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豊島廃棄物等処理事業は、豊島に堆積する大量の廃棄物等を直島に輸送し、焼却・溶融方式によって処理するとともに、その副成物の再生利用を図ろうとするもので、豊島廃棄物等技術委員会の指導のもと、環境面と安全面に十分な配慮を行いながら、実施しています。
また、これらの事業の実施期間中を通じて継続的に周囲への汚染拡大を防止するため、暫定的な環境保全措置を講じています。
中間処理施設においては、大気汚染防止法よりも厳しい基準を定め、徹底した排ガスの処理などを行っています。
また、廃棄物等の海上輸送についても、厳しい運航基準などにより、安全対策に万全を期しています。
豊島廃棄物等処理事業は、先端技術を活用し、不法投棄された廃棄物等を単に無害化するだけでなく、これまで埋め立てられていた副成物も可能な限り有効利用するなど、循環型社会のモデルを目指すものです。
豊島廃棄物等の中間処理施設は、三菱マテリアル(株)直島製錬所の敷地内に整備しています。中間処理によって生じる飛灰は、同製錬所で有価金属を回収するとともに、スラグは、安全性検査と品質検査を実施した上で、土木用材料としてリサイクルします。
また、中間処理の過程で発生する銅、鉄、アルミニウム等の金属についても、それぞれ有効利用します。
直島の中間処理施設では、プラント排水や雨水を冷却水等に再利用し、場外に排水しないクローズドシステムを採用するとともに、排ガスの余熱は、ボイラーで回収し蒸気に変えて有効利用しています。
豊島廃棄物等の処理に当たっては、各施設で環境計測や施設周辺の環境モニタリングを実施し、得られたデータを確認、評価することにより、運転のチェックや改善を行うなど、周辺環境の保全に配慮した、厳しい管理を行っています。
各施設の運転状況や環境計測等の情報は、住民が各施設に行かなくても知ることができるよう、役場などに情報表示のためのパソコン端末を設置し、住民等に提供するほか、インターネットを通じて一般に公開するなど、積極的な情報公開に努めています。
※「共創」の理念
「共創」とは、関係主体がともに参加・協働し、新たな関係や価値観を創って問題を解決していこうとする思想です。
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