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公開日:2024年6月4日

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下水汚泥の肥料利用拡大に向けた成分分析調査結果

国土交通省「下水汚泥資源の肥料利用を促進するための大規模案件形成支援事業」において、2023年度に全国108カ所の下水処理場を対象として下水汚泥(脱水汚泥、汚泥の燃焼灰等)に含まれる重金属・肥料成分の分析が行われ、中讃流域下水道の分析結果がまとまりましたのでお知らせします。

  • 中讃流域下水道の調査対象:金倉川浄化センター
  • 調査実施年度:2023年度(夏、秋、冬)
  • 調査の内容:肥料原料評価項目である肥料成分3項目重金属有害成分6項目について、成分分析を実施

結果概要(2023年度・金倉川浄化センター)

重金属6項目は、全て肥料法(肥料の品質の確保等に関する法律)上の許容値を大きく下回っています。
また、同事業は、全国108カ所の下水処理場を対象として、季節ごとに年1回から4回、分析されましたが、金倉川浄化センターは全体平均と比べても含有量は低くなっています(水銀(夏)のみが平均値と同程度)。

肥料成分については、窒素、りんが多く含まれる一方、カリウムはほとんど含有されておらず、全体平均と比べると、窒素全量は高く、りん酸全量は低い状況です。

したがって、金倉川浄化センターの下水汚泥の肥料利用に当たって、大きな支障はないものと思われます。

汚泥肥料として活用するだけでなく「菌体りん酸肥料」の原料として用いる場合、りん酸全量については基準値を上回ることが期待されることから、他の肥料と混合可能である「菌体りん酸肥料」の規格に登録し、カリウムを補う肥料と混合することも、有効な活用方法の一つであると考えられます。

なお、全体結果や分析手法などの詳細は、国土交通省ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。

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重金属類6項目・肥料成分の季節性変動(夏・秋・冬)

重金属6項目の許容値に対する分析値の割合

グラフ)重金属6項目の許容値に対する分析値の割合

季節 ヒ素 カドミウム ニッケル クロム 水銀
6% 0% 5% 2% 17% 7%
4% 0% 3% 2% 5% 6%
4% 0% 3% 2% 5% 5%

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肥料成分3項目の含有量

グラフ)肥料成分3項目の含有量

季節 窒素全量 りん全量 加里全量
7.28% 3.54% 0.18%
7.24% 3.58% 0.16%
7.02% 3.52% 0.19%
  • 菌体りん酸肥料とは・・・
    下水汚泥から作られる肥料利用促進のために、2023年10月にできた新しい肥料規格で、農林水産大臣の確認を得た品質管理計画の下で肥料生産することで、肥料成分が保証され、肥料製造会社等が肥料の原料として利用することもできます。

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このページに関するお問い合わせ

土木部下水道課

電話:087-832-3566

FAX:087-806-0222