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メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスであり、湿地や水田から、あるいは家畜及び天然ガスの生産やバイオマス燃焼など、その放出源は多岐にわたります。また、メタンは、主に大気中のOHラジカルと反応し、消失します。
大気中のメタン濃度は、世界各地で観測され、日本でも気象庁などが測定しています。
大気中のメタン濃度は、1年間の周期的な変動をしながらその濃度は年々増加しており、2018年の世界平均濃度は1869ppbとなり、工業化(1750年)以前に比べ159%増加しています。
なお、大気中のメタン濃度が夏に濃度が低くなり、冬に高くなるのは、主に、OHラジカルとの反応によるメタンの消失と、湿地などからのメタンの放出が、季節によって変化するためです。
大気中メタン濃度の変化(世界平均)
大気中メタン濃度の変化(気象庁の観測地点)
出典:温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)ホームページ及び気象庁ホームページのデータを用いて作図
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