発掘現場通信樋ノ口遺跡1

香川県埋蔵文化財センター

樋ノ口遺跡の調査が始まりました

　観音寺市の本大交差点付近を通る国道11号の拡幅工事が行われることに伴い、7月から樋ノ口遺跡の発掘調査を行っています（位置図）。本遺跡は、以前の発掘調査で弥生時代前期の土坑墓群が見つかるなど大きな成果が挙げられている遺跡です。
　さて、今回の調査地は前回の調査地から西へ約100ｍ離れた場所にあります。現在は弥生時代よりも新しい時代の柱穴跡・土坑跡・溝跡などを調査中です（写真１・２）。今後、層位を下げて調査を行い、今回の調査地での弥生時代以降の土地利用について明らかにしていきます。（7月22日）

樋ノ口遺跡位置図（国土地理院地図GSI/Mapsをもとに作成）

　　　写真1　様々な遺構が見つかった様子（南から）

　　　写真2　調査区内に堆積した土層を確認している様子（北から）