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香川県・香川県人権啓発推進会議では、今年8月の「同和問題啓発強調月間」において、さまざまな啓発活動を実施しています。
今回のキャッチコピーは『私は、「この人!」と思った。家族は、「どこの人?」と言った。』です。
結婚や就職は、人生のスタートであり、誰もが夢と希望に満ちて輝くときです。日本国憲法では、「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」と定められています。また、「職業選択の自由」が私たちすべての人々に保障されています。
ところが、同和地区に住んでいるか、あるいは住んでいたという、ただそれだけの理由で、婚約を破棄されたり、採用試験において不利な取扱いを受けるなどの差別が依然としてあります。このような差別は、決して許されることではありません。
ポスターには、男性と手をつなぐ幸せそうな笑顔の女性が写っています。一方で、キャッチコピーでは、『私は、「この人!」と思った。』『家族は、「どこの人?」と言った。』という、本人と家族それぞれの言葉を対比して示しています。
結婚したい相手を、人物本位で「この人!」と思った女性と、その相手の出身地を気にして「どこの人?」と言った家族。
子どもの結婚相手のことについて、いろいろと知りたいと思うことは、家族として自然なことです。場合によっては、結婚に反対することもあるかもしれません。しかし、もし結婚に反対する理由が、もしかすると自分の中にもあるかもしれない、特定の地域に対する差別意識によるものなのだとしたら…。
サブコピーでは「子どものために、結婚反対ですか。自分のために、結婚反対ですか。」という、やや強いメッセージで締めくくっています。
このポスターをきっかけに、結婚差別の問題、ひいては同和問題について、いろいろと考えたり、感じたりするきっかけになることを期待して制作しました。
同和問題に正しい理解と認識を
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