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公開日:2024年10月18日

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瀬戸内海歴史民俗資料館を重要文化財に指定することを答申したことについての知事コメント

このたび、国の文化審議会において、瀬戸内海歴史民俗資料館を重要文化財建造物に指定することが文部科学大臣に答申されたことについて、大変喜ばしく思います。
昭和48(1973)年に完成し、昨年度に開館50周年を迎えた瀬戸内海歴史民俗資料館は、1970年代に竣工した建造物としては初めての重要文化財指定になると伺っています。
折しも今年は、瀬戸内海国立公園が日本初の国立公園に指定されて90年の記念の年ですが、同館は備讃瀬戸を一望できるその瀬戸内海国立公園内の五色台にあり、石積みを基調とした建造物は周囲の自然環境によく調和しています。
当時、香川県建築課長であった山本忠司氏が風土や地域の中での建築を重視して設計し、地域の素材や技術を使って建築されており、建物を出入りしながら巡る独特の空間となっています。屋上展望台からは、季節により表情を変える瀬戸内海の美しい風景を望むことができます。
これまでに、「日本建築学会賞」の受賞、「公共建築百選」や「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されるなど、建造物として高く評価されてきました。
建造物としての秀逸さに加え、瀬戸内を対象とする広域資料館として活動してきた同館の活動が、総合的な地方歴史民俗資料館の最初期の完存例として評価されたことを踏まえ、今後もその文化的価値を維持し、適切に保全管理を図るとともに、末永く、県民をはじめ多くの皆様に親しんでいただけるよう、努めてまいります。

 

令和6年10月18日

香川県知事 池田 豊人

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