外受精-人工授精でも妊娠が成立しない場合は体外受精が適応となります。
- 顕微授精-体外受精で授精が確認されなければ顕微授精と進みます。