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近ごろよく耳にする「エシカル消費」とは何でしょう?
「エシカル(ethical)」は、「倫理的・道徳的」という意味です。
そして「消費」は、食べることや使うこと、買い物など、私たちの毎日の生活そのもの。
つまり「エシカル消費」とは、よりよい社会をつくるため、人や社会、環境、地域に配慮したものやサービスを選んで消費することです。
エシカル消費は、「安心・安全」「品質」「価格」に次いで商品・サービス選択の「第4の尺度」とも言われています。
私たちが買い物で手に入れるものは、どこかで誰かが作り、運んできてくれたものです。
しかし私たちは、それがどこで・どのように作られたものか、そしてどのように廃棄・処分されるのかを、あまり知りません。
普段意識していない商品・サービスの「向こう側」では、人や社会や環境に負担を与える生産や廃棄が行われ、問題を起こすことがあります。
例えば
……など、私たちの買い物はこれらのさまざまな問題につながっています。
ですが、私たちには「見えない」「目の前の出来事ではない」ので、実感がわかず、つながりも感じにくいのではないでしょうか。
まず、私たちの暮らしが、人や社会・環境・地域にどのような影響を与えているかを考え、理解することが大切です。
イラスト:カカオ農園で働く少年(消費者庁イラスト集より)
買い物は、投票のようなものです。
私たちが人や社会・環境に配慮した商品・サービスを選べば、企業はそういった商品・サービスの提供を拡大します。
また、地元のものや被災地のものを選べば、地域活性化や被災地復興の応援をすることもできます。
私たち消費者が行動すれば、小さな力の集まりが大きな力となって、世界の未来は変わります。
エシカル消費は「〜を買わなければならない」「〜してはいけない」というような、ルールや正解はありません。
何も考えずに大量に買い物をしたり、簡単に捨てたりせずに、それがどのような影響を与えるのかを一度考えてから行動することが大切です。
また、私たち一人ひとりのライフスタイルに合わせて、無理のないところからはじめることで長続きします。
普段の買い物で品質や値段などを考えるのと同じように、「どこで作られたのか」「環境に配慮しているか」などエシカルな目線を加えてみましょう。
とはいえ、数ある商品の中からどう選べばいいのでしょうか。
その一つの手がかりになるのが「認証ラベル」「認証マーク」です。
例えば、次のようなものがあります。
(参照リンク:東京くらしweb「ちょっと考えて、ぐっといい未来エシカル消費」関連する認証ラベル・マーク(外部サイトへリンク))
他にも「有機JAS認証」「レインフォレスト・アライアンス認証」「asc認証」「RSPO認証」「伝統マーク」など、多くの認証があります。
これらの認証を参考に商品・サービスを選んでみてはどうでしょうか。
認証のある商品・サービスを選ぶことだけがエシカル消費ではありません。
……など、今すぐ誰にでもできることはたくさんあります。
まずは、こういったことからはじめてみましょう。
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