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新形質米(しんけいしつまい)は各種(かくしゅ)の調理(ちょうり)・加工(かこう)への適性(てきせい)や機能性(きのうせい)などに着目(ちゃくもく)した新しい形質(けいしつ)や成分(せいぶん)を有(ゆう)するお米のことで、独立行政法人(どくりつぎょうせいほうじん)や公立(こうりつ)の研究機関等(けんきゅうきかん)において、次のようなお米が開発(かいはつ)されています。
◎おいしいお米
→朝紫の籾(もみ)と玄米
左:朝紫 右:ヒメノモチ
写真提供:東北農業研究センター
◎健康に良いお米
◎香りがあるお米
これらのお米は、開発後(かいはつご)間もないこともあり、作付面積(さくつけめんせき)は少ないですが、ミルキークイーンなど低アミロース米については普及拡大(ふきゅうかくだい)が図られてきています。
お米を小麦粉並みの微細粒紛(びさいりゅうふん)に加工する技術(ぎじゅつ)を用いて、お米の粉でパンを作ることができます。米粉で作ったパンはほんのり甘く、もっちりとした食感やトーストした時の香ばしさが特徴(とくちょう)です。
また、お米の特徴(とくちょう)が残っているため和風のおかずにもマッチし、従来(じゅうらい)のパンに比べ、消化が緩(ゆる)やかで腹持ちがいいといった特徴(とくちょう)があります。
香川県では、玄米の栄養成分に注目し、米を粒だけでなく、粉として利用する活動が広まっています。県産米の玄米を用いた玄米全粒粉が誕生しています。製品として、パン・麺・菓子・料理等の素材として広く利用され始めています。
玄米粉パン
玄米粉麺
料理(玄米粉スープ)
発芽玄米
発芽させることで、玄米の固い外皮が柔らかくなり、白米と一緒に炊くことができます。また、糖質が分解されるため独特の甘味があります。玄米よりも栄養価の吸収が良く、発芽の部分には高血圧を降下させる作用のあるギャバ(ガンマ-アミノ酪酸(らくさん))が多く含まれています。
玄米は、多くの食物繊維が含まれるほか、ビタミンEやオリザノールなどの活性酸素の害から守る抗酸化性物質が含まれ、高血圧や動脈硬化を予防・改善する効果があると云われています。
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