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香川の海を守るには、まずわたしたちに最も身近な海岸ごみについて知ることが一番です。
A:
瀬戸内海の海ごみは、外海から流れついたものは7%*11しかなく、ほとんどが瀬戸内海で発生したものです。海に直接捨てられるごみもありますが、山や里(まち)から川などを通じて海へ流れ出たものが多いようです。
A:
海ごみは、環境・生物・景観・産業・生活などに様々な影響を及ぼします。ごみになってからの時間が長いほど破片化して、回収しにくくなるだけでなく、生き物が誤って飲み込み易くなったりと、影響が広がる可能性があります。
捨てられた網などが海洋生物の体に絡まったり、ビニール袋などのごみを誤飲して死亡する例が報告されています。香川県内でも、アマモの生育している海底面をビニール袋が覆っている状況が確認されています。
大型の漂流ごみは、航行中の船舶との衝突やプロペラ破損などの重大事故を引き起こす可能性があります。
大型の漂流ごみは、定置網や生簀等を損傷させるおそれがあり、大型の海底ごみは、底びき網を破るおそれがあります。
美しい海岸の景観を損ね、海水浴や観光等への影響が懸念されます。実際に県民アンケート(H25)*12では「ごみが多くなった」や「海に行く機会が減った」という結果が出ています。
ガラスの破片や注射針などによって、人が怪我をするおそれがあります。
水分、塩分、汚れなどのために、回収してもリサイクルが困難です。
A:
「海ごみを出さないための取り組み」と「すでにある海ごみの回収・処理」の二つの取り組みが必要です。私たちにできることは、いろいろあると思いますが、ここでは一例をご紹介します。できることから始めてみましょう。
最近、海や海辺に行きましたか?どんな状況か知っていますか?まず、海に関心を持つことが、大きな第一歩です。
そして、この冊子を見ているあなたは、すでに海ごみのことを知ろうとしている方だと思います。このような冊子やインターネットで情報を集める、実際に海や海辺の状況を見る、漁師さんに話を聞く、環境学習会に参加するなど、方法や機会はいろいろあります。また、知るだけでなく、知ったことについて家族や友だちと話し合ってみましょう。
ごみの発生を少なくすることで、海ごみも減ります。使い捨てでない、繰り返し使えるものを選ぶなど、日々の生活の中でできることを考え、実践してみましょう。皆さん一人ひとりの行動が、社会の仕組みを変えていくことにもつながります。
【問合せ先】循環型社会推進課(TEL:087-832-3223)
陸にあるごみも、川などを通じていずれは海ごみになる可能性があります。海辺だけでなく、山・川・里(まち)にあるごみを拾うことが、海ごみを減らすことにつながります。
海ごみの対策を考えるためには、状況を知ることが大切です。国際的な海岸ごみ調査(ICC※13)や初級者用調査に子どもから大人まで気軽に取り組めるように、アプリを提供しています。調査結果は県ホームページ「香川の海ごみ情報」で見ることができ、ICCによる調査結果は、全国的、世界的に活用されます。
A:
個人的な活動だけでなく、県内一斉に取り組む「さぬき瀬戸クリーンリレー(9~10月、参加募集は6月頃)」や、県や市町と協働で計画的に取り組む「パートナーシップ事業(通年、募集は随時)」、まちで取り組む「香川さわやかロード(通年、募集は随時)」のほか、リーダー育成講座、体験学習、市町等が実施するクリーン作戦など様々な取り組みがありますので、興味のある活動に参加してみましょう。
河川:リフレッシュ「香の川」パートナーシップ事業
海岸:「さぬき瀬戸」パートナーシップ事業
パートナー(概ね20名以上の団体)より県に申し込み
パートナー、市町、県の三者による協定書の締結
パートナーから県へ翌年度の計画書を提出
(3月15日までに)
パートナー:年2回以上、2年間継続が条件
市町の支援:一般ごみの処理等
県の支援:清掃道具の支給・ボランティア保険加入等
パートナーから前年度の活動実績を県に報告
(4月15日までに)
【問合せ先】河川砂防課(TEL:087-832-3539)
県が管理する道路(国道193号・318号・377号・436号・438号の5路線と県道)で、100m以上の区間を年2回以上、2年以上継続して行う清掃活動等に対して県・市町が支援します。
団体は、事前に所管の県土木事務所に相談
団体が認定申込書を、市町の道路所管課へ提出
(市町道路所管課から県土木事務所に認定申込書を送付)
県から団体へ認定書の交付
団体、市町、県の三者による契約の締結
団体から、県土木事務所に翌年度の作業計画を提出
(3月20日までに)
県管理道路 100m以上の区間、年2回以上、2年以上継続が条件
市町の支援:一般ごみの処理等
県の支援:清掃道具の支給・ボランティア保険加入等
団体から、前年度の作業実績を県土木事務所に提出
(4月10日までに)
【問合せ先】
県土木事務所名・課名 | 電話番号 | 管轄区域 |
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小豆総合事務所 用地管理課 | 0879-62-1334 | 土庄町、小豆島町 |
長尾土木事務所 総務課 | 0879-52-2585 | 東かがわ市、さぬき市、三木町 |
高松土木事務所 管理課 | 087-889-8902 | 高松市、直島町 |
中讃土木事務所 管理課 | 0877-46-7469 | 丸亀市、坂出市、善通寺市、綾川町、宇多津町、琴平町、まんのう町、多度津町 |
西讃土木事務所 総務課 | 0875-25-1001 | 観音寺市、三豊市 |
県や市町の行事以外でも、ボランティア活動で回収したごみは、活動地域の市町で処理してくれます。ただし、あらかじめ登録や申請書の提出が必要な場合も多いので、事前に問合せをして必要な手続を確認しましょう。
詳しくはこちらから
<出典等> *11:藤枝 繁,星加 章,橋本 英資,佐々倉 諭,清水 孝則,奥村 誠崇:瀬戸内海における海洋ごみの収支,沿岸域学会誌,Vol.22(4),pp.17-29.2010 *12 香川県(環境管理課)調べ/平成25年度 *13 ICC(国際海岸クリーンアップ)とは、アメリカの環境NGOの呼びかけに応えて、日本では、1990年から海のごみ問題解決のための国際環境保護活動としてスタートしている。毎年80ヶ国以上の国と地域が参加しており、日本でのクリーンアップキャンペーンの企画運営とICCのコーディネイトを一般社団法人JEANが行っている。
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