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松は香川県の土地や気候に合った樹木です。郷土の松を見守り、私たちのくらしと松について考え、松くい虫被害をなくしていきましょう。
8月末から9月ごろにアカマツ、クロマツの葉が急に赤茶けてしおれてきたら松くい虫の被害を受けた恐れがあります。
葉の変色やしおれのほかにも外見上から特徴を見つけることができます。
(1)古い葉から枯れ始め、その後新しい葉も色あせて垂れ下がり、短期間のうちに赤茶色に変わります。
(2)その年に枯れた松には、松くい虫(マツノマダラカミキリ)の産卵跡が見られます。
(3)10月頃、孵化したマツノマダラカミキリの幼虫は樹皮のすぐ下の材を食べながら成長します。幼虫の活動した部分では、写真のようにたくさんの木屑が見られます。
表面の樹皮の隙間や枝分かれの部分にたまっていることがあります。
(4)11月を過ぎるとさらに材内に入り込み越冬します。
(5)幼虫は材の中で越冬し、翌年の4-5月頃に蛹になり、6月上旬頃から成虫が枯れた松から飛び立っていきます。写真は松くい虫の成虫が脱出した孔で、直径1cmくらいの丸い孔をあけて出て行きます。
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