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公開日:2023年12月1日

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希少糖の健康・医療分野への利用

希少糖には、人の健康面で様々な機能があることが発見されています。特に解明が進んでいるのは、D-アルロースとD-アロースであり、香川大学医学部を中心に、研究が進められています。

香川大学医学部の画像

香川大学医学部

1 D-アルロース

D-アルロースは、砂糖の7割程度の甘さを持つノンカロリーの糖です。食事と一緒に摂ることで、食後の血糖上昇を抑え、糖尿病の改善や予防に効果があることが確認されています。また、脂肪の蓄積を抑え、動脈硬化の予防にも役立つ作用があることもわかってきており、日本だけでなく、世界中の糖尿病や肥満を克服する素材として、大きな注目を集めています。

D-プシコースを使用したヒト試験のグラフ

大学での研究風景1大学での研究風景2大学での研究風景3

 

※2014年3月開催の国際希少糖学会で、「プシコース」を「アルロース」と名称変更する方針が示されました。

2 D-アロース

D-アロースは、砂糖の8割程度の甘さを持つノンカロリーの糖です。活性酸素の産生を抑える働きがあることから、活性酸素が原因で起こる神経変性疾患、脳梗塞、心筋梗塞、高血圧症等の治療への応用が期待されています。また、癌細胞の分裂増殖を抑制する働きがあることもわかってきており、これまでにない新しい医薬品や医療用食品の開発が期待されています。

大学での研究風景4大学での研究風景5

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