平成17年国勢調査 従業地・通学地集計結果(その1)
平成17年10月1日現在で実施された、「平成17年国勢調査」の従業地・通学地集計(通勤・通学人口、昼夜間人口等)の結果が、平成19年3月28日に総務省統計局から公表されました。
平成17年国勢調査の結果については、平成18年8月に第1次基本集計(人口及び世帯数の確定結果並びに人口、世帯、住居、高齢世帯、外国人等に関する結果)が、平成19年1月に第2次基本集計(人口の労働力状態、就業者の産業(大分類)別構成及び教育並びに夫婦と子供のいる世帯等に関する結果)等が公表されています。従業地・通学地集計結果(その1)は、従業地・通学地による人口の構成及び就業地の産業別構成に関する事項を市区町村段階まで集計したものです。
なお、これまでの公表の状況については、総務省統計局のホームページ(外部サイトへリンク)を参照してください。
【注】(用語説明)
- 通勤・通学人口
「通勤・通学人口」とは、1.自宅外で従業している15歳以就業者の人口と2.学校(予備校などの各種学校、専修学校を含む。)に通っている15歳以上通学者の人口をいいます。
- 流出人口(通勤・通学者)
A市における「流出人口(通勤・通学者)」とは、A市に常住しA市以外へ通勤・通学する人口をいい、「流入人口(通勤・通学者)」とは、A市以外に常住しA市に通勤・通学する人口をいいます。
- 昼間人口と夜間人口
従業地・通学地による人口(昼間人口)とは、従業地・通学地集計の結果を用いて、次により算出された人口です。ただし、この昼間人口には、買物客などの非定常的な移動については考慮していません。また、常住地による人口(夜間人口)とは、調査の時期に調査の地域に常住している人口です。
- 昼夜間人口比率
昼夜間人口比率は、常住人口100人当たりの昼間人口の割合であり、100を超えているときは通勤・通学人口の流入超過、100を下回っているときは流出超過を示しています。
結果の概要(※市町名は平成17年10月1日現在の境界に基づく標記です)
15歳以上の通勤・通学人口は約46万5千人で5年前より1万6千人減少
- 平成17年10月1日現在の香川県の15歳以上の就業者・通学者(540,905人)のうち、通勤・通学人口は464,652人で、平成12年(480,388人)と比べて15,736人、3.3%の減少となっています。
- このうち、従業地・通学地が自市町の者は274,521人で、平成12年に比べ5.7%の減少、県内の他市町の者は182,060人で0.2%の減少となっていますが、従業地・通学地が他県の者は8,071人となっており、平成12年に比べ18.1%増加しています。
- 就業者・通学者の従業地・通学地別の割合をみると、県内の他市区町村の割合は平成12年の32.1%から33.7%に、他県の割合は1.2%から1.5%に上昇しているのに対し、自市町の割合は51.2%から50.8%へと低下しています。全国平均と比較すると、自市町内で従業・通学する者の割合が高くなっています。
表1 常住地による従業地・通学地別15歳以上就業者・通学者の推移(エクセル:32KB)
他市町村への通勤者の割合は男性37.6%、女性30.4%
- 従業地が他市区町村である者の割合は、男性が37.6%、女性が30.4%となっています。
- 年齢階級別にみると、男性は他市区町村の割合が25~29歳で44.3%と最も高く、20~54歳の各年齢階級で40%を超えています。一方、女性も他市区町村の割合が25~29歳で44.1%と最も高く、30歳以上では年齢階級が高くなるに従ってその割合は低下し、60~64歳では15.3%となっています。
- 従業地が他市区町村である者の割合を全国平均と比べると、男性の15~19歳、女性の45~54歳を除く全ての年齢階級で低くなっています。
表2 常住地による従業地、年齢、男女別 15歳以上就業者の割合(エクセル:22KB)
「運輸業」の就業者は過半数が他市区町村で従業
- 15歳以上の就業者の従業地別割合を産業別にみると、第1次産業では自宅の割合が高く、農業では88.4%を占めています。
- 第2次産業では自市区町村の割合が比較的高くなっていますが、製造業では他市区町村が44.4%となっています。
- 第3次産業でも自市区町村の割合が高いですが、運輸業(50.1%)、教育、学習支援業(44.2%)、医療、福祉(40.2%)などでは4割以上が他市区町村となっています。
- 全国平均と比べると、第3次産業で自市区町村で従業する割合が高くなっています。
表3 産業、従業地別15歳以上就業者数(香川県・全国)(エクセル:20KB)
国分寺町、牟礼町などで他市区町村に通勤・通学する者が6割を超える
- 15歳以上の就業者・通学者のうち「従業地・通学地が他市区町村である者」の割合を市町別にみると、国分寺町(69.8%)、牟礼町(65.2%)、三野町(65.1%)など6町で6割を超える他、その他12町でも半数を超えています。
- これに対して、他市区町村の割合が低い県をみると、直島町が9.7%と最も低く、次いで内海町が12.0%、高松市が12.5%などとなっています。
表4 常住地による従業地・通学地別15歳以上就業者・通学者の割合(エクセル:21KB)
図3 市町別他市区町村に従業通学する者の割合(PDF:114KB)
他市区町村から通勤・通学する者が多いのは宇多津町、香南町
- 15歳以上の就業者・通学者のうち「常住地が他市区町村である者」の割合を市町別にみると、宇多津町(67.5%)、香南町(61.2%)、豊浜町(53.8%)、琴平町(52.4%)、多度津町(51.0%)の5町で半数を超えています。
- これに対して、他市区町村の割合が低い県をみると、土庄町が15.3%と最も低く、次いで東かがわ市が18.1%、内海町が18.5%などとなっています。
表5 従業地・通学地による常住地別15歳以上就業者・通学者の割合(エクセル:21KB)
図4 市町別他市区町村から従業・通学する者の割合(PDF:187KB)
昼夜間人口比率は高松市、坂出市で高く、その近隣の町で低い
- 昼夜間人口比率(常住人口100人当たりの昼間人口の割合)は、高松市が111.1と最も高く、次いで坂出市が110.3となっているほか、4市4町で100を超えています。これに対して、高松市や坂出市の近隣の市町では昼夜間人口比率が低く、国分寺町(75.8)、三野町(78.8)、仁尾町(79.1)、香川町(79.4)の4町で80を下回っています。
- 平成12年と比べると、財田町(5.6ポイント)、直島町(4.9ポイント)などが上昇している一方、豊中町(2.7ポイント)、仁尾町(2.2ポイント)などで低下しています。
表6 昼間人口、常住人口及び昼夜間人口比率(エクセル:16KB)
図5 市町別昼夜間人口比率(PDF:184KB)
高松市への流入人口は2,820人減少、流出人口は2,041人増加
- 高松市を従業地・通学地として他市区町村から流入する15歳以上人口は59,493人(高松市を従業地・通学地とする者(214,830人)の27.7%)で、平成12年に比べ2,820人、4.5%の減少となっています。
- この内県内の他市町からの流入を市町別でみると、さぬき市からの流入が7,358人、香川町からの流入が6,576人、三木町からの流入が6,221人などとなっています。
- 平成12年と比べると、さぬき市からの流入は9.8%減、香川町からの流入は6.0%減、三木町からの流入も0.2%減などとなっています。
表7 高松市の15歳以上流入・流出人口の推移(平成2年~17年)(エクセル:15KB)
香川県への流入人口は697人増加、流出人口は1,239人増加
- 香川県を従業地・通学地として他県から流入する15歳以上人口は9,898人(香川県を従業地・通学地とする者(542,732人)の1.8%)で、平成12年に比べ697人、7.6%の増加となっています。
- 県別では、徳島県からの流入が3,238人、愛媛県からが2,352人、岡山県からが2,193人などとなっており、平成12年と比べると、徳島県からの流入は9.0%、愛媛県からの流入は7.5%それぞれ増加しているのに対し、岡山県からの流入は3.3%減少しています。
- 一方、他県を従業地・通学地として香川県から流出する人口は8,071人(香川県で常住する15歳以上就業者・通学者(540,905人)の1.5%)で、平成12年に比べ1,239人、18.1%の増加となっています。
- 県別では、愛媛県への流出が2,660人、岡山県へが1,884人、徳島県へが1,623人などとなっており、平成12年と比べると、愛媛県への流出21.4%、岡山県への流出は2.1%、徳島県への流出は8.3%それぞれ増加しています。
表8 香川県の15歳以上流入・流出人口の推移(昭和60年~平成17年)(エクセル:15KB)