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希少糖の研究を行うためには、まず、希少糖を生産する必要があります。
希少糖の生産で重要なことは、果糖など、自然界に多量に存在する糖を原料として作ることであり、そのための設計図も重要となります。
香川大学では、農学部の何森教授(当時)が平成3年に発見した微生物が持つ酵素を用いて、天然の安価な果糖から希少糖D-アルロースを作ることが可能になりました。
香川大学農学部
平成3年に酵素が発見された場所
(現在の生協売店裏)
下の図は、平成14年に何森教授(当時)が発表した希少糖の設計図「イズモリング(Izumoring)」です。単糖(糖の最小単位)を、微生物が持つ酵素による反応(別の単糖に変換すること)で結んだものであり、点対称の美しい形をしています。高品質で多種類の希少糖を生産できるのは世界中でも香川大学だけであり、これまでに全ての希少糖の生産法が確立されています。
希少糖の生産には、次の5つの工程があります。これらの工程を効率よく実施し、希少糖を大量生産するため、平成18年度に香川大学農学部キャンパス内に「希少糖生産ステーション」が設置されました。ここで生産された希少糖は、香川大学等における研究で使用されています。
希少糖生産ステーション
※2014年3月開催の国際希少糖学会で、「プシコース」を「アルロース」と名称変更する方針が示されました。
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