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公開日:2020年12月10日

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傷病鳥獣の保護について

県では、傷ついたり、弱ったりしている野生鳥獣を保護・収容し、野生復帰を図る傷病鳥獣保護事業を実施しています。

高松市の公渕森林公園内の「香川県野生鳥獣保護センター」には、野生復帰に必要な訓練(リハビリ)用のバードゲージを備えており、中核拠点として業務を行っています。

また、西讃地区では観音寺市内の、東讃地区では東かがわ市内の「傷病鳥獣保護収容者」でも業務を行っています。

傷病野生鳥獣とは

傷ついたり弱ったりしている野生の鳥類または哺乳類のことで、イヌ、ネコなどのペット、家禽や鳥類・哺乳類以外の野生生物は受付できません。また、傷病野生鳥獣であっても次の種については、保護の対象としていませんのでご理解ください。

保護の対象とならない野生鳥獣

1、「わが国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(環境省・農林水産省)」に記載されている外来鳥獣

(例)アライグマ、ヌートリア、コブハクチョウ

2、農林水産業又は生活環境に被害を発生させているため、有害性が高い鳥獣として毎年相当数捕獲されている鳥獣で次に掲げるもの
(鳥類)ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト(カワラバト)、キジバト、スズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、カワウ
(獣類)イノシシ、ニホンジカ、ニホンザル
3、ひなや出生直後の幼獣

4、重症のため適切な治療を施しても救命の見込みがない又は放野が不可能と判断される鳥獣

ひなを見つけたら

春から夏にかけての時期は、野鳥の子育てシーズンとなり、飛ぶ力が十分についていない“巣立ちひな”を見かけることが多くなります。ひなを見つけた際には、次のようなご対応をお願いします。

そのままそっとしておく(親鳥が必ず近くにいます)

ほとんどの場合は拾って保護する必要はありません。近くに姿が見えなくても親鳥は必ず戻って世話をします。

人がそばにいると親鳥が近寄れませんのそのままにしてそっと離れてください。

自然の中で自立していけるように育てるのは親鳥にしかできないことです。人間は、ひなに飛び方や、何が危険なのかを教えることはできません。

近くに巣があれば戻してあげる

巣から落ちていた場合は、そっと巣の中に戻してあげてください。

近くに巣が見当たらない場合は、ザルやカップ麺の容器、箱などを仮の巣として高いところなど安全な場所に取り付けてあげてください。

 

なお、野鳥を許可なく捕まえたり、飼ったり、傷つけたりするなどの行為は法律で禁止されています。

受付

原則として、見つけた方が、センターまたは収容者に事前連絡の上、搬送をお願いします。

  • 受付:公益財団法人かがわ水と緑の財団
  • 所在地:高松市東植田町1210-3公渕森林公園内
  • 電話:087-849-0402
  • (上記保護の対象とならない野生鳥獣(ひな等)について、ご確認の上ご連絡お願いします。)
  • 受付時間:8時30分~17時(年末年始は除く)

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西讃地区

  • 受付:傷病鳥獣保護収容者
  • 所在地:観音寺市粟井町615-1(有)久保田材木店工場内
  • 電話:0875-27-7660
  • 受付時間:8時30分~17時(年末年始は除く)

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東讃地区

  • 受付:傷病鳥獣保護収容者
  • 所在地:東かがわ市松原2111番地(株)白鳥どうぶつ園内
  • 電話:0879-25-0998
  • 受付時間:9時~17時

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香川県野生鳥獣保護センターの施設内容

  • 保護収容施設:鳥類室、獣類室、加温・保護室など床面積約70平方メートル
  • 野生復帰訓練施設:猛禽類、サギ類等大型鳥類飛行訓練用バードケージ床面積50平方メートル

過去5年間の傷病鳥獣保護実績

年度 鳥類受付件数 獣類受付件数 合計件数 備考
令和元年度 74 12 86  
令和2年度 74 11 85  
令和3年度 74 15 89  
令和4年度 53 11 64  
令和5年度 43 14 57  

傷病鳥獣の種類及び個体数(令和5年度上位種)

ホンドタヌキ12、ハヤブサ9、ツバメ5

傷病鳥獣の発見と保護について

県では、人為的な原因で傷ついた野生動物(交通事故、釣り糸等)の保護を行っています。

野生動物は、自然の中で生きているのが本来の姿であり、その多くは寿命がつきる前にほかの動物に食べられたり、ケガや病気で命を落します。その亡くなった命が、次の命をはぐくむ糧になります。

また、人と暮らしているペットとは違い、野生動物はもともと人をこわがって暮らしており、人が触ろうとすると体を動かせる限り逃げようとし、かえって症状を悪化させる場合もあります。

さらに、人が保護しようとすることそのものが、野生動物にとって非常に大きなストレスとなります。

人為的な原因の場合以外は、自然の流れにゆだねることも必要です。

(1)まずは様子を見て、本当に助けが必要な状態か確認してください。

  1. 野生動物は、ある程度のケガでも自然に回復するたくましさを持っています。むやみに手を触れたりせず、できるだけそっとしておいてください。
  2. 特に、ひなや幼獣の場合、身を守るために動かないだけかも知れません。親とはぐれた子どもだと思っても、実は親が遠くから見守っていることも多いです。

(2)外傷がある、ぐったりしていて動けないといった症状があり、自分でつかまえられるようであれば保護してください。

  1. ケガをしないよう、肌が露出しない服装や手袋などを準備してください。
  2. 直接手で触れないよう、段ボール箱や、大き目のタオルなどをかぶせてつかまえてください。(頭にタオルなどをかぶせることで、おとなしくなることが多いです。)
  3. 下にぼろきれや、新聞紙などを敷いた段ボール箱に収容してください。(保温が必要と思われる場合は、お湯を入れたペットボトルなどを入れてください。)
  4. 保護した後は、うがいと手洗いを十分行い、センターまたは収容所までの搬送をお願いします。

野生復帰について

収容された鳥獣は、治療が必要なものは治療を行い、リハビリを行った後、自然の中で生きていけると判断された個体については、放鳥・放獣します。

しかしながら、人が保護できるほどに弱った野生鳥獣は、すでに相当な重症であることが多く、野生復帰できずに亡くなるものも多くいるということをご理解ください。

傷病鳥獣保護のお問合せ

香川県環境森林部みどり保全課野生生物グループにお問合せください

平日:087-832-3227(直通)(平日)

受付時間:8時30分~17時15分(休日、年末年始は除く)

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けがをしている鳥や動物を見つけたら・・・?(PDF:188KB)

このページに関するお問い合わせ

環境森林部みどり保全課

電話:087-832-3227

FAX:087-806-0225