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本県では、来年春から「こども図書館船 ほんのもり号」の運航を目指しています。この船は、大阪や神戸などに、子どものための本の施設を建設、寄贈されている建築家の安藤忠雄氏が、香川・瀬戸内海を活かした本の施設として自ら船内を設計し、改造後、今年度末のご寄贈を予定しています。
12月18日(水曜日)には、この「こども図書館船 ほんのもり号」のプロジェクト発表、安藤氏の基調講演、私と県民の方々によるパネルディスカッションを行いました。
第一部「プロジェクト発表」では、事業コンセプトや令和7年度の運航概要を発表したほか、図書館船の外観を含めたイメージパースが初披露されました。安藤氏からは「美しい瀬戸内で本を読み、創造力を育んでほしい」という言葉をいただき、本県の子どもたちにかける想いが伝わる発表になりました。
第二部「安藤氏の基調講演」では、「瀬戸内から世界へ」というテーマで、ユーモアあふれるお話とともに、瀬戸内の文化的魅力などについてご講演いただきました。「瀬戸内海から世界にないものを作ろう」という言葉が印象的であり、安藤氏には、この「こども図書館船事業」をはじめ、瀬戸内海の発展をこれからも末永く応援していただきたいと思います。
第三部「パネルディスカッション」では、本を介して地域の活性化に取り組む各地域の3人の方々から「瀬戸内とほんのもり号」をテーマにさまざまなお話をお聞きできました。「こども図書館船 ほんのもり号」への期待が伝わり、この事業の可能性の広がりを感じる時間となりました。
また、会場には、このプロジェクト発表会を盛り上げるため、複数の市町からも島の物産販売に駆けつけてくれました。伊吹いりこをはじめ香川本鷹とうがらし、島の癒しを感じる絵葉書・小物などといった物産を手に取られた県民の方々には、島の元気を味わっていただけたのではないかと思います。
「こども図書館船 ほんのもり号」は、安藤氏のみならず、各市町・団体などの方々のご協力をいただきながら準備を進めております。就航を心待ちにされる県民の皆さまのため、船・本・島でのさまざま体験を準備したいと考えていますので、どうぞご期待ください。
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